ミニベロにタイヤにはフォールディングがおすすめ

今回はミニベロのタイヤについてのお話です。

BRUNO(ブルーノ)やBIANCHI(ビアンキ)をはじめ、定価5,6万円程のミニベロを愛用されている方はたくさんいらっしゃると思います。そこで5,6万グレードのミニベロのカスタム案としてタイヤのフォールディング化というものがあります。結論から言うとタイヤを軽量化させて、前への推進力を高めることを狙ったカスタムです。

フォールディングタイヤって何?

比較的低価格帯のミニベロのほとんどがワイヤービードと言ってタイヤがリムにはまる部分であるビード部にワイヤーを埋め込むことで、タイヤの形である円形を保ちます。しかし、ビードにワイヤー(鉄)を埋め込むことは、タイヤの重量増を招くことになりますね。

しかし、ワイヤビードを採用することはコストを押さえるメリットもあり、低価格帯のスポーツバイク全般や、タイヤに強度、耐久性を求められるシティサイクルなどに良く採用されています。

フォールディングタイヤとはワイヤービードと対極な仕様のもので、ビード部にワイヤーではなく、ケブラーというプラスチック系の化学繊維を用いることで、高強度かつ軽量化を実現でき、スピードアップにつながるというメリットがあります。素材の特徴により折りたたむことができるためフォールディングタイヤと呼ばれています。

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画像で確認すると奥のタイヤがドイツのSCHWALBE(シュワルベ)製のワイヤービードタイヤ、手前の折りたたまれているタイヤがパナレーサー製のフォールディングタイヤです。ロードバイクの700×23cサイズのほとんどのタイヤは、フォールディングタイヤであり、グリップ力や低摩擦性に長けた高性能タイヤも多くラインナップされています。

価格別、重量別で比較

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フォールディングビードタイプ:参考価格5,124円(税別)、190g(PANARACER製 Minites Lite 28-451)

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ワイヤービードタイプ:参考価格3,400円(税別)、255g(SCHWALBE製 DURANO 28-451)

ワイヤーとフォールディングで1本当たり約1,700円の違いがあります。メーカーにより価格差は様々ですが、大体1,500円から2,000円の差があるようです。もしチューブがそのまま使えれば、タイヤ代で1万円前後でできることになります。(※新品タイヤにする際はチューブも一緒に交換することをおすすめします)

このように5,6万円のミニベロでもフォールディング化させることで、軽快なぺダリング、スピードアップ、長距離時の疲労の減少など、ワンランク上の走りが望めるのです。フォールディングタイヤはワイヤータイプよりもホイールに嵌めやすい特徴もあるので、タイヤチューブ交換の練習もかねて試してみてはいかがでしょうか?

今使っているのがワイヤーかフォールディングか判断がつかない場合はVIKING the MAINTENANCE までお問い合わせください。

それでは。

ステップを踏んで解説 ロードバイクのチューブ交換の方法 

こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

今回は意外と今まで紹介していなかった、ロードバイクのチューブ交換です。

ロードバイクのチューブはシティサイクルのチューブよりも薄いため作業に神経を使うんですよね。今回はチューブ交換の工程を細かくステップを踏みながら解説していきます。

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パンクをしたら修理よりもチューブ交換

色々なサイトを見ると、ロードバイクのタイヤがパンクした時の対処方法として、パンクの原因となった場所を突き止めてパッチを貼る修理と、パンクしたチューブはもう使用せず、新しいチューブに交換する2通りが紹介されています。

ロードバイクで走行中にパンクした場合、私は後者をおすすめしています。なぜかというとパンクの状況によってはパッチで修理しきれないケースがあることと、パンクの原因である穴を特定するのに時間を要すからです。

また、穴は1か所だけとは限りません。踏んだ異物によってはチューブに穴が無数に開いてしまうこともあり、すべての穴を特定するのは難しいのです。

新しいタイヤに交換するときはチューブも一緒に交換

パンクとは関係なく、新しいタイヤに交換するときも、一緒にチューブを交換することをおすすめしています。なぜかというとチューブは時間が経つにつれゴム質が伸びて薄くなっていきます。(タイヤも同様)

新しいタイヤを取り付けるときに、伸びきったチューブをそのまま使用すると、タイヤを上手くはめられないケースが出てきます。サイズ標記は同じでも薄く伸びきったチューブは一回り大きくなってしまい、はめづらくなっているのです。

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上が薄く伸びたチューブ、下が新品のチューブです。厚みの違いがわかると思います。上は伸びただけではなく、チューブに擦れたような傷が入っています。これがパンクの原因になります。

ステップを踏んでチューブ交換

ではここから私が行うチューブ交換の方法をご紹介します。今回使用するアイテムは以下の通りです。

交換用のチューブ

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700×23c対応のチューブです。バルブ長は48mmです。バルブ長は使用しているホイールのリムの高さに合わせて決めます。バルブ長は他にも60mmや80mmなどのラインナップがあります。

タイヤレバー

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タイヤを外すための工具です。2本、もしくは3本セットで使用します。今回は3本セットを使用。

空気入れ(フロアポンプ)

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空気入れはフロアポンプを使用しましょう。携帯用は何度もポンピングしないといけませんので大変です。また空気圧が確認できる空気圧系がついているポンプがベストです。

1.空気を抜く

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チューブ交換、またはタイヤも交換する時はまず空気を抜きます。この時点ですでにパンクしていたらこの作業は必要ありません。

2.タイヤレバーを使いタイヤを外していく

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バルブ(空気口)のすぐ横からタイヤレバーを使ってタイヤの片側を外していきます。

