こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
VIKING the MAINTENANCE はドイツのスポーツバイクブランド「CANYON(キャニオン)」のメンテナンスやカスタムを積極的に承っています。CANYONのユーザー直販という販売方法の都合上、その後のメンテナンス等の受け皿に少しでも協力できればという思いからそうしています。
今回はCANYON のULTIMATE CF SL フレームセットへの組み立て作業ををオーダーいただきました。
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DE ROSA からCANYONへのフレーム移植

元々ユーザーさんが使用していたフレームがこのDE ROSA(デ・ローザ)。こちらはすでにコンポーネントやホイールなどのパーツを取り外した画像です。ちなみにコンポーネントはシマノ・アルテグラ6800シリーズです。後ほどそれらをCANYONの組付けていきます。
購入して約3年ほどですが、最近ヨーロッパのレースシーンでCANYONの露出が増えていることや、購入価格のバランスも他メーカーよりも優れておりというのもあり、ULTIMATE CF SL フレームセットを選び、組換えとなりました。このデローザがイタリアンメイドではなくアジア生産品というのもひとつの理由の様でした。

CANYONのフレームは昨今のカーボンフレーム同様にケーブル内蔵式となっています。CANYONは完成車で購入するユーザーさんが多いので、最初からケーブルがセッティングされて納品されますが、フレームセットの場合、このような状態で送られてきます。
ワイヤーを通す穴から白い管(ケーブルライナー)が出てきていますが、この管が組付けの時にスムースにワイヤーを通せるように設置されています。ワイヤーが上手く通ったら白い管を抜き取る仕組みです。
ステムとシートポストもセットになっており、フォームコラムもある程度の位置でカットされてきます。
アルテグラ6800を組み付け
デローザから取り外したシマノ・アルテグラ6800シリーズをCANYONに取付けていきます。この際、あらかじめパーツの分解洗浄をしオーバーホールした状態で組み付けていきます。
この時チェーンリングに付着した油汚れなどすべて洗浄、メンテナンスをするCANYONのBB規格はBB86 プレスフィットです。デローザはBB30だったためBBが合いません。今回はBB86プレスフィットに対応したシマノのBBを新たに装着しました。
BB86に対応したシマノSM-BB92-41Bを圧入前後のディレイラーもオーバーホールし、きれいな状態で改めて組付けます。

ケーブル内蔵式フレームにワイヤーを通す
前述したようにCANYONのULTIMATE CF SL はケーブル内蔵のフレームです。こちらが実際にワイヤーを組み付ける様子です。
白い管(ケーブルライナー)にインナーケーブルを通していけばディレイラー本体にたどり着く設計になっているこのケーブルライナーがないとインナーケーブルを通すのは至難の業です。ケーブル交換時はこのケーブルライナーを一度設置してから交換することで作業効率が圧倒的にアップするんです。

こちらはBB下からケーブル内蔵式の様子を見た画像です。ちょうどBBのパーツの下を通過する仕組みになっています。

リアブレーキワイヤーはトップチューブの中を通り、このように出てきます。ブレーキのアウター受けはCANYON専用品です。
CANYON独自のヘッドパーツ調整機構
CANYONのフレームはヘッドパーツの調整も一般的な方法と異なる機構を採用しています。と言っても特に難しいというわけではありません。

フォークを留めるステムのネジを適正トルクで締めてから、ヘッドセットの上ワンにあるトルクスタイプの芋ネジをヘッドに遊びが出ない程度まで締め込むシステムです。

調整機構の内部はこのように至ってシンプルなつくりです。この下にベアリングがあります。CANYONのフォークはコラム径が31.8mmタイプ絵を採用しており、使用できるステムが限られてしまうデメリットはあります。ステムを何か違うものに交換する際には注意が必要です。
CANYON以外で31.8mmのステムをリリースしているのはアメリカのリッチーかシマノPROが挙げられますが、残念ながら選択肢は限られてしまいます。

シートポストのヤグラ部分は2つのボルトでサドルの前後位置とアングルを調整できるようになっています。非常に調整もしやすく個人的に好印象なシートポストです。
グリップ力ならグランプリ4000SⅡ

ホイールはフルクラムのミドルグレードであるレーシング5。タイヤはグリップ力で定評のあるコンチネンタルのグランプリ4000SⅡの700×25cを選択。峠の下りでも安心して攻められる仕様ですね。
グランプリ4000SⅡはコンチネンタルのハイエンドタイヤでもあるので、7,000円と価格もそれなりにします。コスパと耐久性を求めるなら同じコンチネンタルのゲータースキン(5,500円)を選ぶと良いかもしれませんね。ゲータースキンはトレーニングタイヤとしても最適です。
組付け完了

