こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
今回は、praxisworks(プラクシスワークス)のコンバージョンBBに取付をさせていただきました。コストカットのために完成車にアッセンブルされている、クランクのスピンドルが30mmのタイプのものや専用設計のクランクを使用しているユーザーさんが、変速性能を優先するためシマノクランクに交換したいときに便利なのがプラクシスワークスのコンバージョンBBです。
関連記事:【プラクシスワークス】スペシャライズドのOSBBにシマノクランクを装着
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シマノクランクは24mm
BB30やPF30などのBB規格が増え、30mmのスピンドルのクランクを主力としているメーカー(FSA,ROTORなど)が多い中、シマノクランクのスピンドルは一貫して24mmです。

スピンドル幅を30mmにするメリットとして、アルミ製のスピンドルが採用できるため軽量化につながり、剛性(硬さ)もアップすることができます。
しかし、シマノの場合、スピンドル幅を24mmと若干細くし、素材をスチールにすることで強度と、剛性のバランスを保てるという考え方です。
さらにシマノクランクは純正パーツの相性から見ても、一番変速性能が高いことは間違いありません。
今回もFSAのクランクからシマノのDURA-ACE9000シリーズのクランクに交換しました。
30mmクランクとベアリングの取り外し
今回のフレームのBB規格はBB30です。まずは元々装着されているクランクとBBを取り外します。BB30とはフレームのBB部分の横幅(シェル幅)が68mmでBB部分の内径が42mmものを指します。
BB30は採用しているメーカーが比較的多いBB規格です。

左クランクのボルトを緩めると自動的にクランクが外れる仕組みです。

左クランクが外れると、星形の嵌合部分が見えます。

ショックレスハンマーを使って、軽くたたきながら外していきます。

右クランクとスピンドルはつながっている構造です。ここまで来れば手で外れます。

専用工具を使用して、BBのベアリングを取り外します。

クランクとベアリングが外れた状態です。この中を洗浄し、コンバージョンBBを取り付けていきます。
コンバージョンBBの取付
ここからプラクシスワークスのコンバージョンBBを取り付けます。

取付の順番はまず左側(ノンドライブサイド)をフレームに圧入し、右側(ドライブサイド)は締め込む方法です。

専用工具を使用して左側をフレームに圧入します。

圧入後の右側(ドライブサイド)部分です。左側から圧入したBBがここまで来ます。そのネジが切っている部分に右側のBBを締め込む仕組みです。

TIGHTENという表記されている方向に締めこんでいきます。

締めこむにはBB専用工具が必要です。共回りしないよう左側を抑えながら締めこんでいきます。

両サイドにベアリングを守るオレンジ色のシールを取り付けて完了です。これで24mmのシマノクランクが取り付け可能になります。

無事にすべて完了しました。これでコンポーネントの統一感も出てより車体が引き締まった印象になることでしょう。
最後に
今回のコンバージョンBBの取付は、専門知識と要所で専用工具を使用するため、ユーザーさんが個人的に作業するよりは、こちらでお任せいただいた方が良いと思います。
今回のケースをお考えの方、ぜひ作業させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
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それでは。
【プラクシスワークス】スペシャライズドのOSBBにシマノクランクを装着
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ちょっと小難しい話になるのですが、ここ数年ロードバイクのBBの規格が非常に乱立しています。カーボンフレームはデザインの自由度が高いため、各メーカーがフレームの剛性(硬さ)の最適化を果たすため様々なBB規格を投入しているのです。
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BBの規格は、主にBB取り付け部分の横幅(シェル幅)、内径の組み合わせにより決められます。シェル幅が同じでも内径が異なれば規格も異なります。
ひと通りBBの規格を挙げてみると、スタンダードBB(ネジ切り)、BB30、PF30、BB86、BB90、BB386EVO、BB right、BB65、OSBB。もう訳わからないといっても良いでしょう。
一般のユーザーさんは、これら全てのBB規格を覚える必要はもちろんありませんが、自分のフレームのBB規格だけは覚えておくと良いでしょう。今後、BBの交換や回転性能が高いBBのカスタムをするときに役に立つと思いますよ。
確認する際は、自転車メーカーのカタログのスペック表にBB規格の種類が記載されていると思います。
スペシャライズドのOSBBにシマノクランクを
BBの規格はたくさんあっても、使用するコンポーネントは限りがあります。例えばスペシャライスドの独自BB規格であるOSBBは、そのままではシマノ製のクランクが使用できないBBです。
スペシャライズドの完成車を見ると、ディレイラーやブレーキはシマノが装着されていますが、クランクだけ別のものがついている場合があります。スペシャライズドはOSBBとそれに対応するスペシャライズドオリジナルクランクを開発することで、クランクの剛性や性能の最適化を考えたのだと推測しますが、全て同じコンポーネントでそろえないと変速性能が不安と感じるユーザーも少なくないと思います。

