初めてでも簡単 チェーンのクリーニング方法教えます。

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

今日はメンテナンス初心者のユーザーさんにも簡単にできるチェーンクリーニングを紹介しようと思います。

簡単、時短には使いやすいアイテムを

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メンテナンスやクリーニングを初めてやる人ほど、使いやすい工具やケミカルなどの使用したほうが良いんです。また限られた時間とスペースの中でやるときも同様です。

良い工具や便利なアイテムを使うことで、メンテ時間の短縮に大きく貢献できます。仕事が早いプロのメカニックも、それを達成するために良い工具やアイテムを使っているのです。

しかしプロのメカニックほどの技術力は無理、自分は「毎日安全、快適に走れるレベルを保てれば」ということであれば、今回ご紹介するチェーンクリーニングの方法は、初心者の方でも使いやすいアイテムを使用するのでピッタリかもしれません。

まず今回使用するアイテムをご紹介します。

使用する道具の紹介

1.パークツール サイクロン(CM-5.2)参考価格:税抜3,520円

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チェーンにほとんど手を触れずクリーニングできる便利グッズです。ペダルを回転させながら中のブラシがチェーンのコマの中の油汚れや金属片をかき出してくれます。

2.シトラスチェーンブライト 参考価格:税抜2,200円

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サイクロンの中に入れるチェーン洗浄剤です。洗浄力は抜群です。

3.パークツール ダミーハブ(DH-1)参考価格:税抜3,200円

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後輪を外した後にチェーンラインを作るために取り付ける道具。仮のスプロケットの役割です。これを使用することで、サイクロンの作業が格段に楽になります。

4.チェーンチェッカー 参考価格:税抜800円

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チェーンの伸びを確認するための工具です。

5.自転車丸洗いクリーナー 参考価格:税抜1,000円

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ケミカルメーカーであるエバースがリリースする水なしで自転車全体のパーツをクリーニングできるケミカルです。シェービング剤のような泡状のケミカルです。

以上5点をメインで使用していきます。

サイクロンの実力

では実際に作業を始めてみましょう。

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こちらは作業前のチェーンとスプロケットの様子です。かなり油汚れで黒ずんでいますね。これは早いところきれいにしてあげたい。

では作業を開始しましょう。

まず、リアホイールを外し、リアエンド部分にダミーハブをセットします。次にサイクロンにシトラスチェーンブライトを適量入れて、チェーンに取り付けます。

ここからは動画を撮ったのでこちらをご覧ください。

動画の後半に、サイクロン内の油汚れが飛び散っていくのが確認できると思います。金属片やごみ、ちりはサイクロンの底にマグネットが配置され、そこにたまっていく仕組みです。

ペダルを回転させる目安は、20~30回転くらいがちょうどよいと思います。サイクロンで一通りチェーンを洗浄し、ウェスを使ってチェーンについた汚れを拭き取ります。

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するとこのようにチェーンの汚れが驚くほど落ちています。サイクロンにシトラスチェーンブライトを入れ、ペダルを回しただけです。初めてやってこれくらいきれいになれば満足感はあるのではないでしょうか?

スプロケットは泡で洗浄

チェーンの洗浄を終えたあとはスプロケットの洗浄です。チェーンのみの洗浄で終わらせても良いですが、せっかく洗浄したチェーンに汚れが付いたスプロケットを取り付けてしまうと、汚れ移りしてしまうのでスプロケットもしっかり洗浄します。

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このように自転車丸洗いクリーナーをスプロケット全体に均等にかけていきます。

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ラベルにもありますが、自転車丸洗いクリーナーはこのようにパーツを泡だらけにして、2,3分放置します。そして、時間が経ったらウェスを使って泡を拭き取ります。

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すると油汚れがとれたスプロケットが顔を出します。新品の輝きまで望めませんが、黒くまとわりついていた汚れが落ちていますね。

チェーンの伸び具合をチェック

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ここでチェーンチェッカーを使用します。コマ同士の間に差し込んでいくのですが、右側が奥まで入り込んでいますが、左側は奥まで入り切っていませんね。

これが左右両方入り込むとチェーンが広がっている(伸びている)ということになります。この状態ならまだそれほど伸びていないようです。

ただし、チェーンの交換時期は伸びだけではありません。仮に伸びていなくても、ある一部分がねじれていたり、削れている箇所が多ければすぐに交換をおすすめします。

実際このチェーンは下側の削れが見受けられたので、そろそろ交換をおすすめしたい時期です。

最後にチェーンオイルをつけて完成

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チェーンの伸びをチェックしたら、チェーンオイルをチェーンの1コマ、1コマに塗っていきます。この1コマ、1コマが大事です。チェーン全体にオイルを塗ってしまうと、にじみ出た余分なオイルが新たな汚れに付着する原因を作ります。スプロケットにも塗る必要はありません。

また、サイクロンを使用した後、さらにチェーンをきれいにしたければ自転車丸洗いクリーナーをチェーンの洗浄に使用してもOKです。

室内でやる場合は、汚れた液体が床に垂れることが多いので、新聞紙やウェスを敷いておくと良いでしょう。そうすれば床を掃除したりする余計な仕事が増えません。

最後に

以上が初めてでも簡単にできるチェーンのクリーニングでした。今回ご紹介した5つのアイテムをそろえると、合計で10,000円ちょっとです。

たまにしかやらないというならお店に任せても良いと思いますが、月に1度くらいの間隔でチェーンクリーンングを行うのであれば、アイテムをそろえて自分でやってしまった方が安上がりの場合もあります。

今回の作業で何かご質問等あれば、是非お問い合わせください。お待ちしています。

それでは。

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