TREK Checkmate 組み立て|GRX 11速で仕上げる実用型グラベルバイク

こんにちは。西新宿のロードバイクカスタムショップ、バイキング・ザ・メンテナンスです。

TREKのグラベルカテゴリーにおけるトップグレードモデル Checkmate SLR(チェックメイトSLR) を、今回バラ完にて組み立てさせていただきました。

フレーム仕上げの美しさやパーツアッセンブルのバランスが良く、完成後の写真は見応えのある一台です。

今回の組み立ては「長距離グラベルや街乗りを軽快に、かつ信頼性高く走れる仕様」を重視し、コンポーネントはシマノGRXを中心にまとめました。フロントシングル、リア11速GRXの安定性と、TREKらしいフレームの剛性感がうまく合わさり、扱いやすさと耐久性を両立したグラベルバイクに仕上がっています。

■ガラスコーティング施工

フレームには 「ガラスの鎧 クレストヨンド」 のガラスの鎧を施工。汚れの付着を抑え、美観を長期間キープできます。
グラベルバイクは泥や砂利の影響を受けやすいため、ガラスコーティングとの相性は抜群です。ライド後の洗車も手間いらずです。

Checkmateのようなマット塗装のフレームにガラスの鎧を施工する場合、艶は出ることは無く、色彩が濃くなり、よりマット感が強調されるような仕上がりとなります。

関連記事:ロードバイクのガラスコーティングは新車やオーバーホール・フルメンテナンスの時がおすすめ

■メインコンポーネント:SHIMANO GRX(11速)

    ・リアディレイラー:GRX RX810シリーズ
    ・クランクセット:GRX RX600
    ・STIレバー(右/左):GRX RX600 ※左はシングルレバー採用
    ・スプロケット:SHIMANO M7000

TREKのグラベルフラッグシップと言えるCheckpointの高級感と高性能を意識しつつ、コストバランスも考え、RX800とRX600のミックスという形を取らせていただきました。グラベル特有の振動環境でも安定した変速と制動力はしっかり確保、初めての長距離グラベルにも安心して挑める仕様です。

■ホイール & タイヤ

    ・ホイール:SHIMANO GRX ホイール RX180
    ・タイヤ:Panaracer GravelKing 700×40C

グラベルキングの40Cは、グラベル比率が低めのライドに適したモデル。そのため街乗りにも扱いやすく、耐パンク性も高い定番タイヤ。

■コックピット周り

    ・ハンドル:DIXNA バンディ2(アルミ)
    ・ステム:DIXNA 90mm

グラベルでの安定性と取り回しも大事ではありますが、まずはコストを考慮しアルミ製ハンドルに。ステムとともに信頼性の高いDIXNAで統一。バンディ2はフレア角が程よく、下ハンのコントロール性が非常に良いハンドルです。価格も控えめなので、試しに使って見よう!と軽い気持ちで導入できるのが魅力。

■BB・その他

    ・ボトムブラケット:T47in-IDS24 STEEL

TREKの剛性をしっかり支えるBBはT47規格を採用。TREKと言えばBB90っていうのはもう過去の話。T47規格はメンテナンス性も高く、これから長く乗り続ける上で安心感のあるBBです。そういう意味でベアリングもスチールを選択。

■まとめ

TREKのトップグレード・グラベルモデル「Checkmate SLR」を、シマノGRX 11速を中心にまとめたバランスの良い一台。ホイール、ハンドル、タイヤまで、実際の使用シーンに寄り添った構成としたことで、舗装から未舗装まで幅広く楽しめるグラベルバイクに仕上がりました。

さらにコストパフォーマンスを両立したことで、今後のカスタム幅を残すことができ期待感が持続するでしょう。完成形の写真だけでも伝わる存在感ですが、実際の組み上げ後はさらに風格のある一台となっています。

バラ完やカスタムのご相談のお問い合わせ、ぜひお待ちしております。

CANYON Endurace CFR を極上に仕上げる ガラスコーティング×バラ完

こんにちは。西新宿のロードバイクカスタムショップ、バイキング・ザ・メンテナンスです。

今回は、Canyon Endurace CFR(キャニオン・エンデュレース CFR) のバラ完(フレームセットからのフル組付け)をご依頼いただきましたので、ご紹介します。今回のフレームへ現行の完全内装モデルではなく、前世代のモデルです。