そこでスペシャライズドのOSBBにシマノクランクが装着できるBBアダプターがpraxisworks(プラクシスワークス)というパーツメーカーからリリースされています。

praxisworks(プラクシスワークス) コンバージョンBB OSBB
参考価格:税別8,500円
これを装着することで、シマノクランクが装着できるようになるので、コンポーネントをすべてシマノで統一することができます。また、別モデルでカンパニョーロのウルトラトルククランク用やSRAMのGXPクランク用もそれぞれリリースされています。(同じく税別8,500円)ウルトラトルククランクは、スーパーレコード、レコード、コーラスが採用するクランクです。
BBの回転性能を高めたセラミックベアリング入りのモデルも出ています。ケイデンスの向上に大きく貢献してくれるBBのセラミック化はやって損はないカスタムだと思いますよ。(参考価格:税別19,000円)
praxisworks(プラクシスワークス)価格表
http://www.trisports.jp/?q=catalog/term/622
お持ちのスペシャライズドのフレームがOSBBでシマノクランクに交換したい方、ぜひプラクシスワークスをご検討ください。
取付には知識と工具が必要
praxisworksのBB装着には専門的な知識と専用工具が必要です。取付の際はVIKING the MAINTENANCEまでご用命ください。
お持ち込みでの作業依頼も歓迎します。細かいことでも良いので何でも是非お問い合わせください。
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Vブレーキもまだまだ健在 シマノ トレッキングバイクコンポーネント
こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
ロードバイクにもディスクブレーキ化が当たり前になった最近、MTBに至ってはディスクブレーキでないと話にならない状況になっています。
しかし、Vブレーキもまだまだ健在ですよ。もちろん進化もしています。クロスバイクや昔のMTBのレストアにはVブレーキが大活躍です!

Vブレーキ本体 BR-T780 参考価格:税別3,740円
ブレーキレバー BL-T780 参考価格:税別7,044円
BLACK or SILVER
シマノのトレッキングバイクコンポーネントでXTグレードが存在します。ブレーキパッドはカートリッジ式でロードバイクのブレーキパッドのようにパッドのみの交換が可能。
Vブレーキはワイヤー式なので、自分でメンテナンスを覚えれば難しい事ではありません。ラインナップはXTだけではなくSLX、DEORE、ALIVIO、ACERAと豊富にそろっています。予算に合わせて選べる手厚いラインナップです。
シマノ トレッキングバイクコンポーネントの詳細はこちら
http://cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/components1/trekking-bike.html
しかし、Vブレーキを使用する上で悩ましいことがあります。それは26インチのVブレーキ対応の完組ホイールが少ないこと。26インチユーザーにとって選択肢が無くなり、手組で組む必要がでてしまうこともあります。
しかし、選択肢が少ないながらも、安定した性能を持った完組ホイールがあります。

MAVIC クロスライドUB 前後セット参考価格:税別29,160円
大手ホイールメーカーのMAVICが26インチVブレーキ用のホイールセットをリリースしています。安定した性能を持つMAVICなので、間違いない選択となるでしょう。
時代の流れには逆らえませんが、良いものは長く使えるようにこう言った少数派のコンポーネントも生産し続けてほしいですね。
ミニベロにタイヤにはフォールディングがおすすめ
今回はミニベロのタイヤについてのお話です。
BRUNO(ブルーノ)やBIANCHI(ビアンキ)をはじめ、定価5,6万円程のミニベロを愛用されている方はたくさんいらっしゃると思います。そこで5,6万グレードのミニベロのカスタム案としてタイヤのフォールディング化というものがあります。結論から言うとタイヤを軽量化させて、前への推進力を高めることを狙ったカスタムです。
フォールディングタイヤって何?
比較的低価格帯のミニベロのほとんどがワイヤービードと言ってタイヤがリムにはまる部分であるビード部にワイヤーを埋め込むことで、タイヤの形である円形を保ちます。しかし、ビードにワイヤー(鉄)を埋め込むことは、タイヤの重量増を招くことになりますね。
しかし、ワイヤビードを採用することはコストを押さえるメリットもあり、低価格帯のスポーツバイク全般や、タイヤに強度、耐久性を求められるシティサイクルなどに良く採用されています。
フォールディングタイヤとはワイヤービードと対極な仕様のもので、ビード部にワイヤーではなく、ケブラーというプラスチック系の化学繊維を用いることで、高強度かつ軽量化を実現でき、スピードアップにつながるというメリットがあります。素材の特徴により折りたたむことができるためフォールディングタイヤと呼ばれています。

