マイナーチェンジしたシマノ105のフロントディレイラー。コンポーネントのプチカスタムに最適なアイテムです。

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

先日情報が解禁になったシアノの新型アルテグラR8000シリーズの発表の陰で、105にも画期的なアップグレードが施されたフロントディレイラーがリリースされました。品番はFD-5801です。旧品番であるFD-5800からのマイナーチェンジという形になります。

マイナーチェンジと言っても、デザインや構造はフルモデルチェンジと言っても過言ではないかもしれません。では見ていきましょう。

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旧モデル(FD-5800)から大きく構造が変化

FD-5801はデュラエースFD-R9100やアルテグラFD-R8000シリーズと同じようにケーブルアジャスト機能がフロントディレーラー内に搭載されています。これにより、今までアウターケーブルに設置することが多かったケーブルアジャスターが不要になりました。

アウターケーブルを交換する際に、適度な位置でアウターを切り取りアジャスターを設置し、再度アウターをつなげる作業は意外と時間を必要としたり、ハンドル回りの見た目も決して良いものではありませんでした。

メカニック的にはこのフロントディレイラー内のワイヤー調整機構は画期的であり、作業の効率が格段に良くなるので非常にありがたいですね。

アウターケーブルの途中に設置されていたアジャスターも新型では必要なくなった

さらに旧モデルのFD-5800はフレームのワイヤールートによって、ワイヤーを固定するための2つのルートのどちらかを選択しなければいけませんでした。しかし、今回リリースされたFD-5801では構造上それらが廃止されたのも大きな特徴です。

画像のようにFD-5800にあったワイヤールートの構造を新型では廃止された

ワイヤールートの選択構造によって、固定する際にワイヤーがたるんでしまったりと慣れていないと煩わしかった構造ですが、これからはそれが無くなりセッティングもしやすくなっています。

また、本体内部機構に現行のデュラエースR9100シリーズや新型アルテグラR8000シリーズにも採用される「トグル機構」と呼ばれるを機能を導入。

トグル機構とは、てこの原理を応用したリンク機構の一種で、同じ入力で動作完了に近づくにつれ出力がアップするので、機械式の場合は動作フィーリングが軽く感じられる。また、幅が太めのタイヤを使用したときでもタイヤとディレーラーの間に十分なクリアランスが確保できるメリットも持っています。

他グレードとの互換性は?

気になるのは他のグレードとの互換性ですね。もちろん現行の5800シリーズの105を使用しているユーザーさんにはもちろん取付可能です。それ以外のグレードとして取付が可能(互換性あり)なのは以下のモデルです。

FC-9000(旧デュラエース)
FC-6800(旧アルテグラ)

デュラエースとアルテグラが新型になったとはいえ、これらのモデルは使用しているユーザーさんが非常に多いモデルだと思います。

また、

FC-R9100(現行デュラエース)
FC-R8000(新型アルテグラ)

これらの最新のクランクにも対応しています。

コンポーネントのプチカスタムに最適なアイテム

シマノのフロントディレイラーはコンポーネントの中でも比較的価格が張らないアイテムです。しかしグレードアップのカスタムをすることでスムーズで快適なフロント変速を得られる重要なパーツであることは間違いありません。

5800シリーズを使用している105ユーザーにとっては、パーツ単体約4000円でフロント変速性能を向上できる良い機会だと思います。もちろん互換性のあるFC-9000やFC-6800ユーザーにも良いのではないでしょうか。

価格は以下の通りです。

FD-5801 直付 税別 3,671円
FD-5801 バンド(34.9) 税別 3,852円
FD-5801 バンド(31.8/28.6) 税別 3,913円

VIKINGでは持ち込みのカスタムも歓迎です

今回取り上げたフロントディレイラーFD-5801の取付やカスタムは常時承っています。もちろん他店さんで購入されたパーツをお持ちこみいただいても問題ありません。是非お問い合わせください。

それでは。

Twitter:@viking1484
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