■ 組み立て前のガラスコーティング

組み立てに入る前に、まずはフレームへ ガラスコーティング(ダブルコーティング) を施工しています。

使用したのは、硬度・持続性ともに優れたクレストヨンドのガラスの鎧とカミナリの鎧。脱脂、研磨等の下地処理を丁寧に行い、ベースコートで撥水性・防汚性・透明感を強化。トップコートで深い艶とさらなる保護層を形成したダブルコーティング(2層構造)です。

関連記事:ロードバイクのガラスコーティングは新車やオーバーホール・フルメンテナンスの時がおすすめ 

Endurace CFR の質感がさらに際立ち、まるでショールームに飾られていたかのような美しい仕上がりになりました。コーティング後に組み立てることで、施工面を傷つけるリスクも最小限に抑えています。

■ メインコンポーネント:SHIMANO ULTEGRA Di2(R8100シリーズ)

今回のコンポーネントは、SHIMANO ULTEGRA Di2(R8100シリーズ)を採用。変速精度・信頼性の高さは現在でもトップクラスですし、予算がクリアできていれば一番選ばれるロードコンポーネントではないでしょうか。また、Endurace CFR のロングライド特化の性格と相性が良く、軽快でストレスのない変速フィーリングが得られます。一度使ったらもはや機械ワイヤー式には戻ることは苦痛を伴う困難が発生するでしょう(笑)

■ ホイール:ELITE(エリート)ホイール & タイヤ:Continental Grand Prix 5000(クリンチャー)

ホイールは、最近評価が急上昇しているアジアンブランド ELITE WHEELS をインストール。

軽量性・剛性・エアロ性能のバランスが非常に良く、こうコスパのため「価格以上の走り」を提供することで注目を集めているブランドです。個人的にも使用していますが加速の伸びや一定速度の維持がとてもスムーズです。

タイヤは、定番中の定番 Continental GP5000S(クリンチャー)。

GP5000Sは、

    転がり抵抗の低さ
    グリップ性能
    パンク耐性

のバランスが素晴らしく、「チョイスに困ったらGP5000Sを履かせておけば間違いない」と言われるほどの信頼タイヤです。

Endurace CFR の乗り心地の良さを損なわず、巡航も軽いので、自分好みの太さを選べばロングライドに最適な組み合わせとなるじゃないでしょうか。

■ まとめ

今回の Endurace CFR は、「ガラスコーティング × 信頼性あるコンポ × コスパ優秀なホイール × 快適性高いバーテープ」 という構成で、非常に実用性と美しさが両立した1台に仕上がりました。控えめな外見の中にしっかりと個性が宿った、ユーザーさんだけの特別なエンデュランスロードでになったと思います。

AEROADやULTIMATEに比べ、少し影が薄い印象のあるEnduraceですが、こうしてカスタムを施すことで、他のモデルとは違う“落ち着いた中に上質さが際立つ1 台” に仕上がります。

Endurace ユーザーの皆様、バラ完、コーティング、ホイールアップグレードなどカスタムのご相談はぜひ VIKING にお任せください。お問い合わせお待ちしております。

CARRERA Phibra Next クラシック×先進デザインが融合し唯一無二の1台

今回は、CARRERA(カレラ)のラインナップの中でも長い歴史を持つ「Phibra Next」のフレーム交換とバラ完をご依頼いただきました。Phibraといえば、あの独特な“弓なりのフレーム形状”が強い印象を残すモデル。一目見ただけで「Phibraだ」と分かるほど個性の強いフレームセットです。

■ 今回採用したコンポーネント

今回の組立では、非常に珍しい選択としてSHIMANO 105(5700シリーズ / 10速) をメインコンポに採用しました。すでに廃盤したモデルであり、アフターマーケットでも部品の生産・販売は終えています。

ホイールは Campagnolo BORA ONE。カーボンリムで軽量ながら、ハブボディをアルミにすることで“ウルトラ”よりもコストを抑えた、バランスの良いモデルとなっています。タイヤはなんと チューブラー。クラシックな乗り味と軽量性が楽しめる仕様で、今回の構成の中でも大きなアクセントとなりました。