画像で確認すると奥のタイヤがドイツのSCHWALBE(シュワルベ)製のワイヤービードタイヤ、手前の折りたたまれているタイヤがパナレーサー製のフォールディングタイヤです。ロードバイクの700×23cサイズのほとんどのタイヤは、フォールディングタイヤであり、グリップ力や低摩擦性に長けた高性能タイヤも多くラインナップされています。
価格別、重量別で比較

フォールディングビードタイプ:参考価格5,124円(税別)、190g(PANARACER製 Minites Lite 28-451)

ワイヤービードタイプ:参考価格3,400円(税別)、255g(SCHWALBE製 DURANO 28-451)
ワイヤーとフォールディングで1本当たり約1,700円の違いがあります。メーカーにより価格差は様々ですが、大体1,500円から2,000円の差があるようです。もしチューブがそのまま使えれば、タイヤ代で1万円前後でできることになります。(※新品タイヤにする際はチューブも一緒に交換することをおすすめします)
このように5,6万円のミニベロでもフォールディング化させることで、軽快なぺダリング、スピードアップ、長距離時の疲労の減少など、ワンランク上の走りが望めるのです。フォールディングタイヤはワイヤータイプよりもホイールに嵌めやすい特徴もあるので、タイヤチューブ交換の練習もかねて試してみてはいかがでしょうか?
今使っているのがワイヤーかフォールディングか判断がつかない場合はVIKING the MAINTENANCE までお問い合わせください。
それでは。
ロードバイクのドロップハンドル 種類と正しい選び方を解説
こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
今回はロードバイクのドロップハンドルのお話です。本格的にロードバイクを楽しむようになると、乗りやすさを追求するようになると思います。その時に考えるのがポジショニングです。
特にハンドルの良し悪しで、乗りやすくなるか逆に悪くなるかが決まると言っても過言ではありません。今回はロードバイクのドロップハンドルを交換しようと考えているユーザーさんに向けて、ドロップハンドルの種類や正しい選び方を紹介しようと思います。
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ドロップハンドルの握る位置
ドロップハンドルは主にロードバイクに用いられるハンドルであることは、お分かりだと思いますが、実は自転車のハンドルの中で一番理にかなっている形状だということは、意外と知られていません。どちらかというと専門的で、難しいハンドルと思われています。
ドロップハンドルはその形状の特徴から色々な場所を握ることができます。
フラット
ドロップハンドルの一番手前の部分です。その部分は一文字になっているためフラットという表現をします。状態が起きることで、酸素を多く取り入れられるので、前傾姿勢に疲れた時や、息が切れ始めるヒルクライムの後半に有効なハンドルポジションです。
一方で、シフトブレーキレバーからは一番遠い位置になるので、高速走行や交通量が多い道路で走る場合はとっさのブレーキが遅れるので注意が必要です。主に登りのような低速時やゆったり走るときに利用することをおすすめします。
ブラケット
ブラケットとは、シフトブレーキレバーの取付金具もしくはその位置を指します。ロードバイクのシフトブレーキレバーで言うと画像の部分になります。
ブラケットはロードバイクの基本姿勢を取るときに握るハンドルポジションです。シフトチェンジやブレーキングがしやすい位置なので、ロードバイクに乗るときには一番多く使うハンドルポジションです。
ショルダー
ショルダーとはフラットとブラケットのちょうど中間に位置するハンドルポジションです。フラットでは近く、ブラケットでは少し遠いと感じるときに握る位置です。フラットと同様に前傾姿勢につかれた時に握ると効果的です。
シフトチェンジやブレーキ操作をするにも比較的近い位置にあるので、フラットよりもとっさの判断はしやすくなります。
下ハンドル
ドロップハンドルの握る位置で一番力が入るポジションです。初心者の人が初めてロードバイクに試乗するとなぜか必ず握るポジションです。競輪のイメージがあるのかもしれませんね。
また下ハンドルは、一番前傾姿勢になるポジションで、一気に加速したいときに効果があります。シフトチェンジとブレーキングもしやすい位置です。
