こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
UK製の折り畳み小径車であるブロンプトン。乗るだけでなく様々なパーツをカスタムする楽しみ方もあります。今回はフレームの顔ともいうべきヘッドにクリスキングをカスタムさせていただきました。
ヘッドパーツの王様クリスキング

ご存知の方も多いとは思いますが、クリスキングはアメリカのパーツメーカーで主にヘッドパーツ、ハブを製造しています。アルミの切削技術が非常に高く、その技術が製品に如何なく発揮されています。
ブロンプトンのヘッド規格に対応するクリスキングは、スレッドタイプの1-1/8″のGRIP NUTという種類です。

GRIP NUTの構成です。右から下玉押し、下ワン、上ワン、上玉押し、スリーブ、ロックナットです。下からこの順番で取り付けていきます。
GRIP NUTはスリーブがフォークをしっかり押さえてくれるので、ブロンプトンのようなステムが長く、しなりやすい構造のフレームには非常に効果的です。一方で、ブロンプトン純正のヘッドパーツはスリーブを採用しないダブルナット構造のため、GRIP NUTよりもヘッドの遊び(緩み)が出やすい傾向があります。

バイクのイメージを高めてくれるクリスキング

純正のヘッドパーツはシルバーなので、一気に印象が変わりました。クリスキングのアイテムは性能だけでなくバイクのイメージを高めてくれる不思議な力を持っているような気がしますね。
CHRIS KING
GRIP NUT 1-1/8
20,000yen
関連記事:ブロンプトンにもクリスキングのヘッドセットでカスタムを!
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CULTにUSB カンパニョーロのベアリングのアップグレード承ります。
こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
BBのベアリングを高性能なものに交換することで、抵抗が少なくし、回転効率を高めることができます。当店でもセラミックベアリングや高性能スチールベアリングへのカスタムをよくさせていただいています。
カンパのベアリングはクランクに装着される
今回はカンパニョーロのBBベアリングの交換を承りました。カンパニョーロのBBのベアリングは他社と大きく異なる構造となっています。というのは、通常BBのベアリングはBBカップもしくはフレーム側に取付、もしくは圧入されているのに対して、カンパニョーロの場合は、クランク側の軸側にベアリングがプレスされている構造です。

そのためカンパニョーロの純正クランクを使用した場合、他社からリリースされてる高性能BBは軒並み使用ができないのです。そのため、カンパニョーロでは自社で高性能ベアリングをラインナップすることで性能アップできる方法を提案しています。
高性能ベアリングのCULTとUSB
カンパニョーロで開発しているベアリングは大きく3つあります。ひとつめはベーシックな通常のスチールベアリング、二つ目はセラミックベアリングを使用したUSB(ウルトラ・スムース・ベアリング)、三つめは同じくセラミックベアリングでも摩擦抵抗を限りなく抑えるために特殊加工したCULT(セラミック・アルティメット・レベル・テクノロジー)です。
例えば、カンパニョーロの最上位グループセットであるスーパーレコードのクランクにはCULT、レコードにはUSB、コーラスにはスチールベアリングとグレードによって差別化されているのです。

また、これら3つのベアリングは形を変えて、ハブのベアリングにもラインナップされています。ボーラウルトラシリーズのハブにはCULTが軽量アルミホイールのシャマルウルトラにはUSBといった具合に差別化されています。
クランクのベアリング交換作業
カンパニョーロのベアリング構成について簡単に説明しました。次に実際にクランクからベアリングを取り外し、新しいベアリングを装着していきます。

まずはドライブ側(右)クランクのベアリングを押さえているスナップリングを細いドライバー等を使って取り外します。ここまで上がってくればあとは手で抜くことができます。

専用工具であるベアリングプーラーを使用してベアリングをゆっくりと抜いていきます。

左右のクランクのベアリングを抜くとこのような状態になります。クランク軸が根元に向かってテーパー状(ハの字)になっているのがわかります(※画像がわかりにくくてすみません)。この部分が圧入部分ということです。