CANYON純正のボトルケージを取り付けて完成です。さすがアルテグラですね。オーバーホールすれば新品さながらの動きを見せてくれます。コンポーネントは全てオーバーホールで対応していますが、かなりきれいに仕上がっていると思います。




ロードバイクのフレームからの組み立ても常時承ります
今回はCANYONのフレームの組付けでしたが、VIKING the MAINTENANCEではロードバイクであれば素材や仕様問わず組み付けを承っています。パーツのお持ち込みももちろんOK!是非お問い合わせください。
またCANYONは冒頭でも紹介しましたが、ユーザーさんにインターネットで直接販売するため、到着後の組立ては自らでしなくてはいけません。組立てに自信のない方や専門知識を持った人にお願いしたい場合は是非VIKING the MAINTENANCEをご利用ください。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
関連記事:ネット販売のCANYON(キャニオン) 全ラインナップの組立て、メンテナンス承ります” target=”_blank”>ネット販売のCANYON(キャニオン) 全ラインナップの組立て、メンテナンス承ります。
それでは。
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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
今回のオーバーホールは、「colossi cycling」のスチールフレーム。colossiはあんまりなじみのないブランドですが、ロードバイクのハンドメイドフレームをはじめコンポーネントなど幅広くリリースしている中国に本拠地を置くブランドです。
創業者はオランダ人ですが、自転車業界の生産拠点がアジアに写ったことで、コストの安い中国で生産をしています。colossiは有名ブランドのOEMも手掛けていることでも知られています。
コロンバス・ZONAを使用したクラシックなスチールフレーム

オーバーホール後の写真です。もともと傷や汚れが目立っていたのですが、ここまで回復することができました。メインコンポーネントはシマノ・ティアグラ10速です。フレームのつなぎ目は溶接ではなくラグを採用し、クラシックなハンドメイドバイクのイメージを確立。

フレームの素材となるスチールはコロンバス社のZONAを採用し、強度と軽量化のバランスを図っています。鳩のマークのコロンバスです。

ヘッドチューブは1インチのスレッドを採用。ヘッドチューブのイラストは昔のヨーロッパの国や街のロゴの様ですね。
オーバーホールはCメンテナンス

弊社ではオーバーホール、フルメンテナンスのことをCメンテナンスと呼んでいます。毎日自転車に乗るユーザーさんやレースやロングライドに積極的に参加しているユーザーさんは、年に1度は行ってほしいと考えています。
作業料金は税別25,000円~となり、消耗品等の補修パーツは別途いただいています。作業期間は1週間から10日ほどでお渡しいたします。作業料金は車種や仕様により異なりますので、ご不明な点等ありましたらお問い合わせください。お見積りも承っています。
作業工賃:25,000円(税別)~ 消耗品パーツ別途料金
作業期間:1週間から10日
ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。
またメンテナンスに関して、こちらの記事も参考にしてみてください。フルメンテナンス、オーバーホール以外にもメンテナンスコースを設けています。
関連記事:自転車のメンテナンス 予算に合わせた3つのコースとは?
関連記事:メンテナンス記事一覧
それでは。
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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
歴史あるイタリアンブランド「チネリ」
今回はイタリアの3大ロードバイクブランドにも数えられる「CINELLI」(チネリ)のオーバーホールをさせていただきました。モデルはフルカーボンフレームのWillin’(ウィリン)です。
チネリが日本に入ってきたきっかけは、戦後に力道山がイタリアに行った際に持ち帰ったことから始まります。そして、1964年の東京オリンピックの自転車競技で人気を不動のものにしています。
そんな長い歴史を持つロードバイクメーカーであるチネリを今回作業させていただきました。








オーバーホールはCメンテナンス
弊社ではオーバーホール、フルメンテナンスのことをCメンテナンスと呼んでいます。毎日自転車に乗るユーザーさんやレースやロングライドに積極的に参加しているユーザーさんは、年に1度は行ってほしいと考えています。
作業料金は税別25,000円~となり、消耗品等の補修パーツは別途いただいています。作業期間は1週間から10日ほどでお渡しいたします。作業料金は車種や仕様により異なりますので、ご不明な点等ありましたらお問い合わせください。お見積りも承っています。
作業工賃:25,000円(税別)~ 消耗品パーツ別途料金
作業期間:1週間から10日
ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。
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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
以前、GIANTで展開されてたエントリーロードバイクであるOCR3を今回オーバーホールさせていただきました。