プロ選手は最初から最後まで下ハンドルを握り続ける人もいますが、それは脚力や柔軟性が高いからできることであり、平均的なライダーはフラット、ブラケット、ショルダーを上手く使い分けながら走るほうが、疲労の軽減にもつながると思います。
ドロップハンドルのハンドル幅と測り方
4つの握るポジションを確認した上で、次にドロップハンドルを選ぶときに大事になってくるのがハンドル幅です。ハンドル幅のサイズは主に、380、400、420、440mmの4サイズです。(メーカーによって最小、最大サイズは変わります)
芯-芯
サイズはドロップハンドルのエンド部分の幅を測った数値を指します。上の画像はエンド部分の中心同士で測る方法で、芯―芯(C-C)と呼ばれる測り方です。日本のハンドルメーカー日東も芯-芯でサイズ標記をしています。
外―外
欧州メーカーに多いハンドル幅の表記がエンド部分の外側同士を測る方法で、外-外と呼ばれます。
同じ420mmでも芯-芯と外-外は長さが変わってくるので、ドロップハンドルを選ぶときはどちらで測ったハンドル幅か確認する必要があります。
ハンドルのクランプ径
さらにハンドルとステムをクランプする太さにもサイズ(クランプ径)が存在します。ロードバイクで採用されるクランプ径は26.0mmと31.8mmの2つがメインです。
メーカーによって独自規格を設け、この2サイズと違うものを提唱しているケースはありますが、基本的に26.0mmと31.8mmが主流です。
カーボンフレームやアルミフレームには太い方の31.8mmを選ぶ傾向があり、26.0mmは細めのフレームに相性が良いと言われます。
リーチとドロップとは
ハンドルにはサイズともう一つ測る場所があります。それはリーチとドロップです。
リーチ
ハンドルのフラット部分から先端部分までの長さです。長い方がより前傾を取る姿勢になり、直進安定性が高くなるのでふらつきにくくなります。一方、短いとハンドリングがクイックになり、体に近い位置でブラケットを握ることができます。
リーチは長くて約120mm、短くて60~70㎝程です。各メーカーの傾向として以前よりもリーチが短い方のラインナップが増えています。
ドロップ
ドロップとはハンドルの落差を測った値です。この落差が大きいと下ハンドルを握った時により前傾姿勢になります。ドロップが深いと体の柔軟性も必要となってきて、レース志向の人にフィットしやすい形状です。ドロップが140mm以上あるとドロップが深いハンドルとよく言われます。
リーチ、ドロップともに長めのハンドルはレース志向の上級者向け、逆にリーチ、ドロップとも短いものは初心者向けと考えて良いでしょう。
ドロップハンドルの曲がり具合
ドロップハンドルを選ぶ時は、サイズやリーチ、ドロップ以外にもブラケットから下ハンドルへの曲がり具合も重要となります。
曲がり具合いよって大きく3つのタイプがあります。
シャロ―
丸ハンドルと言われている、クラシックスタイルのハンドルです。ロードバイクが発祥したころからある歴史のある形状で、細めのクロモリフレームと解消が良いです。
画像は車体に取り付けたときの一般的な角度です。ドロップの落差が大きいのが特徴で、下ハンドルを握った時はかなり前傾なポジションを取ることができます。
また、ブラケットの位置がフラットよりも低くなるので、ブラケットを握っていてもそれなりの前傾姿勢になります。
アナトミック
アナトミックはフラットとブラケットの高低差があまりない形状です。さらに下ハンドルを曲線ではなく直線にすることでしっかり握り込むことができます。
下ハンドルを使って立ちこぎをはじめガシガシこぐ時に非常に踏ん張りが効くのが特徴です。しかし、下ハンドルが直線になることで、レバーまでの距離が遠くなるデメリットもあるので、指が短い人には不向きです。
アナトミックシャロ―
アナトミックシャロ―は文字通り、シャロ―とアナトミックの特徴を上手く織り交ぜた形状です。基本的に、リーチとドロップが短めで、初心者や女性ユーザーにフィットしやすいタイプです。
具体的にはリーチで70mm前後、ドロップで120mm前後がアナトミックシャロ―のサイズ感です。
購入した完成車のリーチとドロップが長くて、ポジションの変化について行けないと感じたら、アナトミックシャロ―を試してみてはどうでしょうか?
アナトミックシャロ―はドロップが浅い分、今まで前傾がきつくて下ハンドルが握れなかったユーザーにフィットしやすい形状です。
最近はホビーライダーに向けて、アナトミックシャロ―のラインアップを主軸としているハンドルメーカーも増えてきました。
サイズ選びは肩幅が基準