今回新たに用意したベアリングとシールです。モデルは通常のスチールベアリングです。

接触部分にグリスを塗布し、ベアリングを入れていきます。

圧入部分はショックレスハンマーを使用して圧入します。

スナップリングを取り付けて完了です。
最後に
クランクのベアリングのグレードアップは、ウルトラトルク規格のクランクであれば対応ができます。価格や工賃に関しては是非お問い合わせください。
以下、カンパニョーロ公式のCULTベアリングの動画です。パフォーマンスの高さが一目瞭然なので是非チェックしてみてください。
それでは。
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ニュージーランド発の新興ブランド「チャプター2」。アルテグラでまとめたエアロロードバイクが完成!
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CHAPTER2(チャプター2)というバイクブランドをご存知ですか?今ひそかに注目を集めているカーボンフレームのニュージランドの新興メーカーです。
創業者はすでにロードバイク界でも名が知られているブランド「ニールプライド」を立ち上げたマイク・プライドさんという方で、そのニールプライドで培った技術、知識、性能のすべてを注ぎ込んだのがチャプター2です。
チャプター2は直訳すると第2章という意味。ちなみに第1章の意味がニールプライドということです。マイクさんにとっての第2の人生が始まったとことを意味しています。
関連記事:ニュージーランド発、新進気鋭の注目ブランドCHAPTER2(チャプター2)の取り扱い開始
ロードバイクにぴったりなネーミング「TERE」

ラインナップは現在1種類。TERE(テレ)と呼ばれるモデルです。「テレ」とはニュージーランドの先住民族である、マオリ族の言葉で「速い、鋭い」という意味を持つ言葉。まさにロードバイクにぴったりのネーミングですね。
チャプター2は他社のようにイヤーモデルの概念がありません。大手メーカーのように大量生産をせず、市場のニーズに合わせてフレキシブルに新しいモデルを投入することで、ブランドの価値や注目を集めることが狙いです。
チャプター2をアルテグラR8000で

早速、シマノ・アルテグラR8000シリーズで組ませていただきました。

シートポストはエアロ形状になっており、シートクランプもトルク管理がしやすい形状です。

シートチューブ下部には、ニュージーランドデザインの文字があしらわれています。

ダウンチューブは空気抵抗を抑制するために角ばった形状です。

BBの規格はプレスフィットの中で多数派のBB86。今回使用したBBはWISHBORN(ウィッシュボーン)製のセラミックベアリング仕様です。

アルテグラR8000シリーズのリアディレイラーです。最上位モデルデュラエースのデザインをほとんど踏襲したと言っても良いでしょう。以前からMTBのリアディレイラーに採用されてきたシャドーディレイラーをロードコンポーネントにも採用しました。
ディレイラー本体が内側(ホイール側)にオフセットするシャドーシステムのおかげで、障害物のヒットをかわす効果があります。

ケーブルはもちろんフレーム内蔵式です。内蔵式はケーブルを通す作業に時間を要しますが、見た目は非常にすっきりするので、太めのデザインが多いカーボンフレームは絶対内蔵式ですね。もちろんDi2にも対応しています。

STIレバーも非常にコンパクトで、レバーの角度調整も可能なので、手が小さ目のユーザーさんもしっかり握ることができるでしょう。

アルテグラはR8000シリーズからフロントディレイラーの形状が大幅に変わっています。今まではアウターケーブルにワイヤーを調整するアジャスターが必要でしたが、その機能がフロントディレイラー本体で可能になり、アジャスターが不要になりました。

ブレーキキャリパーのクイックレバーがブレーキ本体と一体化するような構造になりました。

ホイールはシマノスプロケットに対応したカンパニョーロ・ゾンダでアッセンブル。将来的にボーラシリーズなどにアップグレードすることでさらなる軽量化と走行性能を手に入れることができるでしょう。

フレームセットからの組付け、随時承ります
VIKINGではロードバイクの組付け作業を随時承っています。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。
作業工賃:25,000円(税別)~
作業期間:1週間から10日
また、ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。
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GIOS(ジオス)のアルミロードバイクLEGGEROのオーバーホールとカンパニョーロ新型ケンタウル
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遠くからでもわかる鮮やかなブルーを基調としたブランド、GIOS(ジオス)。今回はそのGIOSのアルミロードバイクであるLEGGERO のオーバーホールとコンポーネントの組み立てをさせていただきました。
さらにコンポーネントをカンパニョーロの新型ケンタウルに交換する作業も加わります。

オーバーホールの始まりは、まず既存のパーツの分解から。フレームに装着されているディレイラーやハンドルに至るまで、すべてのパーツを取り外していきます。


こちらはクランクを取り外す際の画像。ウルトラトルクと言われるクランクの規格です。今回はこちらのカーボンクランクから前述の新型のカンパニョーロ・ケンタウルを装着します。