コンポーネントをフレームから取外し、クリーニングを行います。

フォークも取り外した状態がこちら。この状態からフレームのクリーニングに入っていきます。
BBは消耗品!オーバーホール時に交換がおすすめ
今回はBBが摩耗していたため交換させていただきました。BBは普段のメンテナンスでは取り外したり、状態を見たりすることがないので、気づいたら寿命を迎えているということが良くあるんです。

今回使用したBBはシマノ製のBB-RS500というモデル。ロードバイク用BBの中ではベーシックに当たるグレードです。また、BBにはセラミックベアリングを使用したモデルも出ていて、セラミックベアリングはBBの回転する際の摩擦をできるだけ軽減してくれる効果があります。これにより疲労の軽減やスピードアップにつながるのです。
セラミックスピード、プラクシスワークス、スギノなどのブランドがセラミックBBをリリースしています。
懐かしのシマノ105 5600シリーズ

アッセンブルされていたコンポーネントは、2世代前のシマノ105である5600シリーズでした。ざっと10年くらい前のモデルになります。現在のshimano 105は11速ですが、この5600はまだ10速の時代。

しっかりオーバーホールすることでここまできれいに仕上がりました。


VIKINGではロードバイクのオーバーホールを随時承っております。ホームページより申し込むことができます。梅雨の時期にフルメンテナンスは絶好の機会だと思います。是非ご利用ください!
それでは。
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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
今回は、イタリアのロードバイク3大ブランドのひとつと言われているDE ROSA(デローザ)PLANETのオーバーホールをお伝えします。ロードバイク好きなら誰でもその名は知っているであろう老舗ブランドのデローザ。
もともとイタリアの工房で職人の手でハンドメイドで生産され、コンポーネントも自国のカンパ―ニョーロを頑なに採用し続けてきたこだわりのブランドでもあります。
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アルミとカーボンのハイブリッドフレーム

今回オーバーホールさせていただいたデローザ PLANETのフレームは、昨今のフルカーボンフレームではなく、メインフレーム(前三角)がアルミで後三角がカーボン製のハイブリッドフレームです。現行でもPLANETは存在しており、こちらはフルカーボンモデルとしてリリースされています。

コンポーネントの分解とクリーニング

ロードバイクのオーバーホールで一番時間を割くのがクリーニング作業です。特にコンポーネント周りは油や砂など汚れの影響を受けやすい部分なので念入りに作業します。
10年以上前のコンポーネントでも大事に使い続けていればこのようにかなりきれいな状態によみがえります。ユーザーさんが非常に丁寧に使用されていたようで目立ったキズもあまり有りません。
蛇足ですが、この頃のカンパニョーロのエルゴパワーの動きが個人的に好きです。今よりもクリック感がはっきりしていて、ギアチェンジもカッチリ入る感じです。
フレームにガラスコーティングを施工

オーバーホールのタイミングで、フレームにガラスコーティングを施工するのをおすすめしています。フレームは普段なかなか裸にできませんから、年に1回のオーバーホールのタイミングがちょうど良いのです。
ガラスコーティングは自動車やオートバイにもよく行われる加工ですが、ロードバイクを始め自転車のフレームやパーツにも施工ができます。
ガラスコーティングのメリットとして、
・ガラスに覆われたような独特の艶感が手に入る
・汚れも付きにくく、汚れが付着してもほとんどの場合水洗いで落とすことが可能
・塗装面の3倍に硬化し、小傷の入りにくいフレームになる
主に以上3つのメリットがあります。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、通常の塗装面にクリスタルコーティングがされた状態です。オーバーホールの際にガラスコーティングをご要望の場合は、オーバーホール基本工賃+4,000円(税別)で承っています。
オーバーホール完成、納車へ


タイヤはコンチネンタルのGator Skin(ゲータースキン)の25cチューブラーを装着しました。軽さや走破性は、コンチネンタルの上位モデルに及びませんが、グリップ力と耐パンク性に強いタイヤなので、スプリントのレースよりかはロングライドやエンデューロに向いたタイヤです。


梅雨の時期はオーバーホール、フルメンテの絶好の機会
ついに梅雨に入りました。天気に左右されて乗る時間を確保できないことも多々あると思います。そんな時はじっくり腰を据えてメンテナンスをする時期ではないでしょうか。
VIKINGでは自転車のフルメンテナンスであるオーバーホールを随時承っています。作業期間は通常1週間から10日ほどいただいています。ロードバイク完成車の場合は、基本作業工賃が税別30,000円です。
詳しい作業内容に関してはこちらのページをご覧ください。
詳細ページ:ロードバイクのフルメンテナンス、オーバーホール常時受付中
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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
ちょうどジロ・デ・イタリアがクライマックスに向かっている時期ですね。CANYON(キャニオン)のフレームを使用するモビスター・チームのエースライダーであるキンタナ選手が総合優勝を目指し盛り上がりを見せています。
そんな中、先日CANYONのロードバイクであるULTIMATE CF SL のモビスター・チームカラーのオーバーホールを承りました。今回はその作業レポートをご紹介します。
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カンパニョーロを使用したチームモデル