このようにドロップハンドルはハンドル幅の他にもクランプ径、リーチ、ドロップ、曲がり具合と様々な判断材料がありますが、一番最初に決めるべきことはハンドル幅です。
ハンドル幅を決める基準としては肩幅を測ることです。でもただ肩幅を測っても意味がありません。ロードバイクの前傾姿勢をとった時の肩幅を測るのが一番参考になると思います。
そして、測った肩幅の数値に近いハンドル幅を選んでいきます。(※肩幅でハンドル幅を選ぶのはあくまで基準なので、絶対というわけではありません。)
ハンドル幅が決まったら、クランプ径を確認し、リーチ、ドロップや曲がり具合を決めていきます。ハンドルメーカーのサイトのほとんどはリーチ、ドロップも表記されているので、そちらを確認すればよいと思います。曲がり具合は実物や商品の写真を見て判断しましょう。
Made in Japan の日東
最後に数あるハンドルメーカーの中で、技術、精度が世界トップクラスのハンドルメーカーである日東を紹介します。
日東は金属加工技術を利用し、ハンドル、ステム、シートポストなどを生産してます。欧米ブランドのような華やかさはありませんが、日本製らしい実直で精度の高い製品を作り続けています。
日東のハンドル大きな強みは、日本人の手の大きさに合わせた製品づくりをしていることです。またシマノのSTIレバーの形状にマッチしたハンドルを作ることで、ギアチェンジやブレーキングのスムースさを実現しています。
ロードバイクの軽量化のため、カーボンハンドルを選ぶユーザーも多いですが、ハンドルは自分の体を預ける部分でもあるので、カーボンではなく、比較的軽量で強度もある日東のアルミハンドルを選ぶユーザーも少なくありません。
日東 M106 NAS
日東のおすすめのハンドルのひとつとしてM106 NASというモデルがあります。形状は初心者にもおすすめなアナトミックシャロ―。
クランプ径:26.0mm
ハンドル幅:380,400,420(芯-芯)
リーチ:78mm
ドロップ:128mm
重量:300~320g
他のメーカーには見られない特徴が、ブラケットからショルダーにかけての潰し加工です。この部分扁平にすることで、より握りやすさを高めています。
カンパニョーロのエルゴパワー(シフトブレーキレバー)を付けるとこのような位置になります。
ハンドル中央のHEAT THREADと書かれた赤いステッカーは、アルミを焼入れ加工をして強度を高めた印として貼られています。
またハンドルクランプ径31.8mmのモデルは、M106 SSBと言う名前でリリースされています。クランプ径以外サイズは全て一緒です。
アメリカンブランド THOMSON

NITTOに続きもう一つご紹介します。高い技術力で航空系部品も取り扱うアメリカンメーカーのTHOMSON(トムソン)です。モデル名はカーボンロードバー。文字通りカーボン素材を採用した軽量ハンドルです。
クランプ径:31.8mm
ハンドル幅:400,420,440,460(芯-芯)
リーチ:78.5mm
ドロップ:140mm(420,440)
重量:188~194g
実はこのドロップハンドルは私が愛用しているハンドルのひとつです。特徴はドロップの深さです。140mmあるため下ハンドルを握ったときのポジション変化は大きいハンドルです。落差の幅があるポジションを希望なら良いハンドルだと思います。
フラット部分は扁平に加工されており、かなりきついヒルクライムのときも握りやすく安心感があります。重量で言うとアルミハンドルよりも平均100g程軽くなってるため、自転車の軽量化に一役買ってくれそうです。
NITTO、トムソンともに、ハンドルだけでなくそれにマッチするステムも展開しているため、セットで購入すると性能を最大限に高めることができ、ハンドル回りの統一感も望めるのです。
軽量化を追求したフルカーボンドロップ

