CANYON(キャニオン)のフレームセットをオーバーホールしたシマノ・アルテグラで組み立て。

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

VIKING the MAINTENANCE はドイツのスポーツバイクブランド「CANYON(キャニオン)」のメンテナンスやカスタムを積極的に承っています。CANYONのユーザー直販という販売方法の都合上、その後のメンテナンス等の受け皿に少しでも協力できればという思いからそうしています。

今回はCANYON のULTIMATE CF SL フレームセットへの組み立て作業ををオーダーいただきました。

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DE ROSA からCANYONへのフレーム移植

元々ユーザーさんが使用していたフレームがこのDE ROSA(デ・ローザ)。こちらはすでにコンポーネントやホイールなどのパーツを取り外した画像です。ちなみにコンポーネントはシマノ・アルテグラ6800シリーズです。後ほどそれらをCANYONの組付けていきます。

購入して約3年ほどですが、最近ヨーロッパのレースシーンでCANYONの露出が増えていることや、購入価格のバランスも他メーカーよりも優れておりというのもあり、ULTIMATE CF SL フレームセットを選び、組換えとなりました。このデローザがイタリアンメイドではなくアジア生産品というのもひとつの理由の様でした。

CANYONのフレームは昨今のカーボンフレーム同様にケーブル内蔵式となっています。CANYONは完成車で購入するユーザーさんが多いので、最初からケーブルがセッティングされて納品されますが、フレームセットの場合、このような状態で送られてきます。

ワイヤーを通す穴から白い管(ケーブルライナー)が出てきていますが、この管が組付けの時にスムースにワイヤーを通せるように設置されています。ワイヤーが上手く通ったら白い管を抜き取る仕組みです。

ステムとシートポストもセットになっており、フォームコラムもある程度の位置でカットされてきます。

アルテグラ6800を組み付け

デローザから取り外したシマノ・アルテグラ6800シリーズをCANYONに取付けていきます。この際、あらかじめパーツの分解洗浄をしオーバーホールした状態で組み付けていきます。

この時チェーンリングに付着した油汚れなどすべて洗浄、メンテナンスをする

CANYONのBB規格はBB86 プレスフィットです。デローザはBB30だったためBBが合いません。今回はBB86プレスフィットに対応したシマノのBBを新たに装着しました。

BB86に対応したシマノSM-BB92-41Bを圧入

前後のディレイラーもオーバーホールし、きれいな状態で改めて組付けます。

ケーブル内蔵式フレームにワイヤーを通す

前述したようにCANYONのULTIMATE CF SL はケーブル内蔵のフレームです。こちらが実際にワイヤーを組み付ける様子です。

白い管(ケーブルライナー)にインナーケーブルを通していけばディレイラー本体にたどり着く設計になっている

このケーブルライナーがないとインナーケーブルを通すのは至難の業です。ケーブル交換時はこのケーブルライナーを一度設置してから交換することで作業効率が圧倒的にアップするんです。

こちらはBB下からケーブル内蔵式の様子を見た画像です。ちょうどBBのパーツの下を通過する仕組みになっています。

リアブレーキワイヤーはトップチューブの中を通り、このように出てきます。ブレーキのアウター受けはCANYON専用品です。

CANYON独自のヘッドパーツ調整機構

CANYONのフレームはヘッドパーツの調整も一般的な方法と異なる機構を採用しています。と言っても特に難しいというわけではありません。

フォークを留めるステムのネジを適正トルクで締めてから、ヘッドセットの上ワンにあるトルクスタイプの芋ネジをヘッドに遊びが出ない程度まで締め込むシステムです。

調整機構の内部はこのように至ってシンプルなつくりです。この下にベアリングがあります。CANYONのフォークはコラム径が31.8mmタイプ絵を採用しており、使用できるステムが限られてしまうデメリットはあります。ステムを何か違うものに交換する際には注意が必要です。

CANYON以外で31.8mmのステムをリリースしているのはアメリカのリッチーかシマノPROが挙げられますが、残念ながら選択肢は限られてしまいます。

シートポストのヤグラ部分は2つのボルトでサドルの前後位置とアングルを調整できるようになっています。非常に調整もしやすく個人的に好印象なシートポストです。

グリップ力ならグランプリ4000SⅡ

ホイールはフルクラムのミドルグレードであるレーシング5。タイヤはグリップ力で定評のあるコンチネンタルのグランプリ4000SⅡの700×25cを選択。峠の下りでも安心して攻められる仕様ですね。

グランプリ4000SⅡはコンチネンタルのハイエンドタイヤでもあるので、7,000円と価格もそれなりにします。コスパと耐久性を求めるなら同じコンチネンタルのゲータースキン(5,500円)を選ぶと良いかもしれませんね。ゲータースキンはトレーニングタイヤとしても最適です。

組付け完了

CANYON純正のボトルケージを取り付けて完成です。さすがアルテグラですね。オーバーホールすれば新品さながらの動きを見せてくれます。コンポーネントは全てオーバーホールで対応していますが、かなりきれいに仕上がっていると思います。

ロードバイクのフレームからの組み立ても常時承ります

今回はCANYONのフレームの組付けでしたが、VIKING the MAINTENANCEではロードバイクであれば素材や仕様問わず組み付けを承っています。パーツのお持ち込みももちろんOK!是非お問い合わせください。

またCANYONは冒頭でも紹介しましたが、ユーザーさんにインターネットで直接販売するため、到着後の組立ては自らでしなくてはいけません。組立てに自信のない方や専門知識を持った人にお願いしたい場合は是非VIKING the MAINTENANCEをご利用ください。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

関連記事:ネット販売のCANYON(キャニオン) 全ラインナップの組立て、メンテナンス承ります” target=”_blank”>ネット販売のCANYON(キャニオン) 全ラインナップの組立て、メンテナンス承ります。

それでは。

Twitter:@viking1484
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