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タイヤレバーは様々のものが販売されていますが、私がおすすめするのは、タイヤを外したときにタイヤレバーの反対側をスポークに引っ掛けることができるものです。これならタイヤを外してすぐに固定できるので、タイヤを外す作業がしやすくなります。

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タイヤレバーでタイヤの片側を半分以上外すことが出来たら、それ以降は手で外すことができるでしょう。

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画像ではちょっとわかりにくいですが、タイヤの片側が外れた様子です。

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3.タイヤからチューブを抜く

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タイヤの片側が外れているので、チューブは簡単に取れます。まれにタイヤとチューブがゴムの粘着でくっついてしまうケースがありますが、無理に引っ張るとチューブが破ける可能性があるのでゆっくりはがしてください。

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最後にバルブを抜けば、タイヤからチューブが完全に外れます。

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使用していたチューブも交換用と同じ軽量チューブです。SUPER-THINと表記されています。

4.交換用のチューブに空気を入れる

交換チューブをタイヤに入れる作業です。ここからが本番と言っても良いでしょう。

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チューブをタイヤに入れる前に、やってほしいことがあります。それはチューブに少量の空気を入れることです。これをすることで、タイヤに入れるときにチューブにしわが出来たり、ねじれたりしにくくなるのです。慣れてくれば必要ない工程ですが、初めての頃は少量の空気を入れておいた方が失敗のリスクが減ります。

量としては、空気入れを2回ポンピングするくらいで十分です。あまり入れすぎると根本的にタイヤに入らなくなります。

5.バルブから入れていく

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バルブ部分からチューブを入れていきます。

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タイヤをはめる前に、チューブをタイヤ全体に入れていきます。この時にタイヤの中に隠すように入れると、タイヤがはめやすくなります。

6.タイヤをはめ込む

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タイヤをはめ込むコツは、手のひらに力を入れること。よく指で入れている人もいますが、硬いタイヤになると指では入らないことが多いので私は手のひらを使って押し込みます。

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はめるのが難しいのが、最後の部分です。ここも指ではなく手のひらでグイッと押し込みます。

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それでも固くて入らなければ、このようにホイールに覆いかぶさるように作業すると力が入ります。試してみてください。

7.ねじれ、噛みこみがないかチェック

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タイヤをホイールにはめ込んだら、中のチューブがタイヤに噛みこんでいないか、チューブがねじれて入っていないかを確認します。この時に、先程行ったあらかじめチューブに空気を入れておくとチューブのねじれの防止につながるのです。

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バルブ部分も噛みこみがないかチェックします。

8.空気を入れて完成

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タイヤの適正空気圧をしっかり確認してOKならば完成です。

反復練習が大事

以上が「ステップを踏んで解説 ロードバイクのチューブ交換の方法」でした。慣れているユーザーさんはもっとやりやす方法を見つけているかもしれませんが、初めての方はこれを参考にしてみたらいかがでしょうか。

またチューブ交換やタイヤ交換は反復練習をすることで、上手くなる作業です。たとえパンクしなくても定期的に練習することをおすすめします。

それでは。







ロードバイクのドロップハンドル 種類と正しい選び方を解説

こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

今回はロードバイクのドロップハンドルのお話です。本格的にロードバイクを楽しむようになると、乗りやすさを追求するようになると思います。その時に考えるのがポジショニングです。

特にハンドルの良し悪しで、乗りやすくなるか逆に悪くなるかが決まると言っても過言ではありません。今回はロードバイクのドロップハンドルを交換しようと考えているユーザーさんに向けて、ドロップハンドルの種類や正しい選び方を紹介しようと思います。

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ドロップハンドルの握る位置

ドロップハンドルは主にロードバイクに用いられるハンドルであることは、お分かりだと思いますが、実は自転車のハンドルの中で一番理にかなっている形状だということは、意外と知られていません。どちらかというと専門的で、難しいハンドルと思われています。

ドロップハンドルはその形状の特徴から色々な場所を握ることができます。

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フラット

ドロップハンドルの一番手前の部分です。その部分は一文字になっているためフラットという表現をします。状態が起きることで、酸素を多く取り入れられるので、前傾姿勢に疲れた時や、息が切れ始めるヒルクライムの後半に有効なハンドルポジションです。

一方で、シフトブレーキレバーからは一番遠い位置になるので、高速走行や交通量が多い道路で走る場合はとっさのブレーキが遅れるので注意が必要です。主に登りのような低速時やゆったり走るときに利用することをおすすめします。

ブラケット

ブラケットとは、シフトブレーキレバーの取付金具もしくはその位置を指します。ロードバイクのシフトブレーキレバーで言うと画像の部分になります。

ブラケットはロードバイクの基本姿勢を取るときに握るハンドルポジションです。シフトチェンジやブレーキングがしやすい位置なので、ロードバイクに乗るときには一番多く使うハンドルポジションです。

ショルダー

ショルダーとはフラットとブラケットのちょうど中間に位置するハンドルポジションです。フラットでは近く、ブラケットでは少し遠いと感じるときに握る位置です。フラットと同様に前傾姿勢につかれた時に握ると効果的です。

シフトチェンジやブレーキ操作をするにも比較的近い位置にあるので、フラットよりもとっさの判断はしやすくなります。

下ハンドル

ドロップハンドルの握る位置で一番力が入るポジションです。初心者の人が初めてロードバイクに試乗するとなぜか必ず握るポジションです。競輪のイメージがあるのかもしれませんね。

また下ハンドルは、一番前傾姿勢になるポジションで、一気に加速したいときに効果があります。シフトチェンジとブレーキングもしやすい位置です。

プロ選手は最初から最後まで下ハンドルを握り続ける人もいますが、それは脚力や柔軟性が高いからできることであり、平均的なライダーはフラット、ブラケット、ショルダーを上手く使い分けながら走るほうが、疲労の軽減にもつながると思います。