X-LIGHT COMPACTハンドルバー
クランプ径:31.8mm
ハンドル幅:400,420,440mm
リーチ:80mm
ドロップ:125mm(420,440)
重量:169g(400mm)
イタリアのメーカーでコックピッドパーツをメインにリリースしてるFSA。同ブランドのフラッグシップモデルに当たるのが、X-LIGHT COMPACTハンドルバーです。FSAは以前よりリーチ、ドロップともに浅めなハンドルを多くリリースしてきたため、エントリーのロードバイク完成車にもよくアッセンブルされています。
X-LIGHT COMPACTはハンドルバーは新たに開発されたカーボンレイアップを採用し、極限まで素材を薄くすることに成功。剛性やコントロール性をハイレベルに保ちつつも、FSA史上最軽量に仕上げています。ロードバイクの軽量化を重点を置いているユーザーさんに向いているハンドルでしょう。
ドロップが125mmと浅いので、下ハンドルが握りやすく、大幅なポジション変化も起きないでしょう。
ケーブル内装式ハンドル
ロードバイクにおいて空気抵抗をどれだけ減らすことができるかに各メーカーが力を注いでいますが、フレームだけでなくハンドルにも空気抵抗の軽減を実現したモデルがあります。

3T AERONOVA(エアロノヴァ)Team
クランプ径:31.8mm
ハンドル幅:400,420,440(芯―芯)
リーチ:104mm
ドロップ:127mm
重量:220g(420)
イタリアブランド3Tはハンドル、ステム、シートポストなどコックピッド系のパーツを送り出してる老舗ブランドです。最近は同社のカーボン技術を応用し、フレームの製造も始めています。
このエアロノヴァ・チームはフラット部分がさらに扁平に加工されており、正面からの風や空気の影響をできるだけ少なくする狙いがあります。そのためワイヤーケーブルは、ハンドル内部を通過し、ステム手前で外に出てくるケーブル内装式ハンドルです。
リーチは100mmを超えるため比較的長い設定です。空気抵抗を減らすにはポジションもより前傾姿勢の方が効果があるためです。ドロップは標準的なサイズです。
最後に
ドロップハンドルの購入についてのご質問、お問い合わせなど随時承っております。取付ももちろん行っておりますので、遠慮なくお申し付けください。
気に入ったハンドルが見つかれば、それを持参していただき、取付のみでも作業いたします。お気軽にお問い合わせください。
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自転車のおすすめカスタマイズはドライブトレインと回転系パーツだ。
こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
秋も深まり、日本最大級の自転車イベントであるサイクルモードも終え、自転車シーズンが落ち着いてきたこの時期ですが、ちょっと前までは、様々なサイクルイベントに参加するためのカスタムやチューンアップ、点検をいただきました。その時のユーザーさんの声として、レースやイベントに向けてドライブトレイン系をしっかりしておきたいというのが多かったです。
Bメンテナンスコースが好評

ドライブトレイン系の洗浄とチューンナップ、シフト、ブレーキ両ケーブルセットの交換をさせて頂くBメンテナンスという作業が人気です。詳細は下記の関連記事を見て頂ければと思うのですが、トップの画像のようにギア周りのクリーニングとチューナップ、さらにケーブル類も新調することで、快適なシフティングと安定した制動力を確保できるので、サイクルイベント前に行うメニューとしては最適だと思います。
関連記事:自転車のメンテナンス 予算に合わせた3つのコースとは?
回転系パーツのカスタマイズもメリット有り

コンポーネント(※ギア周りの総称の意)やホイールをアップグレードすることで性能と軽量化を手にすることができますが、組付ける際にさらに手を加えることで、パーツのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。その部分とはベアリングをはじめとした回転系パーツです。
自転車は様々パーツが回転することで前に進みます。その回転効率が良いほど早く走れますし、長距離においては疲れにくくもなります。実は、新しい部品を買ったときがベストな状態かというと意外とそうではないことが多いのです。
もちろん製品として不良部分があるわけではなく、高性能なオイルや調整を施すことでパフォーマンスを上げることができるという意味です。上の画像のようにホイールの中心部にあるハブを分解しグリスのチェックやベアリングの当たり具合の調整をすることは、メカニックの技術力が問われる部分ですが、これをやるかやらないかで大きく変わってきます。
さらにカスタムできる回転系パーツの種類として次のものがあります。