BBも取外し、ハンガー(フレーム)内のクリーニングを行います。今回使用したのは噴射式のパーツクリーナーではなく、泡の力で汚れを浮かせる国産ケミカルメーカー「ワコーズ」のフォーミングマルチクリーナーを使用しました。
きれいにしたい箇所に泡を噴射し、しばらく放置。泡が液体状になり始めたらウェア等で拭き取ります。頑固な油汚れには非常に効果的なクリーナーです。

コンポーネントを単体の様子です。ここからさらに分解しクリーニングするパーツもあります。今回はこれら取り外したパーツをオーバーホールしつつ、フレームには新型「カンパニョーロ・ケンタウルも組み付ける工程です。

ホイールももちろんオーバーホールします。リアホイールのフリーボディを外し、クリーニングとグリスアップを行います。

ハブのラチェット機構の部分です。ペダルを漕いだ後、足を止めると「チリチリチリ」とか「カラカラカラ」などとホイールが鳴りますよね。その音を出しているのがこちらのラチェット機構になります。スモールパーツをなくさないようにメンテナンスし付け直します。
上位グレードに合わせたデザインを採用
フレーム、フォークのクリーニング後、新型ケンタウルを組み付けていきます。
新型ケンタウルはデザインをカンパニョーロの上位グレード合わせることでブランドの統一感を図っています。また、主な素材はアルミですが、カーボン強化樹脂である「テクノポリマー」等を併用して重量増加を最小限に留めているのも特徴です。
シマノの105をライバルコンポーネントと位置付けており、カンパニョーロではポテンザの下に控えるコンポーネントになります。

ブラックでマット調のリアディレイラーを装着。ケンタウルのディアディレイラーの特徴はミドルケージのみを採用している点です。ミドルケージであれば、重いギア比に対応でき、最近のトレンドである30Tなどのローギアにも対応できるので本格的なユーザーさんからエントリーユーザーまで幅広く使えるのではないでしょうか。

クランクとフロントディレイラーも新型ケンタウルに。

エルゴパワー(シフトレバー)を取り付けていきます。ポジションの変化が起きないように、マスキングテープで以前のレバー位置をマーキングしておきました。これによりエルゴパワーの装着も比較的容易にできます。
エルゴパワーはアルミと先述のテクノポリマーで構成されています。
ジオスLEGGERO ケンタウル仕様の完成
ギアやブレーキのセッティングをして、バーテープを巻いて完成です。




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オーバーホール、フルメンテナンスについて
弊社ではオーバーホール、フルメンテナンスのことをCメンテナンスと呼んでいます。毎日自転車に乗るユーザーさんやレースやロングライドに積極的に参加しているユーザーさんは、年に1度は行ってほしいと考えています。
作業料金は税別25,000円~となり、消耗品等の補修パーツは別途いただいています。作業期間は1週間から10日ほどでお渡しいたします。作業料金は車種や仕様により異なりますので、ご不明な点等ありましたらお問い合わせください。お見積りも承っています。
作業工賃:25,000円(税別)~ 消耗品パーツ別途料金
作業期間:1週間から10日
ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。
またメンテナンスに関して、こちらの記事も参考にしてみてください。フルメンテナンス、オーバーホール以外にもメンテナンスコースを設けています。
関連記事:メンテナンス記事一覧
それでは。
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シマノ純正クランクにおすすめ。回転性能も高いスギノ・コンバーターBB
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恐らくカーボンフレームの大多数は、プレスフィット(圧入型)のBBを採用していると思います。コンポーネントの乗せ換えやクランク交換時にBBも交換することは多々あると思います。
今回はプレスフィットBBの中でおすすめブランドのひとつであるスギノ製のBBを取り付けました。
スギノのプレスフィットBB(コンバーターBB)は基本的にクランクが24mmシャフトに対応したラインナップです。24mmシャフトはシマノ純正クランクと同じ太さということになります。様々なBB規格のフレームにシマノクランクを取り付ける際には、スギノの圧入式BBは非常に便利なアイテムです。
BBの規格は非常に多く、フレームメーカーによって採用するBB規格は様々です。画像上のようにシマノ純正クランクを装着する前提でこれだけのラインナップがスギノにはあります。
ガンメタ系のカラーが回転性能が高いセラミックベアリング仕様で、シルバーのアイテムがスチールベアリング仕様です。価格はセラミック仕様で16,000円前後、スチールベアリングで9,000円前後で、BB規格によって価格は異なります。

