CULTにUSB カンパニョーロのベアリングのアップグレード承ります。

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

BBのベアリングを高性能なものに交換することで、抵抗が少なくし、回転効率を高めることができます。当店でもセラミックベアリングや高性能スチールベアリングへのカスタムをよくさせていただいています。

カンパのベアリングはクランクに装着される

今回はカンパニョーロのBBベアリングの交換を承りました。カンパニョーロのBBのベアリングは他社と大きく異なる構造となっています。というのは、通常BBのベアリングはBBカップもしくはフレーム側に取付、もしくは圧入されているのに対して、カンパニョーロの場合は、クランク側の軸側にベアリングがプレスされている構造です。

クランクシャフトの根元にベアリングがプレスされている

そのためカンパニョーロの純正クランクを使用した場合、他社からリリースされてる高性能BBは軒並み使用ができないのです。そのため、カンパニョーロでは自社で高性能ベアリングをラインナップすることで性能アップできる方法を提案しています。

高性能ベアリングのCULTとUSB

カンパニョーロで開発しているベアリングは大きく3つあります。ひとつめはベーシックな通常のスチールベアリング、二つ目はセラミックベアリングを使用したUSB(ウルトラ・スムース・ベアリング)、三つめは同じくセラミックベアリングでも摩擦抵抗を限りなく抑えるために特殊加工したCULT(セラミック・アルティメット・レベル・テクノロジー)です。

例えば、カンパニョーロの最上位グループセットであるスーパーレコードのクランクにはCULT、レコードにはUSB、コーラスにはスチールベアリングとグレードによって差別化されているのです。

また、これら3つのベアリングは形を変えて、ハブのベアリングにもラインナップされています。ボーラウルトラシリーズのハブにはCULTが軽量アルミホイールのシャマルウルトラにはUSBといった具合に差別化されています。

クランクのベアリング交換作業

カンパニョーロのベアリング構成について簡単に説明しました。次に実際にクランクからベアリングを取り外し、新しいベアリングを装着していきます。

まずはドライブ側(右)クランクのベアリングを押さえているスナップリングを細いドライバー等を使って取り外します。ここまで上がってくればあとは手で抜くことができます。

専用工具であるベアリングプーラーを使用してベアリングをゆっくりと抜いていきます。

左右のクランクのベアリングを抜くとこのような状態になります。クランク軸が根元に向かってテーパー状(ハの字)になっているのがわかります(※画像がわかりにくくてすみません)。この部分が圧入部分ということです。

今回新たに用意したベアリングとシールです。モデルは通常のスチールベアリングです。

接触部分にグリスを塗布し、ベアリングを入れていきます。

圧入部分はショックレスハンマーを使用して圧入します。

スナップリングを取り付けて完了です。

最後に

クランクのベアリングのグレードアップは、ウルトラトルク規格のクランクであれば対応ができます。価格や工賃に関しては是非お問い合わせください。

以下、カンパニョーロ公式のCULTベアリングの動画です。パフォーマンスの高さが一目瞭然なので是非チェックしてみてください。

それでは。

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