ペダルをこぐときに一緒に回転をするBBと呼ばれるパーツです。フレームの一番底にあたる部分に取り付けるパーツです。このBBが滑らかに動くかそうでないかで、後々の疲労感が変わってきます。
さらにペダルが回しやすくなるのでケイデンス(※ペダル回転数)の向上も期待できます。極端な話、今まで重くてなかなか速く足を回せなかったギアが、意外と回せるようになるといったような効果も期待できるのです。

こちらはディレイラープーリーと言って、後のギア本体に取り付ける歯車です。小さなパーツですが、こちらも回転性能が高いアイテムを選ぶと、摩擦抵抗を抑え推進力に変えてくれるパーツです。
上記2アイテムはともにセラミックベアリングという回転性能が高いベアリングを使用しています。自転車の部品でセラミックが使用されているのもは高級なものが多いのですが、これらもそれに当てはまります。
セラミックベアリグを使用して走りが変わったという実感は人それぞれ違うようです。感じる人もいれば、そうでない人もいるということです。しかしデータでは証明されてるので導入する価値は高いと思います。そういう意味で「意識高い系」の方には是非おすすめのアイテムですよ。
他店購入もネット購入も組付け歓迎
また、コンポーネントやパーツをを通販で購入し、組み付けをお願いしたいとか、ホイールの交換依頼なども承りますのでお気軽にお問い合わせください。
最近は為替の影響で海外のサイトから自転車パーツを購入する方が増えています。しかし、取付に関しては専門知識を持った人間に任せてくださいという表記も中にはあります。無理せず組立に自信がなければ遠慮なくお申し付けください。
それでは。
ロードバイク コンポーネント SRAM スラム Red eTAP の実力。
こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
先日から市場に出ているアメリカのコンポーネント(ギア周りのパーツの総称)メーカーであるSRAM(スラム)社のエレクトリックワイヤレスシフティングシステムはご存知ですか?ちょっと長い言い回しですが、簡単に言うと無線通信でギアチェンジができるシステムです。
正式名称はSRAM Red eTAP(スラムレッド イータップ)と言います。
今回はそのRed etap をご紹介します。
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Sram Red eTAPとは?
電動ギアシステムはシマノから初めてリリースされ、認知されてきましたが、ここにきて電動シフトを製造していなかったスラムが満を持して開発したのが無線シフトであるRed eTAPです。
ロードバイクのコンポーネントは日本のシマノが圧倒的なシェアを誇っています。完成車で採用されるコンポーネントはほとんどがシマノ製と言って差し支えないでしょう。ライバル会社であるイタリアのカンパニョーロはカーボン素材や性能を高めることで、高級路線を走りシマノとの差別化を図っています。
しかし、もう一つのコンポーネントメーカーであるスラムは、軽量な製品をリリースしてはいますが、価格も高く今一つパンチに欠ける存在でした。
その状況に風穴を開けるべく、開発されたのが、未だどのメーカーも製品化していなかった無線シフトのRed eTAPだったというわけです。
Red eTAP の格となる3つのパーツ
電動シフトを作動させるのに必要なパーツは、シフトレバー、フロントディレイラー、そしてリアディレイラーです。Red eTAPも同様にこの3つのパーツが無線シフトの核となります。
シフトレバー

フロントディレイラー

リアディレイラー

シフトレバーを操作することで、無線信号がフロント、リアの両ディレイラーに発信され変速します。ちなみにブレーキは電動シフトに関係ありませんので、通常のワイヤーで動かします。
ギアチェンジの方法
従来のスラムのギアチェンジはダブルタップと言い、右手がリアディレイラーのギアチェンジ、左がフロントディレイラーのギアチェンジを担当していました。例えば、右側はレバーを軽く押すと、ギアが重くなり、深く押し込むとギアが軽くなる仕様でした。これがダブルタップという意味です。
しかし、Red eTAPになりギアチェンジの方法も大きく変更になりました。