今回のブレーキはリムブレーキですが、より制動力と剛性に優れた ダイレクトマウント(DMブレーキ) を採用。通常のナット式キャリパーブレーキよりも効きが安定し、高速域のコントロール性にも優れています。

■ ガラスコーティング仕上げ

フレームにはクレストヨンドのガラスコーティング「ガラスの鎧」を施工。塗装面の艶が引き締まり、今後の汚れや微細な傷に対しても強い保護力を発揮します。Phibra Nextの艶感とマット感の両方がさらに引き立つ仕上がりになりました。

■ ハンドル:ワンバイエス 一体型ステムハンドルへ変更

ハンドルはワンバイエスのステム一体型ハンドル を採用。

    ・空力
    ・剛性感
    ・ハンドリングのダイレクト感

これらが大きく向上し、Phibra Nextのシャープなフレームデザインとも非常に相性が良い選択です。

■ クラシック × モダン が融合した面白い1台に

    ・特徴的な弓なりフレーム
    ・クラシックな10速コンポ
    ・チューブラータイヤ
    ・DMブレーキの制動力
    ・ガラスコーティングで艶感アップ
    ・最新感のある一体型ハンドル

これらが組み合わさることで、伝統と先進性が共存する非常にユニークな1台 に仕上がりました。組み合わせの妙が光る、まさに“バラ完の楽しさ”が詰まったバイクです。

おわりに

バイキング・ザ・メンテナンスでは、ロードバイクのバラ完・組み付け作業を随時承っております。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

  • 作業工賃:30,000円(税別)〜
  • 作業期間:1週間〜2週間
  • また、ロードバイクはもちろんグラベル、ミニベロ・クロスバイク・シングルスピードなど、
    ジャンルを問わずフルメンテナンス・オーバーホールも承っております。
    お気軽にご相談ください。

    それでは。

    Twitter:@viking1484
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    シックに、個性的に。CANYON Endurace CF SLXが完成した美しい一台

    こんにちは。西新宿のロードバイクカスタムショップ、バイキング・ザ・メンテナンスです。

    今回は、Canyon(キャニオン) Endurace CF SLX をベースにしたロングライド向けバラ完(フル組付け)をご依頼いただきました。数あるエンデュランス系のバイクの中でもトップクラスの快適性と軽さを兼ね備えたフレームで、長距離ライドに最適な一台です。

    今回のEndurace CF SLXは、マットブラック基調のシックなカラーリングが特徴。落ち着いた佇まいながら、近くで見ると細部の質感や仕上げが際立ち、強いオリジナリティを放っています。そこへ特徴的なホイールやバーテープを組み合わせることで、全体の雰囲気にしっかり個性をプラスしています。

    ■ パーツ構成

    ・フレーム:Canyon Endurace CF SLX

    ・コンポーネント:SHIMANO ULTEGRA Di2(R8100シリーズ)

    ・ホイール:HUNT カーボンホイール

    ・タイヤ:Continental Grand Prix 5000(クリンチャー)

    ・チューブ:TPUチューブ(軽量かつ高耐久)

    ・バーテープ:Ciclovation(シクロベーション)

    今回のポイントは、快適性 × 走行性能 × 個性 のバランスの良さ。Endurace CF SLXの長距離適性を活かしつつ、ULTEGRA Di2の正確な変速、軽量TPUチューブ、HUNTホイールの伸び感が加わることで、ロングライドをより軽快に、より楽しくしてくれる仕上がりとなったと思います。

    キャニオンのロードバイクといえば、空力性能に優れたAeroad(エアロード)や、軽量でヒルクライムでも抜群のパフォーマンスを発揮するUltimate(アルティメイト)が高い人気を誇ります。

    その一方で、Endurace(エンデュレース)は少し控えめな印象を持たれることもありますが、実際にはロングライド性能・快適性・扱いやすさという点で非常に完成度の高いシリーズです。