今回取り付けたBBはこちらBB30規格対応のBBです。スチールベアリング仕様をお選びいただきました。

フレームに圧入した状態がこちら。スギノのコンバーターBBは防塵防水性能が高く、基本的にメンテナンスフリーで使用ができます。シマノ純正クランクを取り付けるなら、シマノ純正BBにすれば?という意見もあるかもしれません。シマノ純正圧入式BBも防塵防水性能が高いですが、それによって回転が若干重く、スギノのように様々なBB規格に対応できていないのがデメリットなんです。

シマノ・デュラエースR9100のクランクを取り付けるとこのようになります。ドライブ側はクランクに隠れる形になるので、そこまでシルバーの部分は目立ちません。
回転性能も非常にスムーズでshimano純正よりも間違いなくおすすめできるBBです。
関連記事:バロックギアとプラクシスワークスのBBの取付カスタム@スペシャライズド
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油圧ディスクブレーキを搭載したSRAM Red eTAP HRDをセッティング
こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
国内で発売が決定しているSRAM Red eTAP の油圧ディスクブレーキバージョンである「HRD」を一足早くセッティングさせていただきました。SRAMはもともとMTBコンポーネントをメインでリリースしていたため、油圧ブレーキのノウハウは非常に高く、RedやForceなどのコンポーネントにもHRDがラインナップされています。
ブレーキホースのセッティングとブリーディング
Red eTAP HRD はレバーとブレーキキャリパーがブレーキホースに接続された状態で出荷されるのですが、実際にはバイクのサイズに合わせてブレーキホースの長さをカットする必要があります。個人的には全て別体になっていた方が作業はしやすいと思うのですが、SRAMやAVIDは昔から接続して出荷されてきます。

画像上はブレーキホースの長さを合わせた後、ブレーキホースがレバーに接続された状態です。

次に画像上のブリードキットを使用してブリーディングを行います。ブリーディングとはブレーキオイルをHRDのレバー、ホール、キャリパー内すべて満たす作業のことです。その際に気泡やエアが入っていると制動力の低下やブレーキタッチが不安定になるためエアを取り除く作業も一緒に行います。

eTAPレバーの一番高いところにあるブリードニップルから、注射器を装着しブレーキオイルを注入していきます。

レバー側から注入したブレーキオイルは、キャリパー側の注射器へ流れていきます。この時に気泡やエアも一緒に運ばれてきます。今度は下から上に注射器を押し込んだりなど作業を繰り返し、気泡やエアが出なくなったらブリーディングの完了です。

ブレーキパッドとディスクローターを装着し完成です。
ディスクブレーキは本来の効きになるまで、しばらく慣らし走行が必要です。しかし、静止状態でホイールを回してブレーキをかけてみると結構なパワーを感じました。効きが出てくれば少ない力で安定的な制動力が得られることは間違いなさそうです。
次回は実際の制動力やeTAPとの相性について紹介したいと思いっています。
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コルナゴのエアロロードバイク「V1-R」を無線シフト「SRAM eTAP」で組立
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フェラーリと共同開発した最軽量フレーム
今回はコルナゴのエアロロードバイクの組立てを承りました。モデルはコルナゴ V1-R(ブイワンアール)です。コルナゴと誰でも1度は耳にしたことのあるイタリアの車メーカーであるフェラーリ社との共同開発モデルです。
空気抵抗を限りなく抑えたロードバイクのスタイルであるエアロロードは、昨今各社がしのぎを削っているジャンルです。そのエアロロード界にちょっと遅れはしたものの、V1-Rはその参入モデルでもあります。リリース当時はコルナゴ史上最軽量モデルとして注目されました。
現在は第2世代であるV2-Rとなり、コルナゴの主力モデルとなっています。
コンポーネントは無線シフトSRAM eTAPをアッセンブル

V1-Rの組立てにチョイスしたコンポーネントは、無線シフトであるSRAM eTAP。最近徐々にユーザーが増えつつあるSRAM eTAPは、機械式のSRAMのコンポーネントよりもシフトチェンジが非常にスムーズなのが特徴です。また、シフトチェンジの音も機械式よりも小さく感じます。
関連記事:ロードバイク コンポーネント SRAM スラム Red eTAP の実力。

今回はeTAPに「Blips」と言われるサテライトスイッチも上ハンドル部分に設置。これはヒルクライムで上ハンドルを握った時にすぐシフトチェンジできるようにする狙いです。BlipsはシマノDi2のサテライトスイッチと同じ役割を果たします。