CANYONのロードバイク完成車にアッセンブルされるコンポーネントはシマノが一番多く、次いでSRAMが採用されていますが、このモビスター・チームモデルは、チーム自体がカンパニョーロを公式で使用していることもあり、カンパニョーロのコーラスに統一しアッセンブルされた1台です。
コーラスはカンパニョーロのコンポーネントのグレードの中では、スーパーレコード、レコードに次いで3番目の位置づけ。カンパニョーロの電子シフトであるEPSのコーラスグレードもリリースしています。
3番目と言えども随所にカーボン素材を使用し、かなりの軽量化を図っていますし、カンパニョーロの代名詞である高級感もしっかりと備わっています。
CANYONのカラーと言えばマットブラックが一番印象的ですが、このチームモデルはネイビーをベースにグリーンのさわやかなラインが走っていてまた違った魅力を感じますね。
オーバーホールの始まりはパーツの分解から

オーバーホールを始めていく上で最初に行うのがパーツの取り外しと分解です。コンポーネントやハンドル、ホイールをひとつひとつ取り外していきます。見た目はきれいに乗っていても、パーツをくまなく見返してみると意外と汚れが溜まっていることが多いのでしっかりケアします。
普段はあまり視界に入らないクランクの裏や、ベアリングの部分に汚れは溜まっているもの専用のヘッドセット調整システム

CANYONの純正パーツのの中でも特徴的なのがヘッドセットです。たいていのロードバイクフレームはフォークコラムの中にアンカーを埋め込みステムやハンドルを取り付けていきますが、CANYON のULTIMATE CF SL はアンカーを使用せず、ヘッドパーツのみで調整しステムを取り付けます。
ハブのグリスアップで回転性能を回復

オーバーホールで必ず行うのがホイールのメンテナンス。特にホイールの回転に大きく影響するハブの中はしっかりとケアします。こちらはカンパニョーロのユーラスというアルミ製のフロントホイールです。玉状になっているのがホイールの回転で一番重要と言っても良いベアリングです。
ユーラスはスチール製のベアリングを使用。古くなったグリスを取り除き新しいグリスを注入します。スチール製のベアリングは雨や水分が入り込むと錆につながる可能性があるためグリスは必須です。

こちらはリアホイールのハブを分解した様子です。ベアリングはフロント同様に左右ひとつづつに加え、スプロケットを取り付けるフリーボディに形状が異なるベアリングが1つ圧入されています。
ハブシャフトをアルミ製にすることでホイール全体の重量を抑えています。エントリグレードの完組ホイールの場合ここがスチール製が多く、重量が出る一因となります(その分コストはかからない)。
フレームをワックスコーティングで仕上げる

取り外した各部のパーツのメンテナンスが終わり、再度組付けする前に、フレーム全体をクリーニングします。今回は特殊な工程は踏まず、汚れを落とし、自転車専用のワックスで艶出し、コーティングを行っています。また、別途でガラスコーティングを施工することもできます。
ガラスコーティングを行うことで、目に見えない日々の小傷などを軽減する効果があるので、おすすめの作業です。オーバーホールの際に行う場合は、追加料金で税別4,000円で施工しています。
組み付け、納車