ドロップハンドルのハンドル幅と測り方

4つの握るポジションを確認した上で、次にドロップハンドルを選ぶときに大事になってくるのがハンドル幅です。ハンドル幅のサイズは主に、380、400、420、440mmの4サイズです。(メーカーによって最小、最大サイズは変わります)

芯-芯

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サイズはドロップハンドルのエンド部分の幅を測った数値を指します。上の画像はエンド部分の中心同士で測る方法で、芯―芯(C-C)と呼ばれる測り方です。日本のハンドルメーカー日東も芯-芯でサイズ標記をしています。

外―外

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欧州メーカーに多いハンドル幅の表記がエンド部分の外側同士を測る方法で、外-外と呼ばれます。

同じ420mmでも芯-芯と外-外は長さが変わってくるので、ドロップハンドルを選ぶときはどちらで測ったハンドル幅か確認する必要があります。

ハンドルのクランプ径

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さらにハンドルとステムをクランプする太さにもサイズ(クランプ径)が存在します。ロードバイクで採用されるクランプ径は26.0mmと31.8mmの2つがメインです。

メーカーによって独自規格を設け、この2サイズと違うものを提唱しているケースはありますが、基本的に26.0mmと31.8mmが主流です。

カーボンフレームやアルミフレームには太い方の31.8mmを選ぶ傾向があり、26.0mmは細めのフレームに相性が良いと言われます。

リーチとドロップとは

ハンドルにはサイズともう一つ測る場所があります。それはリーチとドロップです。

リーチ

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ハンドルのフラット部分から先端部分までの長さです。長い方がより前傾を取る姿勢になり、直進安定性が高くなるのでふらつきにくくなります。一方、短いとハンドリングがクイックになり、体に近い位置でブラケットを握ることができます。

リーチは長くて約120mm、短くて60~70㎝程です。各メーカーの傾向として以前よりもリーチが短い方のラインナップが増えています。

ドロップ

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ドロップとはハンドルの落差を測った値です。この落差が大きいと下ハンドルを握った時により前傾姿勢になります。ドロップが深いと体の柔軟性も必要となってきて、レース志向の人にフィットしやすい形状です。ドロップが140mm以上あるとドロップが深いハンドルとよく言われます。

リーチ、ドロップともに長めのハンドルはレース志向の上級者向け、逆にリーチ、ドロップとも短いものは初心者向けと考えて良いでしょう。

ドロップハンドルの曲がり具合

ドロップハンドルを選ぶ時は、サイズやリーチ、ドロップ以外にもブラケットから下ハンドルへの曲がり具合も重要となります。

曲がり具合いよって大きく3つのタイプがあります。

シャロ―

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丸ハンドルと言われている、クラシックスタイルのハンドルです。ロードバイクが発祥したころからある歴史のある形状で、細めのクロモリフレームと解消が良いです。

画像は車体に取り付けたときの一般的な角度です。ドロップの落差が大きいのが特徴で、下ハンドルを握った時はかなり前傾なポジションを取ることができます。

また、ブラケットの位置がフラットよりも低くなるので、ブラケットを握っていてもそれなりの前傾姿勢になります。

アナトミック

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アナトミックはフラットとブラケットの高低差があまりない形状です。さらに下ハンドルを曲線ではなく直線にすることでしっかり握り込むことができます。

下ハンドルを使って立ちこぎをはじめガシガシこぐ時に非常に踏ん張りが効くのが特徴です。しかし、下ハンドルが直線になることで、レバーまでの距離が遠くなるデメリットもあるので、指が短い人には不向きです。

アナトミックシャロ―

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アナトミックシャロ―は文字通り、シャロ―とアナトミックの特徴を上手く織り交ぜた形状です。基本的に、リーチとドロップが短めで、初心者や女性ユーザーにフィットしやすいタイプです。

具体的にはリーチで70mm前後、ドロップで120mm前後がアナトミックシャロ―のサイズ感です。

購入した完成車のリーチとドロップが長くて、ポジションの変化について行けないと感じたら、アナトミックシャロ―を試してみてはどうでしょうか?

アナトミックシャロ―はドロップが浅い分、今まで前傾がきつくて下ハンドルが握れなかったユーザーにフィットしやすい形状です。

最近はホビーライダーに向けて、アナトミックシャロ―のラインアップを主軸としているハンドルメーカーも増えてきました。

サイズ選びは肩幅が基準

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このようにドロップハンドルはハンドル幅の他にもクランプ径、リーチ、ドロップ、曲がり具合と様々な判断材料がありますが、一番最初に決めるべきことはハンドル幅です。

ハンドル幅を決める基準としては肩幅を測ることです。でもただ肩幅を測っても意味がありません。ロードバイクの前傾姿勢をとった時の肩幅を測るのが一番参考になると思います。

そして、測った肩幅の数値に近いハンドル幅を選んでいきます。(※肩幅でハンドル幅を選ぶのはあくまで基準なので、絶対というわけではありません。)

ハンドル幅が決まったら、クランプ径を確認し、リーチ、ドロップや曲がり具合を決めていきます。ハンドルメーカーのサイトのほとんどはリーチ、ドロップも表記されているので、そちらを確認すればよいと思います。曲がり具合は実物や商品の写真を見て判断しましょう。

Made in Japan の日東

最後に数あるハンドルメーカーの中で、技術、精度が世界トップクラスのハンドルメーカーである日東を紹介します。

日東は金属加工技術を利用し、ハンドル、ステム、シートポストなどを生産してます。欧米ブランドのような華やかさはありませんが、日本製らしい実直で精度の高い製品を作り続けています。

