DIYではちょっと手は出せない?専門知識と技術が必要なプレスフィットBBの交換

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

ロードバイクのカスタムはホイール・タイヤ交換、バーテープ交換、チェーン交換、サドル交換など様々ですが、自転車の良いところはDIYでできる部分が多いところですね。もちろん乗り物ですから安全性が第一であることは揺るぎないのですが、自分でカスタムをすることでバイクに愛着が増すだろうし、ライドへのモチベーションにもつながります。

でもやっぱりプロのメカニックに任せてほしいところも多いのが事実。今回はDIYでは手が出しにくいプレスフィットのBB交換についてご紹介します。あくまでカスタムの流れをご紹介しているだけで、インストールマニュアルではありませんのであしからず。

BB30クランクからシマノ105に変換するプラクシスワークス

キャノンデールのCAAD8完成車のクランクとBBを交換することでシマノ105クランクが装着できるようにするカスタムです。BBの規格はキャノンデールに多いプレスフィット(圧入)タイプのBB30。完成車にもともとアッセンブルされていたクランクはイタリアのFSA社のモデルでした。FSAのクランクのスピンドル(クランクシャフト)は30㎜、シマノクランクは24㎜のため、BBそのままでは装着ができません。

そこで今回チョイスしたBBがこちら。

 プラクシスワークス コンバージョンBB BB30

BBとクランクをメインにリリースするプラクシスワークスのコンバージョンBBです。コンバージョンBBとはわかりやすく言えば、非シマノクランクからシマノクランクにするためのBBです。特に先述のスピンドル径が異なるクランクからシマノクランクへ変換にするには最適なBBです。言い方は違えど他社でも変換BBはリリースされています。

FSAのクランクを外した後の画像です。ベアリングの内径は30㎜です。24㎜のシマノ105クランクが合わないことが分かると思います。

専用工具を使用しベアリングを抜き出します。

新たに装着するプラクシスワークスのコンバージョンBBを装着します。工具はシマノやカンパニョーロで使用するBB工具と同じものです。

左右のBBを装着し右クランクをはめた状態です。シマノクランクの24㎜シャフトがぴったりはまるようになっていますね。

左クランクも装着し完了です。画像の流れだと非常に簡単そうに見えますが、ベアリングなどの回転系パーツを扱うため作業は慎重に行う必要があります。また頭では理解していてもちゃんとした工具を利用しなければ正しく装着できません。BBのカスタムは専門知識と技術を持った方が行うのがベストだと思います。

BBや回転系のカスタムもおまかせ

今回はBBに通常のスチールベアリングタイプをお選びいただきましたが、BBにはセラミックベアリングと呼ばれるより回転抵抗を軽減した特別なモデルもあります。ケイデンスの向上やパワーの温存、疲労の軽減など様々なメリットがあります。

さらにリアディレイラープーリーのオーバーサイズ化、いわゆるビックプーリーカスタムもセラミックBBと同じく摩擦抵抗軽減に大きく貢献します。カスタム内容としてはかなり高度でマニアックな方向となりますが、ライドへのメリットは「大」です。是非ご検討してみてはいかがでしょうか?もちろん装着もさせていただきます。

セラミックBB、ビッグプーリーともに通常在庫もしていますので、一度見てみるのも良いかもしれませんよ。

関連記事:純正からのグレードアップにWISHBONE(ウィッシュボーン)のセラミックBBはどうでしょう?
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それでは。