ブロンプトンのオーバーホール・メンテナンスとギア周りのカスタムを紹介

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

以前よりも増して街中でBromptonに乗った人を見かけることが多くなった気がします。弊社でもメンテナンスやカスタムの作業やお問い合わせを多くいただきありがたい限りです。

今回はBromptonのRawカラーのオーバーホールに加えて、ギア周りを多段化するカスタムやフォーク、リアフレームの交換を承りました。先日当ブログで予告しましたその続きをご紹介します。

今回のブロンプトンの作業工程

1.フレームからパーツを取り外し、オーバーホール
2.BBのフェイスカットとタッピング
3.リアホイール組
4.フォークとリアフレームの交換
5.ギア周りのカスタムパーツの取付
6.組立、調整

大雑把に以上の工程を踏んで作業を行いました。

オーバーホールで分解、洗浄

パーツを分解してほぼフレームのみの状態に

まずはフレームから取り外し、フレームのクリーニングを行います。この後、チタン製のリアフレームに交換する為、従来のRawカラーのリアフレームを取り外します。チタン製のリアフレームにすることでかなりの軽量化が実現できるんです。もちろんそれにより走りも軽くなり性能アップを実感できます。

ブレーキをはじめ取り外したパーツ群。これからさらに分解するパーツもある。

全部ではありませんが取り外したパーツをこうして並べてみました。オーバーホールはこのようにパーツを単体にして重点的にメンテナンスできるため、完成後の乗り味や操作感は普通のメンテナンスよりも格段に向上するんです。

フェイスカットとタッピングでフレームの精度を高める

フェイスカットとタッピング後のフレーム。フェイスカットをすることでフレームの地が出て平らに。
ネジ穴をきれいに立て直すことでBBが驚くほど入りやすくなる。

次にBB部分のフェイスカットとタッピングです。フェイスカットとは面取りのことで、フレームの余分な塗装を削る事で、BBとフレームの接触する部分をより平らにし装着の精度を高めます。

タッピングはBBがしっかり締めこめるようにネジ穴を滑らかにする作業です。これを行うことでBBが驚くほどスルスル入っていくので、最後の締め込み以外ほとんど力を加えなくて済むようになります。

BBはTOKEN製の軽量モデルを装着です。

多段化を実現するホイール組

今回の作業のハイライトは、ギアの数を増やすことでした。作業前は内装5段だったギアに外装ギアも併用する作業です。これには新たなリアハブが必要です。そのハブとはスターメーアーチャ製の内外装ハブで、これを使用して新たなホイールを組みました。

内外装で使用できるスターメー製のハブでホイールを組みなおす。

チタン製のリアフレームの取付

BB装着後は、前述したチタン製のリアフレームと分解、洗浄したパーツの再組付けを行います。従来のリアフレームとと比べるとカラーが一目瞭然です。チタン特有のグレーシルバーです。溶接痕もスチールと比べて最小限という感じで技術力を感じます。

パーツの再組付けとチタン製のリアフレームを装着。

同じようにフロントフォークもチタン製に交換しています。

外装変速機のパーツを組み付け

リアフレーム装着後、外装ギアのパーツを組み付けていきます。ブロンプトンの外装ギアのパーツは、ロードバイクやクロスバイクの外装ギアとは全く違う形状です。「これが変速機か?」と思うかもしれませんね。

外装変速機本体。左右に動くことでチェーンを変速させる

一般的な外装変速機には、スムーズに変速させるために内部にスプリング(バネ)が付いています。ブロンプトンの場合は大きな変速機をスペース上取り付けられないため、スプリングが独立した構造になっています。

一般的な外装変速機と異なり、変速機のスプリングは独立した構造となる。

ブロンプトンではおなじみのプーリーとテンショナーを取り付けてリアホイール部分のパーツ装着は完了です。この辺りもサードパーティ製のアイテムが色々出ていて、今回も純正ではなく軽量系のプーリーテンショナーを装着しました。

ギアプーリーとチェーンテンショナーを装着。

最終調整をして完成

オーバーホールをしたパーツの再組付けと、新たに装着するカスタムパーツを組付けたら、最終調整に入ります。ブロンプトンの内装、外装ギアともに調整が難しいと言われていますので、ここは細心の注意を払って作業します。

無事に調整を終わらせ、今回の作業がすべて完了です。

カスタムパーツのお持ち込みも歓迎します

ブロンプトンは乗るだけではなく色々なカスタムが楽しめる自転車であり、スポーツというよりもより生活に密着したスタイルの自転車だと思います。

Vikingではブロンプトンのカスタムやオーバーホール、また日々のメンテナンスまでトータルで随時承ります。また、カスタムパーツのお持ち込みも歓迎していますので、遠慮なくお申し付けください!

それでは。

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