日東のハンドル大きな強みは、日本人の手の大きさに合わせた製品づくりをしていることです。またシマノのSTIレバーの形状にマッチしたハンドルを作ることで、ギアチェンジやブレーキングのスムースさを実現しています。

ロードバイクの軽量化のため、カーボンハンドルを選ぶユーザーも多いですが、ハンドルは自分の体を預ける部分でもあるので、カーボンではなく、比較的軽量で強度もある日東のアルミハンドルを選ぶユーザーも少なくありません。

日東 M106 NAS

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日東のおすすめのハンドルのひとつとしてM106 NASというモデルがあります。形状は初心者にもおすすめなアナトミックシャロ―。

クランプ径:26.0mm
ハンドル幅:380,400,420(芯-芯)
リーチ:78mm
ドロップ:128mm
重量:300~320g

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他のメーカーには見られない特徴が、ブラケットからショルダーにかけての潰し加工です。この部分扁平にすることで、より握りやすさを高めています。

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カンパニョーロのエルゴパワー(シフトブレーキレバー)を付けるとこのような位置になります。

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ハンドル中央のHEAT THREADと書かれた赤いステッカーは、アルミを焼入れ加工をして強度を高めた印として貼られています。

またハンドルクランプ径31.8mmのモデルは、M106 SSBと言う名前でリリースされています。クランプ径以外サイズは全て一緒です。

アメリカンブランド THOMSON

NITTOに続きもう一つご紹介します。高い技術力で航空系部品も取り扱うアメリカンメーカーのTHOMSON(トムソン)です。モデル名はカーボンロードバー。文字通りカーボン素材を採用した軽量ハンドルです。

クランプ径:31.8mm
ハンドル幅:400,420,440,460(芯-芯)
リーチ:78.5mm
ドロップ:140mm(420,440)
重量:188~194g

実はこのドロップハンドルは私が愛用しているハンドルのひとつです。特徴はドロップの深さです。140mmあるため下ハンドルを握ったときのポジション変化は大きいハンドルです。落差の幅があるポジションを希望なら良いハンドルだと思います。

フラット部分は扁平に加工されており、かなりきついヒルクライムのときも握りやすく安心感があります。重量で言うとアルミハンドルよりも平均100g程軽くなってるため、自転車の軽量化に一役買ってくれそうです。

NITTO、トムソンともに、ハンドルだけでなくそれにマッチするステムも展開しているため、セットで購入すると性能を最大限に高めることができ、ハンドル回りの統一感も望めるのです。

軽量化を追求したフルカーボンドロップ

X-LIGHT COMPACTハンドルバー
クランプ径:31.8mm
ハンドル幅:400,420,440mm
リーチ:80mm
ドロップ:125mm(420,440)
重量:169g(400mm)

イタリアのメーカーでコックピッドパーツをメインにリリースしてるFSA。同ブランドのフラッグシップモデルに当たるのが、X-LIGHT COMPACTハンドルバーです。FSAは以前よりリーチ、ドロップともに浅めなハンドルを多くリリースしてきたため、エントリーのロードバイク完成車にもよくアッセンブルされています。

X-LIGHT COMPACTはハンドルバーは新たに開発されたカーボンレイアップを採用し、極限まで素材を薄くすることに成功。剛性やコントロール性をハイレベルに保ちつつも、FSA史上最軽量に仕上げています。ロードバイクの軽量化を重点を置いているユーザーさんに向いているハンドルでしょう。

ドロップが125mmと浅いので、下ハンドルが握りやすく、大幅なポジション変化も起きないでしょう。

ケーブル内装式ハンドル

ロードバイクにおいて空気抵抗をどれだけ減らすことができるかに各メーカーが力を注いでいますが、フレームだけでなくハンドルにも空気抵抗の軽減を実現したモデルがあります。

3T AERONOVA(エアロノヴァ)Team
クランプ径:31.8mm
ハンドル幅:400,420,440(芯―芯)
リーチ:104mm
ドロップ:127mm
重量:220g(420)

イタリアブランド3Tはハンドル、ステム、シートポストなどコックピッド系のパーツを送り出してる老舗ブランドです。最近は同社のカーボン技術を応用し、フレームの製造も始めています。

このエアロノヴァ・チームはフラット部分がさらに扁平に加工されており、正面からの風や空気の影響をできるだけ少なくする狙いがあります。そのためワイヤーケーブルは、ハンドル内部を通過し、ステム手前で外に出てくるケーブル内装式ハンドルです。

リーチは100mmを超えるため比較的長い設定です。空気抵抗を減らすにはポジションもより前傾姿勢の方が効果があるためです。ドロップは標準的なサイズです。

最後に

ドロップハンドルの購入についてのご質問、お問い合わせなど随時承っております。取付ももちろん行っておりますので、遠慮なくお申し付けください。

気に入ったハンドルが見つかれば、それを持参していただき、取付のみでも作業いたします。お気軽にお問い合わせください。

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それでは。

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マイペースに自転車を楽しむためのメディア「FRAME」に記事を寄稿#3

こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

マイペースに自転車を楽しむためのメディア「FRAME」に、カンパニョーロ、シマノとしのぎを削っているコンポーネントメーカーのSRAMについて記事を寄稿しました。とても基本的な内容なのでSRAMについてあまり知らなかった人には参考になるかもしれません。是非ご覧ください!