    そして今回のように、ホイールやコンポーネント、バーテープといった細部までカスタムを施すことで、エンデュレースでもしっかり“個性”と“存在感”を引き出せることがお分かりいただけると思います。一見シンプルなモデルだからこそ、カスタム次第で表現できる幅が広いのがエンデュレースの魅力だと感じています。

    エンデュレースにお乗りのユーザーさんへ「少し雰囲気を変えたい」「もっと自分だけの1台に仕上げたい」そんなご相談がございましたら、ぜひバイキング・ザ・メンテナンスへお気軽にお寄せください。

    おわりに

    バイキング・ザ・メンテナンスでは、ロードバイクのバラ完・組み付け作業を随時承っております。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

  • 作業工賃:30,000円(税別)〜
  • 作業期間:1週間〜2週間
  • また、ロードバイクはもちろんグラベル、ミニベロ・クロスバイク・シングルスピードなど、
    ジャンルを問わずフルメンテナンス・オーバーホールも承っております。
    お気軽にご相談ください。

    それでは。

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    TREK Madone SLR を高精度バラ完&ダブルコートで完成

    こんにちは。西新宿のロードバイクカスタムショップ、バイキング・ザ・メンテナンスです。

    今回ご依頼いただいたのは、TREK Madone(トレック マドン) SLR Gen 8(Project One) のフレームセットからの組立(いわゆるバラ完)です。

    Madone SLRはTREKのロードラインナップの中でも最上位に位置するエアロロードモデルで、空力性能・剛性・快適性を高次元で融合した一台です。エアロードバイクの先駆け的存在ですので、ご存じの方は多いでしょう。

    ■ Project One とは

    TREK Project One は、ユーザーの好みに応じてカラーリングやコンポーネントを自由にオーダーできるカスタムプログラム。通常ラインとは異なり、受注生産で一台ずつ仕上げられるため、塗装品質の美しさと仕立ての丁寧さが特徴です。今回のフレームもProject One特有の高精度な塗装と、細部まで行き届いた仕上げが際立っていました。

    ■ ガラスコーティング施工

    塗装保護と艶出しのため、クレストヨンドの「ガラスの鎧」、「カミナリの鎧」を使用したダブルコーティングを施工。

    フレーム全体を脱脂・下地処理後、ベース層とトップ層の2層構造で硬化させています。ガラスコーティングはバイキン・ザ・メンテナンス自慢の施工カスタムです。

    • ベース層:深い艶、耐久性、高密着性を付与。
    • トップ層:光沢性・撥水性・帯電防止性を向上。

    結果として、塗装の透明感が一段と際立ち、金属的な光沢を帯びた艶感が得られました。Project Oneの塗装を長期間保護しつつ、美しさと整備性の両立を実現しています。

    ■ 組立とパーツ構成

    メインコンポーネントは SHIMANO DURA-ACE Di2(R9200シリーズ) を採用。セミワイヤレスによる変速精度と、言わずもがな機械式では得られないスムーズな操作感が特徴です。近い将来フルワイヤレスになることは間違いないでしょう。

    タイヤはみんな大好きContinental Grand Prix 5000(クリンチャー仕様) を装着。耐パンク性能と転がり抵抗の低さを高次元で両立した、超定番ハイエンドロードタイヤです。クリンチャー運用により、整備性の高さと実走時の信頼性を確保。下記に紹介するオニベアリングとの組み合わせにより、加速の伸びと巡航時の軽さが際立ちます。

    ■ 鬼ベアリング

    フレームのポテンシャルを最大限に引き出すため、駆動・回転部には鬼ベアリング(ONI BEARING)を採用。BBおよびホイールハブに組み込むことで、以下の効果を確認しています。

    • 回転抵抗の低減:標準ベアリング比で約30〜40%の摩擦低減。
    • 耐久性の向上:高精度研磨+特殊グリースにより、高温時でも性能維持。
    • スムーズな初期回転:組み込み直後から軽いフィーリングを発揮。

    ■ 仕上がりとインプレッション

    最終チェックでは、駆動系・制動系ともにストレスのない動作を確認。Madone特有の一体型コクピットやシートマスト周辺も精度良く組み上がり、長期にわたりハイパフォーマンスを楽しめる完成度に仕上がったでしょう!