右手の役割
SRAMの文字が書いてある部分を押し込むと、後ろのギアが重くなります。
左手の役割
SRAMの文字が書いてある部分を押し込むと、後ろのギアが軽くなります。
では、フロントギアはどう変速するのか?
答えは、左右両方を同時に押し込むことで、重くなり、もう一度同様に押し込むと軽くなるのです。
今までになかった操作方法ですが、使い方が非常にシンプルで、すぐになれることができるシステムでしょう。
実際に変速してみると、機械式のダブルタップで気になったギアチェンジにする大きな音が抑えられており、変速も非常に滑らかになっています。
バッテリーはシマノとは違い、すべて各部分に設けられており、それを外し専用の充電器にホールドする仕組みです。

黒い部分がバッテリーです。これを付属の専用工具で取り外すことで充電ができるようになります。同じようなものはフロントディレイラーにも付いています。
メンテナンスはどうするの?
電動シフトは一度セッティングを出せば、機械式のディレイラーよりも調整が狂うことはありません。そうは言っても定期的な愛車のチェックはしたいですよね。細かい専門的な調整は、VIKING the MAINTENANCE にお任せいただければよいのですが、チェーンに注油をするときに便利な機能があるのでここで、ご紹介します。
ディレイラー本体から変速させる
Red eTAP のギアチェンジの使い方は思わぬところで、落とし穴があります。それはメンテナンスの際にギアチェンジをするのが非常にやりにくいということ。本来走っているときは両手でハンドルを持ちますので、関係ないのですが、メンテナンスは自転車をスタンドに立てて行いますので、ギアチェンジするのに手が届かないのです。
それを想定して、Red eTAP はディレイラー本体のボタンを押すことで、ディレイラーを動かすことができる機能を持っています。

指をさしている部分を1度押すと、

隣にあるランプが緑に光ります。これにより後ろのギアが重くなります。また、素早く2回押すことでギアが軽くなります。注油する際はこの機能を利用すると非常に便利です。

フロントディレイラーも同じように黒いボタンを一度押すと、ランプが緑に光り、軽いギアから重いギアへと変速します。またチェーンが重いギアになっていれば軽いギアに変速します。フロントディレイラーは1度押すだけで軽くも重くもできる機能になります。

最後に
ひと通りRed eTAPに触れてみての感想は、今後ユーザーが増えることは間違いないコンポーネントだということ。なぜなら販売キットは上記3つのパーツにバッテリーの充電器のみという最小限での販売方法だからです。価格は税別197,000円前後です。
極端な話、スラムはシマノ製品と互換性があるので、カセットスプロケットはシマノが使用できますし、ギアクランクも互換性が合うものであれば使用できます。コンポーネントの構成は最初バラバラになりますが、ブレーキ周りなど時間をかけて徐々にスラム化をしていくこともできるわけです。(※性能を100%発揮するためには、他のコンポーネントもRedに合わせるのがおすすめです。)
個人的にはカンパニョーロが一番魅力的だと思ってましたが、Red eTAP も間違いなく次のコンポーネント候補に入ってきていますね。
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それでは。
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ヘッドパーツの王様、クリスキング入荷
こんにちは。西新宿の自転車メンテナンス、カスタマイズ、出張修理専門サービスのVIKING the MAINTENANCE です。
本日入荷した商品をご紹介します。クリスキングです。ご存知の方も多いとは思いますが、クリスキングはアメリカのパーツメーカーで主にヘッドパーツ、ハブを製造しています。また、CIELO(シエロ)という別ブランドでフレームも製造しています。
アルミの切削技術が非常に高く、その技術が製品に如何なく発揮されています。本日入荷したのはそのヘッドパーツです。

CHRIS KING(クリスキング)STD HEADSET
税別価格:20,000円
最近のロードフレームは精度の高いヘッドパーツが付いてきますが、クリスキングは別格です!クリスキングを付けることでハンドル回りの強度、剛性アップを引き出し、フレームの長期寿命を実現します。コンポーネントやホイールのように走りながら感じる部分は少ないですが、走りに安定感をもたらします。
今回入荷したSTD HEADSETは、主にクロモリフレームに使用するサイズで、昔のロードバイクによく使われていた規格です。さらにクリスキング、知識が高いサイクリストにも一目置かれるブランドなので、所有していて非常に満足感を得られるんです。
ご興味ある方、ぜひお問い合わせください。自分の自転車の企画に合うかどうかお調べしますよ。