自転車メカニックが解説 コンポーネントメーカー、SRAMのラインナップとは
http://jitensha-hoken.jp/blog/2016/12/component-sram/

低価格帯のロードバイクもコンポーネント交換でワンランク上へ

こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツ自転車のメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

サーヴェロやスペシャライズドなど有名なスポーツバイクメーカーのカスタマイズを行っていますが、メーカー品にこだわらずユーザーさんが大事に乗ってる自転車であれば喜んでメンテ、カスタムを承っています。

今回は、私も知らないメーカーのコンポーネント組換えを受注しました。このようなメーカーはスポーツバイクショップでは販売されておらず、ホームセンターのような量販を行うところか、おしゃれ雑貨などを販売するセレクトショップで売られている場合が多いのが特徴です。

また、デザイン性を重視しているためコンポーネントの性能や重量を二の次にしている傾向があるのです。今回はフレームのデザインは気に入ってるが、性能を上げたいという要望をいただき、コンポーネントとホイールを組み替えることにしました。

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最初に付いていたパーツを取り外すとこのような感じです。細くてクラシックの印象を与えるスチールフレームですね。これにシマノのティアグラを付ける予定です。

また組み付けの様子はレポートします!

ブロンプトンのオーバーホール&メンテナンス承ります!

こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

先日お預かりしたブロンプトンのT-TYPEのオーバーホールを取り上げます。おそらく購入後15年は経っているだろうUKメイドのフレームです。以前ブロンプトンはリーズナブルな台湾製モデルも生産していました。それと同時期のモデルだと思いますが、こちらは列記としたMade in England のモデルです。

各パーツを分解へ

まずは各パーツの状態をチェックしながら分解をはじめていきます。

チェーン、スプロケット部分

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チェーンは自転車で一番汚れが目立つ部分と言っても過言ではありません。オーバーホールでは最終的に新しいチェーンに交換をし、スプロケットも光沢が戻るレベルまで磨き上げます。

クランク、チェーンリング部分

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チェーン、スプロケットと同様にクランク部分も油汚れが目立つ箇所です。

BB部分

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普段はクランクの陰に隠れて見えないのがBB部分。ブロンプトンのBBは純正から他社製で回転効率が高いものにカスタムすると、スピードアップにつながりおすすめです。

トップチューブ部分

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ブロンプトンの折り畳みも気もとなる部分のトップチューブです。他社の折りたたみ自転車はこの部分の強度不足により破損するケースが見受けられますが、ブロンプトンはしっかり強度アップを測っているため安心できます。

ホイール部分

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今回スポークが2本折れていたので交換です。

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リアホイールはブロンプトンには欠かせない内装3段ハブ仕様となっています。内装ハブとはスポーツ自転車に多く採用される外装ギアと違い、ホイールの中心にあるハブの中にギアの歯車を組み込んで変速するシステムのことです。

その内装ハブを細かく分解し、洗浄、グリスアップを行います。

ケーブル類

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シフトケーブル、ブレーキケーブル共に新品交換します。ブレーキアウターケーブルが裂けて内部が錆びてしまっています。

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ブロンプトンT-TYPEはリアキャリアにダイナモライトが搭載されたモデル。ダイナモとはペダルをこぐ力を利用し発電させるシステムのことです。

時間が経つと配線の接触不良も出てきているので、今回は配線を新しいものに交換することに。

これらの汚れ、劣化部分を重点的にチェックし、分解すると以下のようになります。

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ブロンプトンは他の自転車と違い、作業スタンドを使う際は逆さに固定すると作業がしやすいんです。実際、イングランドでの製造工程でもフレームを逆さにして組み付けを行っています。フレーム単体になるとMTBのようにも見えてきますね。

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その後、ハンドル、ステム、フロントフォークとヘッドパーツも外していきます。

分解したパーツを洗浄へ

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分解、洗浄した後のフロントフォーク。ヘッドパーツのグリスも古くなって固着していたので新たなグリスを塗りなおします。

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内装ハブのベアリング、スポールパーツのパーツ構成です。一般的なスポーツバイクの外装ハブと違い、かなりがっちりとした作りです。内装ハブは一見頑丈そうに見えますが、ハブ内部に泥や雨水が入ると急に動きが悪くなったり、異音が出てきたりします。

そのためグリスをしっかり塗ることが重要で、防水、防塵に強い堅めのグリスを内部全体に塗り込みます。さらにハブを細かく分解し部品ひとつひとつに洗浄、グリスアップを施します。

※内装ハブを分解する場合は高度な知識を擁する部分なので、個人で作業しないことをおすすめします。

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洗浄、グリスアップした内装ハブを再度組付けます。当初よりも大分きれいになっています。このタイミングで折れた部分のスポークを交換し、振れ取り作業を行います。

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アルミ製のリムも多少の小傷は残りますが、光沢が復活しました。

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フェンダーの裏も幸い大きな傷もなくここまできれいになりました。

全てのパーツの洗浄が終了し組付け後、最後に純正ケーブル、チェーン、ブレーキシューなどの消耗品を新品に交換し取り付けます。

オーバーホール完了

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約15年間、大きなメンテナンスをしていなかったブロンプトンでもここまできれいに復活しました。やはりフレームとホイールがしっかりした自転車は半永久的に乗れるといっても過言ではありませんね。

折りたたみ自転車のデメリット部分として折り畳み部の強度不足、経年劣化があるのと、その部分が破損してしまうともう乗れないなんてこともあるのですが、ブロンプトンは強度が高いクロモリフレームを採用していることと、折り畳み部の強度、溶接がしっかりなされていることでその心配がありません。イギリスで1台1台しっかり組まれているというのも安心化につながっています!