    おわりに

    TREK Madone SLRの持つエアロ性能と高級感、そしてガラスコーティングをまとったProject Oneならではの塗装クオリティを、最大限に引き出すことができたと思います。

    バイキング・ザ・メンテナンスでは、ロードバイクのバラ完・組み付け作業を随時承っております。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

  • 作業工賃:30,000円(税別)〜
  • 作業期間:1週間〜2週間
  • また、ロードバイクはもちろんグラベル、ミニベロ・クロスバイク・シングルスピードなど、
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    それでは。

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    チタンの鎧 ZONE 高級系チェーンオイルをお試しボトルで進呈中。

    こんにちは。西新宿のロードバイクカスタムショップ、バイキング・ザ・メンテナンスです。

    話題のチェーンコーティングを まずは体感 してみませんか?「チタンの鎧 ZONE」を、約2回分試せるお試しボトルでご用意しました!

    MUC-OFF や FINISH LINE のような超音波コーティングが注目されていますが、「チタンの鎧 ZONE」は王道の点眼タイプ。しっかりクリーニングしたチェーンに垂らすだけで、グッと違いを実感できます。

    これはスーパーの「試食コーナー」みたいなもの。ただし無料配布ではなく、“効き目を感じていただく”ことが目的 です。まずは試して、納得いただけたらぜひZONEをご検討ください!

    メンテナンスやオーバーホールでご来店の際に「ZONE試したい」と声をかけていただければ、その場ですぐに進呈します。

    一度体感すれば、もう戻れないかもしれません。
    ぜひこの機会にお試しください~!

    関連記事:モノではなく施工カスタムという選択。駆動系にはクレストヨンド チタンの鎧

    空力サスペンション設計とは?ELVES FALATH EXPを紐解く。

    こんにちは。西新宿のロードバイクカスタムショップ、バイキング・ザ・メンテナンスです。

    今更説明不要かもしれませんが、エルヴスバイクはダイレクトマーケティングでフレームセットを販売しているイマドキのメーカー。バイキング・ザ・メンテナンスはエルヴスバイクの公認組立メンテナンス受け入れ店として数多くのエルヴスバイクを組み立てきました。

    今回はエルヴスバイクの2025年の新製品、UCI規格に準拠したエアロロードレーシングフレームである「FALATH EXP」(ファラス EXP)を組ませていただきました。

    空力サスペンション設計とは?

    ファラス EXPの設計理念は「空力サスペンション設計」です。一見相反する構造のように思えますが、フレームの後ろ側にしなやかさと速さを両立させる仕組みを組み込んでいます。リアシートステーは走行中の振動を吸収しながらも、空気抵抗を抑える形状になっており、最新のコンピュータ設計(トポロジー最適化)によって、空力性能と快適性の両方が最大限に引き出されるようにデザインされています。

    さらに特徴的なのが「逆三角形エアフローチャネル(ITAC)」と呼ばれる構造です。シートステーとシートチューブがつくる三角形の空間を利用し、気流の流れを整えることで風の抵抗を減らし、乱れを抑えています。その結果、走りがよりスムーズになり、ライダーのパフォーマンス向上につながります。

    つまり一言でまとめると、しなやかに振動を吸収しつつ、空気抵抗を減らして効率よく進むためのフレーム設計 というイメージです。

    仕様と料金まとめ

    BIKE:ELVES FALATH EXP
    COMPONENTS:Shimano 105 Di2
    WHEEL:ELVES OROME
    TYRE:Continental GP5000
    ガラスコーティング:ガラスの鎧、カミナリの鎧(ダブルコーティング)

    最後にバイキング・ザ・メンテナンスではロードバイクのバラ完、組み付け作業を随時承っています。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

    作業工賃:30,000円(税別)~ 
    作業期間:1週間から2週間

    また、ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。

    それでは。

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    ANCHOR RNC7 ネオコット オーバーホール

    こんにちは。西新宿のロードバイクカスタムショップ、バイキング・ザ・メンテナンスです。

    ANCHOR RNC7 Neo-Cot オーバーホール入庫です。

    RP9…今やアンカーのロードバイクの代名詞となっているモデルです。しかしRP9以前はアンカーと言えばクロモリフレームの「RNCネオコット」でした。一定の年齢に達しているサイクリストはそう感じていると思います。