クランクはSRAM RED Quarq パワーメーターを装着。QuarqはSRAM傘下のパワーメーターブランドです。幾つかのUCIプロロードチームも採用しています。パワーメーター市場は今盛り上がりを見せていますね。シマノ105やカンパニョーロのポテンザなどミドルグレードのコンポーネントユーザーにもパワーメーターが装着できる時代になりました。あとは価格がどんどんお求めやすくなってくれば最高ですね。
高い変速性能を誇るダイヤモンドライクコーティング

チェーンは変速性能に定評があるKMCのDLC11をチョイス。ダイヤモンドライクコーティングと言われる高い表面硬度と低摩擦を実現した加工が施されています。防錆機能の高い11速では最強のチェーンと言えます。
サンマルコのカーボンレール

サドルはコルナゴと同じくイタリアブランドのサンマルコのアスピデ・スーパーレジェラです。職人さんが本国でハンドメイドで製作しています。
カーボンレールを採用し、重量は109g以下に抑えられており、重量保証もついています、まさに軽量化と快適性を高次元で実現した理想的なサドルです。

トップチューブにはUCIのロゴがあしらわれハイエンドモデル風格が漂います。

カラーリングはフレームのシルバーとコンポーネントのブラックのみの渋めのコーディネイトになりました。遊び心をより本気度が感じられる仕様ですね。
VIKINGではロードバイクの組付け作業を随時承っています。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。
作業工賃:25,000円(税別)~
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ガラスコーティングを施工したGIANT TCR にシマノ・アルテグラのコンポーネントをインストール
こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

前回の更新からしばらく空いてしまいましたが、今回はコンポーネントの組換えのご依頼です。車体はGIANTの定番ロードバイクであるTCRのアルミモデルです。年式は5年以上前のもので、シマノ105の5700シリーズがアッセンブルされたフレームをアルテグラ6800シリーズに組み替える作業です。
ガラスコーティングで艶出しと傷に強いフレームに

車やオートバイにもよく施工されるガラスコーティングですが、ロードバイクをはじめとしたスポーツバイクにもおすすめのコーティングです。コンポーネントの乗せ換えやオーバーホール、フルメンテナンス時はフレーム単体になるので、その際にガラスコーティングを施工するのが非常に良いタイミングです。

比較的長い期間乗られていたユーザさんでしたが、車体の扱いが非常に丁寧だったため、大きな傷もなく、ガラスコーティング施工の後に、新品フレームか見間違える程でした。

ガラスコーティングを施工することで、以下のメリットがあります。
・ガラスに覆われたようなウェット感あふれる光沢が手に入る
・汚れが付きにくくなり、汚れが付着してもほとんどの場合水洗いで落とすことが可能になる
・ガラスコーティングの層は、元の塗装面の3倍に硬化し、傷に強いフレームになる
オーバーホールやフルメンテナンスの際は、ぜひご検討ください!
ガラスコーティング施工価格:税別4,000円~(オーバーホール時の価格です。ガラスコーティング施工のみご希望の場合は別途パーツの脱着工賃等がかかります。詳細はお問い合わせください。
BBはスギノで

また、今回はBBにもこだわりました。TCRのBB規格はBB86です。この規格はシマノ純正でもリリースされています。しかし今回はオーソドックスなシマノ純正ではなく、回転性能に定評のあるスギノのBBをアッセンブルしました。
スギノのBBはシマノ純正からのレベルアップにちょうど良いメーカーです。基本的に24mmシャフト用をリリースしてるためシマノのクランクを想定した製品となっています。
アルテグラを乗せ換えたTCRの完成

ガラスコーティングの施工とシマノ・アルテグラ6800を組付けた完成形がこちら。従来のシマノのパーツはシルバーだったため一気に印象が変わりました。フレームは光沢溢れるホワイトですが、コンポーネントやホイールはダーク系でメリハリを感じます。

コンポーネントの乗せ換えも随時受付中
作業料金は税別25,000円~となり、消耗品等の補修パーツは別途いただいています。作業期間は1週間から10日ほどでお渡しいたします。作業料金は車種や仕様により異なりますので、ご不明な点等ありましたらお問い合わせください。お見積りも承っています。
海外通販で購入し、お持ち込みいただいても全く問題ありません。VIKINGではお持ち込みパーツも歓迎しています。ご安心ください!
作業工賃:25,000円(税別)~
作業期間:1週間から10日
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バロックギアとプラクシスワークスのBBの取付カスタム@スペシャライズド
こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
今回取り上げる話題は、非円形のチェーンリングをリリースし徐々に地位を確立しつつあるバロックギアの取付作業です。バロックギアとはチェーンリングを真円ではなく、一番脚力がかかるところに大きなギアが来るよう設計された非円形型のチェーンリングです。
同じような考え方でROTOR(ローター)もありますね。こちらの方が知名度も高く、ユーザーさんも多い、非円形チェーンリングの第一人者です。
インナーに非円形チェーンリングを使用【バロックギア】