オーバーホールの金額と納期のご案内

今回の作業は当社のオーバーホールプランであるCメンテナンスで作業させて頂きました。長年メンテナンスしてこなかったケースや、久しぶりに自転車引っ張り出そうとお考えの方、または毎日の通勤や定期的にレースに参戦している方など自転車をフル稼働させている方にもCメンテナンスはおすすめです。

工賃30,000円~、別途パーツ代で作業させて頂いております。納期はお見積り確定後、1週間ほどいただいております。

VIKING the MAINTENANCE ではブロンプトンの完成車の販売はしておりませんが、純正パーツ、カスタムパーツ等のお取り扱いはしておりますので、オーバーホールをはじめ、カスタマイズ等の相談は遠慮なくお申し付けください。パーツお持ち込みも歓迎です。逆に面白いパーツがあれば教えてほしいくらいです。

それでは。

チェーン、スプロケも徹底クリーンング!最短3日で自転車オーバーホール!

カンパニョーロ アテナ11Sのチェーン&スプロケットのBefore & After。

オーバーホールの見せ場のひとつ、駆動系の徹底クリーニング。全体の作業の中での時間と手間がかかる場所でもありますが、ユーザーさんが一番感動してくれる場所でもあるんです。

やっぱりきれいになると気持ちが良いですね。最近は多段化で歯数も増えたりとチェーンとスプロケットの掃除には非常にやりがいを感じています!

リンク:VIKING the MAINTENANCE 作業工賃表

定期メンテもしくはオーバーホール随時承っております。オーバーホールに関しての納期は補修パーツ等揃った段階で最短3日でお渡しします。是非ご検討ください!

それでは。

キャットアイの新製品、RAPID X2 KINETIC

こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

キャットアイの新製品、RAPID X2 KINETIC [ラピッド エックス2 キネティック]のプロモーションに私VIKING the MAINTENANCEも少しばかりご協力させて頂いております。

ラピッド エックス2 キネティックとは、今秋発売したキャットアイのセイフティライトの新モデルで、点滅中に減速をすると自動的に点灯に切り替わるという画期的なライトです。是非Youtube動画をご覧ください。よくお分かりいただけると思います。(参考価格:税別6,000円)

Rapid X2 Kinetic

Rapid X2 Kinetic公式ページ
http://www.cateye.com/jp/products/detail/TL-LD710K/
それでは。

オンラインでサイクリングするZWIFT 機能、使い方教えます

こんにちは。西新宿の自転車メンテナンス、カスタマイズ、出張修理専店 VIKING the MAINTENANCE です。今回はオンラインでインドアサイクリングが楽しめる「ZWIFT」の魅力について取り上げます。

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今、アメリカやヨーロッパでファンが増え続けているZWIFT(ズイフト)って知っていますか?

初耳だという方、ZWIFTとはいわゆるオンラインで室内サイクリングを楽しむゲームです。ゲームセンターによく対戦型ゲームがありますが、それに近い感覚です。しかしゲームと違う点は、実際の自転車を使いペダルをこぎ、用意された様々なコースを走ることでしっかり汗を流すことができます。

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またZWIFTに登録した世界各国のユーザーと一緒ツーリングをしたり、オンライン上でのレースイベントにも参加することができ、サイクリングの新しいコミュニティが作れるというのも大きな特徴です。

忙しい日々にぴったりなアイテム

実際に屋外で走るツーリングは基本的に朝早く出たりなど時間が制約されたり、準備が必要だったり・・・。でもZWIFTの場合、室内でPCを介して行うので安全性はもちろんの事、バイクに跨げばすぐ開始できるので限られた時間内でもしっかりと運動ができるメリットがあります。

もちろんZWIFTを選ばなくても、従来から存在する自転車の室内トレーニング用であるローラー台をこいでいればトレーニングにはなりますが、室内トレーナーだけではモチベーションの維持が難点で、テレビを見ながら、音楽を聴きながら色々工夫しながらやっていくのが結構大変なんですよね。

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そういう意味でZWIFTはオンラインでさまざまなサイクリストと一緒に走ることができるという点で大きな革命を起こしたアプリと言っても過言ではないでしょう!

そして、Tech Lab 西新宿ではSNSでかねてより告知をしていましたZWIFTを正式に導入し体験キャンペーンを行っております。ローラー台の購入を考えている方にZWIFTを体験してもらうことでインドアサイクリングの楽しさが伝わればよいと考えています。ZWIFTによって今までローラー台に特に関心が無かった方にも興味を持ってもらえればなお良い思っています。

特に都内在住(特に23区内)の場合、それなりに起伏が富んだコースにアプローチするだけでも小一時間掛かってしまいます。そういったロスもZWIFTで補うこともできるので時間の有効活用も期待できます。

平日はZWIFTで室内トレーニング、土日はZWIFTの効果を確かめるべくリアルな屋外ライドに繰り出す…なんて良いかもしれません。

さぁZWIFTをはじめよう

ではそのZWIFTを楽しむためにまず何が必要なのでしょう?