    残念ながら2020年頃に終売となり、カーボンモデルであるRP9に道を譲った形ですが、今回のようにオーバーホールやカスタムでお持ちいただくユーザーさんは一定数おり、人気の高さがうかがえます。

    RNC7 Neo-Cot

    イタリアンブランドの隠れアイテム DEDAディスクローター

    こんにちは。西新宿のロードバイクカスタムショップ、バイキング・ザ・メンテナンスです。

    完成車でロードバイクを購入するとコンポーネントはシマノであり、ディスクローターもシマノであることが多いですね。しかもディスクローターは結構長く持つアイテムですので、交換の頻度はあまり高くありません。でもいつかは交換する日が来るわけで、その時に自動的にシマノローターにしてしまうのはちょいともったいない。交換時いったん足を止めて他社のディスクローターに注目してみてはどうでしょうか?

    バラ完の時も同様でコンポーネントのグレードに合わせるのではなく、ディスクローターは独立させて考えても良いのではと思います。

    以前、ディスクローターの記事で「Galfer」(ガルファ―)をご紹介しました。下記の記事です。

    関連記事:人と違ったパーツでオリジナリティを高めためればガルファ―のディスクローターですね。

    この記事でも訴えているように、ディスクローターは、比較的大きいパーツということもあり、バイクのイメージを変えることができるので他人と被らないコンポ選びに大きく貢献できる側面も持っています。

    そして今回はガルファ―に続きハンドルやシートポストのイメージが強いDEDAから隠れアイテムとしてリリースしているディスクローターをご紹介します。

    DEDAディスクローターの基本情報

    DISC BRAKE ROTOR(ディスク・ブレーキ・ローター)
    サイズ:140mm、160mm
    重量:110g(140mm)、130g(160mm)
    素材:Japan SUS-410(アウターディスク)、7075アルミニウム(スパイダー)
    厚み:1.8mm
    使用下限厚み:1.6mm
    互換性:シマノセンターロック
    推奨用途:ロード、グラベル
    推奨パッド:レジン
    税込定価:¥14,000

    価格はディスクローターの中ではお高め。例えば160㎜で比較するとスイスストップ Catalyst Pro(13,750円)シマノDURA ACE CL900(11,676円)、SRAM Paceline X Rotor(10,950円)ガルファ―(9,799円)といったところです。

    見た目・素材感

    ディスクとスパイダーの2ピースをフローティング・リベットと円錐形スプリングワッシャーで保持するフローティング構造を採用。これは他社で言うとBRAKING社も採用しています。

    制動時の摩擦熱による熱膨張を吸収し、過度な変形を抑制。硬いステンレス素材(SUS-410)を使用しているため、シマノ製ローターのような歪み、変形が起きにくく、それによるブレーキパッドへの接触音も起きません。

    スパイダー部は7075アルミニウムを採用することで、放熱効果を向上させています。また、安全性を考えアウターディスクのエッジは丸く加工されています。

    実走レビュー

    自転車パーツはカタログスペックだけではすべて語れません(笑)。なので早速実走してみました。ブリーディングを行い、パッドは現状維持で30㎞ほど走った感想です。

    1. ステンレスローター特有のガツンと感が意外に少ない
    2. サーッという制動音がするが、違和感を感じる音の種類ではない
    3. レバーを握る強弱により制動力のコントロール幅が広い
    4. 下ブレーキングの立ち上がりに発生する接触音は皆無
    5. ブレーキタッチのかっちり感を強い

    2の音はパッドのアタリがローターに完全一致することで消える可能性もあります。3のコントロール幅が広いのは非常にメリットで下りのライドエクスペリエンスの向上も期待できると思います。

    シマノ純正ローターから今回のDEDAディスクブレーキローターに代わると明らかにブレーキフィーリングやタッチの感触が変わります。この感覚は好みが出るところではありますが、シマノローターよりカッチリ感、硬いフィーリングを感じられるので、ほとんどのユーザーさんは好意的に受け入れられると思います。