バロックギアは、基本的に36T 前後のインナー用のみの展開です。パワーがかかる部分を90度、100度、110度、120度のサイズの中から選ぶことができます。今回は90度のバロックギアを取り付けました。
アウターは通常コンポーネントの純正チェーンリングを使用します。画像のように今回取付させていただいたのがシマノ・アルテグラR8000シリーズのクランク、いわゆる新型アルテグラです。

チェーンリングの裏はこのような感じです。取付も既存のクランクセットのボルトを使用するので特に難しくありません。
肝心のバロックギアの効果とは?
非円形ギアはヒルクライムをはじめとした登りで非常に効果があるという声が多く聞かれます。登りはスピードを重視するというより、リズムよく心肺機能を意識しながら走る方が大事なので、ペダルングパワーの入力ポイントがわかりやすいバロックギアはリズムが取りやすいようです。さらにパワーがかかりにくい箇所(上下死点)では足を休めることができることも大きな要素です。
プラクシスワークスのBBの脱着
シマノクランクにバロックギアを取付後は、クランクをフレームに取り付けるために、BBの交換です。フレームはスペシャライズドのエアロロードバイクであるVENGE(ヴェンジ)。BBはPRAXISWORKS(プラクシスワークス)のM30規格のBBカップが取り付けられていました。

M30規格のBBカップは、実は専用工具が必要で、シマノのホローテック等とサイズが似てるようで微妙に違うため、工具の代用ができません。

M30BBに対応する専用工具で取り外します。プラクシスワークスのプレスフィットBBの特徴は非ドライブ側(左カップ)が圧入になっており、ドライブ側(右カップ)はネジ切りとなっている点です。


今回新たに装着したプラクシスワークスのBBはM30規格ではなく、シマノ等でよく使われる規格を採用したモデルのため、工具もシマノ純正工具やパークツール製の工具が使用可能です。

プラクシスワークスのBBの特徴上、右カップは正ネジで締め付けていく仕組みです。

最後に左クランク側のキャップを締め込み取付完了です。
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高性能アルミホイール カンパニョーロ シャマルミレC17 で渋く大人なロードバイクに変身
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MAVICのエグザリットと同じ加工を施したシャマルミレC17

今回はホイールのカスタムを承りました。カンパニョーロのアルミホイール、シャマルミレC17です。プラズマ電解酸化皮膜処理(長い…)が施されたホイール。簡単に言うとブレーキサイドとリムが同色になったホイールです。またはMAVICのエグザリット加工と同じ処理をした仕様です。
ブレーキサイドのシルバーの部分がないのでカーボンホイールにも見えて渋く、大人な印象も与えるホイールですね。
セラミックベアリングを使用し回転性能に定評

カンパニョーロのホイールは回転力に定評があります。その理由となるのがべアリング。シャマルミレC17にはUSB(ウルトラ・スムース・ベアリング)と言われるセラミックベアリングを採用しています。特にフロントホイールは一度回してみるといつまでも回り続けます。
BORA ウルトラなどの最上級グレードのホイールになるとCULTという最高級セラミックベアリングがアッセンブルされます。
カンパニョーロオリジナルのG3スポーク

リアホイールはカンパニョーロオリジナルのG3組。G3組とはスポークを3本ずつ等間隔に並べた組み方で見た目も非常に特徴的です(TOP画像参照)。スポークはアルミ製のエアロスポークで、太く、剛性もあり、アルミのリムと相まって非常にカッチリとした硬い乗り心地が特徴です。
ホイールのお持ち込み作業もOK
今回、シャマルミレC17自体はユーザーさんのお持ち込みで、VIKINGでホイールの精度出し等のメンテナンスを行ってから取付しました。ホイールは新品をそのままバイクに取り付けてもすぐに走れますが、振れ取り、センター出し、ハブの玉当たり調整、ホイールバランスなどを行うとより高いパフォーマンスが得られます。
VIKINGでは通販で購入したフレームやホイールの取付を積極的に承っています。購入時に送り先を弊社にすることも可能なので、是非ご相談お待ちしていますよ。
関連記事:ロードバイクおすすめアルミホイール【シャマルミレC17】
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