■バイク(ロードバイクが望ましい)
■PC
■ローラー台
■ANT+USBドングル&ANT+センサー
■モニター(あると便利。大画面でZWIFTを楽しめる)

バイク、PC、ローラー台、ANT+USBドングルは必須です。この4つがあって初めてZWIFTの門を叩くことができます。ANT+とは、サイクルコンピュータでよく用いられる無線通信の規格で、あのGPSサイクルコンピューターで有名なGARMIも採用するなどメジャーな規格です。

ZWIFTではこのANT+とBLUETOOTHの2つの無線通信規格に対応しています。PCに挿入するANT+対応のUSBドングルはZWIFTの公式サイト上のオンラインショップで購入ができますし、AMAZONなどの通販サイトでも購入が可能です。約3~5,000円程です。

※後述するスマートトレーナーを利用することでANT+センサーは不要にすることができます。

機材のチェックとアプリのインストール

 

まずは手持ちのローラー台がZWIFTに対応できるかどうか機材チェックが必要です。そのチェックはZWIFTの公式サイトで確認ができます(画像上参照)。

また、iPadでもZWIFTが楽しめるようにiOSにも対応できるようになりました。その場合はBLUETOOTHを通信無線として使用し、BLUETOOTHを内蔵したローラー台を用意すればiPadでZWIFTの利用が可能です。

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ローラー台の機種確認が終了し、必要なアイテムがすべて揃ったら、ZWIFTアプリのインストールです。まずPC版のアプリをインストールし、そのあとにスマホのZWIFTアプリも同じくインストールします。

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画像はスマホアプリのインストール画面です。スマートフォン用アプリの役割として、ZWIFTを利用しているときはPCに触れることができないため、画面の切り替えなどリモコンのような機能を果たしたり、走行中のスナップ写真を撮ったりなど幅広い機能を持っています。

アプリのインストール後はユーザー登録や各種設定を行えば準備完了です。

使用するローラー台はスマートトレーナーがおすすめ

ZWIFTを使い、よりリアルなライドを求めるならば、ローラー台にこだわっってみましょう。ZWIFTを導入するタイミングでローラー台の新規購入をお考えなら「スマートトレーナー」というジャンルのローラー台をおすすめします。

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QUBO POWER MAG Smart B+ Pack 参考価格:税抜40,570円

スマートトレーナーとは軽く、コンパクトなローラー台という意味ではありません。ローラー台自体にBluetooth機能やANT+規格が内蔵されているローラー台です。スマートトレーナー内のANT+ がZWIFTと通信できる仕組みです。

これによりZWIFTがコース内容をスマートトレーナーに発信し、ZWIFT上の路面状況に遭った最適な負荷をスマートトレーナーが自動で設定してくれるという優れた機能です。この自動調整によって登りと下りのスピードの違いがスマートトレーナーによってもたらされるので、現実に近い走りが体験できるのです。

スピード、パワーはアルゴリズムによる自動計算

驚いたことにZWIFTのコース内容を確認したスマートトレーナーはその時のライダーのぺダリング状況を把握し、アルゴリズムによってスピード、ケイデンス、パワーの数値を自動でたたき出し画面に表示されるのです。スマートトレーナーがあれば、スピード、ケイデンスセンサーもパワーメーターも全く必要ないのです。

計算式で出した実測ではないので、リアルな数値よりも誤差はあるようですが、ケイデンスとパワーはかなり実測に近いと評判です。

スマートトレーナーは通信機能と電源を要するため、従来のローラー台よりも価格はしますが、自動負荷調整がないローラー台はアップダウンでのリアルさに欠けるんですね…。ZWIFTをよりリアルに楽しむためにスマートトレーナーは必須アイテムだと思います!

※Tech Lab 西新宿でのZWIFT スマートトレーナー体験はいつでも受け付けています。もちろん料金なんて掛かりません。ZWIFTの面白さやスマートローラーのご説明をさせて頂きます。お友達同士でサイクリングの途中にでも寄って頂ければと思います!

無償トライアルからはじめよう

PCとスマートフォンのZWIFTアプリのインストールを完了すれば、いよいよZWIFTに参戦できます。ローラー台に固定した自転車にまたがり、まず手始めに7日間有効の無償トライアルをはじめてみましょう。

無償トライアルが終了しその後は課金式となり、オンラインクレジット決済で1ヶ月10ドル(1,200円)でZWIFTを楽しめるようになります。

こちらがスタート画面。まずROUTE(ルート)を選択します。平坦メインのコースや、登りをメインに設定されたコースなど様々です。ROUTE選択の上にはインターバルトレーニングやタイムトライアルができるWORKOUT(ワークアウト)も選ぶことができます。その下には現在オンラインサイクリングしているユーザー一覧を見ることができます。

画面右上には、その日に開催されるZWIFT上でのライドイベントのスケジュールが表記されています。世界各国のユーザーとライドして知り合いになることができるのがイベントの魅力のひとつです。顔はわからなくてもサイクリスト仲間ができるわけです。

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RIDEをクリックすると、選んだコースに降り立ちます。こぎ始めるとクリートがペダルにはまる「カチッ」という音まで再現されていてモチベーションが上がってきます。

画面に表示されている内容は以下の通りです。

左上・・・ペダルの入力パワー(ワット数)とケイデンス
左中・・・現在ZWIFTをしているライダーのベストラップタイム一覧
左下・・・メニューボタン。ライドの終了や各種設定ができる

中央上・・・速度、走行距離、獲得標高、走行時間

右上・・・コースマップ。近距離と全体図の両方が確認可能
右中下・・・現在走っている前後ライダー一覧(青く光っているのが本人)

リモコンの役割を果たすスマートフォン

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次にスマートフォンの画面を見てみましょう。これはZWIFTのスマホアプリはPCと同期している状態です。スマホのアプリはリモコンのような役割をしてくれるので、いちいちPCに触れること無くPC画面を操作できライドに集中できるのです。

スマホを使って声掛けやライド中のSNAPSHOT(写真)の撮影なんかも可能です。このブログの写真もすべてSNAPSHOT機能利用して添付しています。さらに、SWITCH VIEWを押すと視界を変えることができます。

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地面すれすれから背後を映した景色です。

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こちらは横からの視点。ノーヘルの人もいます。オンラインなので安全性に気にしなくてよいのでこのような人もいます。プロフィール設定で自転車のチョイス以外に、ヘルメットやグローブ、ソックスなども選べるようになっているためで、この人はヘルメットなしで設定したんだと思います。