    まとめ

    今回はDEDAディスクブレーキローターを紹介しました。冒頭でも言いましたが、ディスクローターはコンポーネントグレードに自動的に合わせるのではなくローターは非コンポーネントメーカー含め幅広い選択肢で考えることをおすすめします。価格は他社のローターと比べ高額ではありますが、見た目の違いも楽しむことができ、他人と被らないパーツ選びができる側面もあります。

    実際にDEDAディスクブレーキローターのユーザーさんは非常に少数派であり、むしろ隠れアイテム化しているので所有欲を掻き立てるには十分な存在ですね。

    究極の走りをめざして。CANYON ULTIMATE CF SL のオーバーホール

    こんにちは。西新宿のロードバイクカスタムショップ、バイキング・ザ・メンテナンスです。

    今回は、CANYON(キャニオン)の人気モデル「ULTIMATE CF SL」(アルティメット)のフルメンテナンス(オーバーホール)をご依頼いただきました。

    数年乗り込んだ車体ということで、駆動系やベアリング類、ホイールを中心にリフレッシュしています。以下、作業内容と仕上がりの様子をご紹介します。

    作業内容とフィニッシュ

    ① 洗車・分解・クリーニング

    まずは、全体的な汚れを落とすために、車体を洗車。この段階で外観的な汚れはほとんど落としてしまいます。

    各コンポーネントをフレームから分解し、ドライブトレイン・ブレーキ類も含めてクリーニング。

    ② 駆動系チェック or 交換

    チェーン、スプロケット、チェーンリングの摩耗をチェック。事前に洗車・クリーニングをしておくことで摩耗具合が一目瞭然で確認できます。

    今回はチェーン、プーリー、チェーンリングともに摩耗度は少なかったため、再利用としました。

    ③ ケーブル・ブレーキホース類の交換

    今回のキャニオン アルティメット CF SLは油圧ディスクブレーキ・Di2仕様のため、特別な摩耗、断線が無ければケーブル・ブレーキホースの交換は不要。ブレーキパッドも思ったほどに減っていなかったため再利用。ただディスクブレーキのオイルは交換必須。ホース内に気泡(エア)がたまっていることやオイルの劣化も少なからずあり、ブレーキ性能が低下していたためです。

    バイキング・ザ・メンテナンスのオーバーホールではディスクブレーキのオイル交換は必須としています。油圧ディスクブレーキのオイル交換は専門知識や技術が必要であり、気軽に行える工程ではないためオーバーホールの時にプロショップで見てもらうのがおすすめです。

    ④ ホイール点検とハブ調整

    フリーボディ、ベアリングの回転チェック&グリスアップ。今回のホイールはDT SWISS製の高性能カーボンホイール。DT SWISSのハブはメンテナンス性に優れ、グリスアップであれば工具なしでDIYで簡単に行うことができます。

    振れ取り・センター確認も実施。

    タイヤは摩耗、亀裂が発生していたため「コンチネンタル GP5000 TRANS」に交換。フロント25c、リア28cの組み合わせです。

    ⑤ 組み上げ&フィニッシュ

    トルク管理を行いながら再組立しフィニッシュ。最後に念のため試乗を行い問題なければお渡しです。

    ロードバイクのオーバーホールの料金と納期

    ロードバイクのオーバーホール・フルメンテナンスの作業工賃は税別28,000円から。消耗品等の補修パーツは別途いただいています。作業期間は2週間ほどでお渡しいたします。作業料金は車種や仕様により異なりますので、ご不明な点等ありましたらお問い合わせください。お見積りも承っています。

    ディスクブレーキ仕様工賃:税別33,000円~(消耗品パーツ別途料金)
    作業期間:約2週間

    今回のキャニオン アルティメット CF SLのケースは基本料金33000円に加えバーテープ、タイヤの部品代をいただいた形です。

    ロードバイク、クロスバイク、シングルスピードなどフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。

    またメンテナンスに関して、こちらの記事も参考にしてみてください。フルメンテナンス、オーバーホール以外にもメンテナンスコースを設けています。

    関連記事:毎年1度は行いたいロードバイクのオーバーホール、フルメンテナンス。コースと作業工程のご紹介。

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