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このような正面から抜いた画など、視界は何パターンも選べるのが特徴で、飽きが来ないように工夫されています。スピード、ケイデンス、パワーもわかりやすく確認でき、コースの見取図も2種類用意されていて急勾配にも準備しやすくなっているんです。よく考えられています。

エベレストまで登頂しよう

ルートを走っていると、ヨーロッパのレースのようなスプリント賞、山岳賞などもあり、顔がわからないライバルたちとしのぎを削ることもできるので、一人でローラー台を回していても全く孤独感はありません。むしろ気を遣うことなく一緒に楽しめるのでそこがネットの良いところですね。

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好きな地点でライドを中断、終了することができます。ライド後は、エベレストに見立ててどれくらい登ってきたかをチェックでき、なかなか遊び心満載です。

ZWIFTは「インドアサイクリングをもっと楽しく」をモットーに掲げたサービスだけあって、ユーザーに対してローラー台トレーニングにモチベーション高く、そして楽しく走ってもらうよう可能な限りリアルなライドを追求しているのをすごく感じます。

またZWIFTはロードバイクのポジショニングを合わせるにも非常にピッタリなツールです。実際にスピード、ケイデンス、パワーが測定できるので、ポジションを合わせるには最適なわけです。

まずは体験してみること!Tech Lab 西新宿ではZWIFTを使ってのイベントやポジショニング講座も定期的に開いていますよ!

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それでは。

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Cervelo(サーヴェロ)P3 駆動系メンテナンス

こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

先日、トライアスロンで使用率の高いブランド、Cervelo(サーヴェロ)のP3をお預かりしました。以前のブログでS3を紹介した際に触れましたが、サーヴェロは今やロードバイクのメジャーブランドとして評価されていますが、もとはトライアスロンのフレームの開発が有名なブランドでした。

先日引退したロードレーサーのファビアン・カンチェラーラも以前サーヴェロのフレームを使用し、レースに参戦していました。

トライアスロン特有の油汚れ

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今回お預かりしたP3がこちら。shimano電動シフトDi2仕様で、クランクは楕円チェーンリングで有名なROTOR(ローター)です。

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チェーンとスプロケットがオイル過多でかなり汚れてしまっています。

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リアディレイラーのプーリー(歯車)もこの通り汚れが乗っかっています。

なぜこのようになったのか。トライアスロンはスイムの後に自転車に乗るため体中濡れながら走ります。フレームやパーツに潮水等が浸水することで錆びや劣化を防ぐために、通常のロードバイクと比べて粘度の高いオイルを使用したり、量を増やしたりと対策をするのです。

駆動系を分解

 

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チェーンを外し、ROTORの3Dクランクを外します。シマノのクランクはNonドライブ側(左クランク)を外して分解しますが、ROTORの3Dクランクは右側の赤いボルトで脱着をします。

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クランクの内側は普段見えない場所だけに結構な汚れが確認できます。ちなみにBBは回転効率が上がりスピードアップが望めるセラミックスピード社製のBBを使用しています。

ひとこぎ、ひとこぎで実感できる人とそうでない人はいますが、後で距離やタイムを見てみると大きなメリットを確認できます。

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左クランクも外し、BBに付いていた古いグリスを拭き取ります。

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左クランクを洗浄します。スピンドル(シャフト)はアルミ製で定番の30mmサイズ。

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シマノ・アルテグラDi2のバッテリーマウントです。走行中はもちろんバッテリーを取り付けますが、この通り中に汚れが入り込んでいます。水分を使って拭き取ることはできないので、乾いたウェスを使用し丁寧に汚れを拭き取ります。

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チェーンは新品交換ではなく、クリーニングで対応しました。ケミカルメーカーのWAKO’S(ワコーズ)の汚れ落としを使用し、ブラシでこすります。

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カセットスプロケットも同様の作業をします。

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ホイールのクリーニングと回転状況をチェック。ホイールバランスもしっかり見ます。ハブ内のベアリングの回転力がデフォルトのままだったので、セラミック系で回転力が増すグリスを塗り直し完了です。

クリーニングを終えたら組み付けへ

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ディレイラーを取り付けるシーン。プーリーもしっかりクリーニングしました。

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カセットスプロケットも新品時の光沢がよみがえりました。

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ブレーキケーブルは新しいものに交換です。

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組付け後のCervelo P3です。画像ではわかりにくいのですが、フレームの塗装はマット(艶消し)なんです。マットホワイトは汚れを落とすのにちょっと苦労します…。

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ROTORの3Dクランクもこの通り。チェーンがここまできれいになると清々しく感じますね。

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ブレーキケーブルを交換したことで、一部バーテープを張り替えています。

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サーヴェロと言えばこの楕円形に薄く伸びたシートポストですね。これが空気抵抗軽減の一因となります。

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トライアスロンのフレームはロードバイクと違ってセッティングが異なります。特にレース前になると防水や防錆を気を付けるためオイルの使い方などが変わってくるのです。

この時期はトライアスロンのレース、大会も落ち着く時期ですので、春のシーズンに向けてお持ちのトライアスロンバイクをメンテに出してみてはいかがですか?

レース後、自転車をそのまま保管しているのであれば、早急にメンテナンスすることをおすすめします。汚れによって部品が劣化することが十分考えられるからです。

トライアスロンバイクは安いものではありませんし、毎年新しいフレームを使う人はほとんどいないと思うので、レース後や練習後のメンテナンスは長く使い続けるのに非常に重要です。是非ご検討ください。

わからないことなどありましたら、お問い合わせいただけると嬉しいです。

それでは。