コンポーネントをはじめ各部のパーツを組み付けていきます。チェーンはまだしばらく使えるため、今回は交換せずにクリーニングのみでご対応しました。



お気に入りの自転車を大事に長く使い続けるためには定期的なメンテナンスもさることながら、年に1回程度オーバーホールをすることが大事です。自転車がきれいになるとより一層ライドが楽しくなるのは間違いないからです。
VIKINGではロードバイクを中心に随時オーバーホールを承っています。
作業期間:1週間~10日
基本工賃:25,000円~(パーツは別途料金)
ガラスコーティング施工:4,000円(税別)~
お見積りなど是非お気軽にお問い合わせください!
それでは。
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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
今回はGIANTと並ぶタ湾の2台ブランドである「MERIDA」(メリダ)のオーバーホールと完成車にアッセンブルさせるパーツの弱点を克服するためにブレーキのカスタムを敢行です。モデルはフルカーボンフレームのScultura 4000です。
オーバーホールとは車体に装着されているパーツをすべてフルメンテナンスすることです。そのためパーツをひとつひとつ分解、クリーニングし再度組付けるのです。これにより、購入した時と同じレベルまで性能を回復することができます。また、使用するオイルや組み付け方法によってさらなるパフォーマンスの向上も期待できます。
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ドイツでデザイン、設計を行う
冒頭でもメリダは台湾ブランドだとご紹介しましたが、スポーツ自転車のデザインや設計はドイツのシュトゥットガルト近郊の「メリダ・ヨーロッパセンター」にて日々おこなわれています。
メリダはロードバイク、MTBともにレースに非常に力を入れており、そのフィードバックを製品づくりにいかんなく発揮しています。現在はツールドフランス覇者であるビンチェンツォ・ニーバリが所属するバーレーンメリダというチームが有名です。日本人の新城選手も所属してますね。

普段はなかなかケアしないヘッド周り
さて、話は逸れましたが、オーバーホールを進めていきます。まずは車体にアッセンブルされているパーツをすべて取外しフレーム単体の状態にします。
ヘッドパーツは普段のメンテナンスではあまり手をかけないところなので、オーバーホールではきっちりケアをします。
ヘッドパーツのベアリングは普段なかなかケアしないところさらに構成するパーツをひとつひとつ丁寧に分解し、クリーニングします。そして、新しいグリスを注入して組み付け直します。
ベアリングやスペーサーなど砂や古いグリスをクリーニングし再組付けメーカーオリジナルよりもシマノ純正を

今回オーバーホールと並行して行ったのが、ブレーキキャリパーの交換です。ロードバイク完成車の場合、売価やコストを抑えるためブレーキやクランクなどを自社生産で賄うメーカーがあります。このメリダのScultura 4000もカーボンフレームではありますが、パーツのアッセンブルには一部メリダオリジナルパーツを採用しています。
それがブレーキであり、一部では制動力がイマイチだと言われていました。実際にユーザーさんも感じていたようで、オーバーホールのタイミングで交換することになったのです。
選んだブレーキキャリパーはシマノの105。ディレイラーも105がアッセンブルされていたのでそれに合わせた格好です。105は本格的にロードバイクを楽しむユーザーに照準を合わせているので、ブレーキの制動力にも定評があります。
交換してみるとやはり制動力が圧倒的に向上しますね。ロードバイクの完成車の購入を考えているユーザーさんや、ついているブレーキの効きに不安がある方は、今一度どのようなブレーキがアッセンブルされているのか詳しく見ることをおすすめします。しっかり止まるということはギアの変速の数や重さよりもずっと重要なことだと思うのです。
105のブレーキキャリパーは前後セットで8,000円台です。プラスで取付工賃はかかるにしても安心して止まれるブレーキが8,000円で手に入るなら安いのではないでしょうか?
購入時の性能と見た目を実現

全てのパーツのメンテナンスを行い再度組付け、調整を行えばオーバーホールの完了です。今回はユーザーさんが非常に丁寧に乗られていたためフレームに傷や汚れが少なかったため、新車かと見間違えるほどの完成度でした。




お気に入りの自転車を大事に長く使い続けるためには定期的なメンテナンスもさることながら、年に1回程度オーバーホールをすることが大事です。自転車がきれいになるとより一層ライドが楽しくなるのは間違いないからです。
また、雨の中長距離を乗った後もなるべく早い段階でオーバーホールをおすすめしています。雨は自転車の敵です。そのままにしておくと少しずつ錆が進行しかねません。雨のライド後のメンテも非常に大事なのです。
VIKINGでは随時オーバーホールを承っています。
作業期間:1週間~10日
基本工賃:25,000円~(パーツは別途料金)
お見積りなど是非お気軽にお問い合わせください!
それでは。
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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
今回はトライアスリートに熱狂的に支持されているブランドであるCervélo(サーヴェロ)のオーバーホールを承りました。TTバイク仕様の「P2」で2009年頃に発売されたモデルです。
650cのTTバイク
P2のフレームはワイヤーケーブルがフレームの中を通る方式ではありますが、フレームのエンド部分やBBの規格など現在のように乱立している時期ではないため、非常にオーソドックスなアッセンブルです。
ケーブル類がフレーム内蔵式のため、組み付けの際はインナーワイヤーを通すライナーを設置しておくと便利。しかし、大きな特徴が当時のTTバイクに多かったホイール径が650cであることです。今となってはロード系のフレームには全く採用されなくなった650c。700cよりも一回り径が小さく、どちらかと言えばMTBの650Bの方が圧倒的に聞かれるようになりました。
そして、650cを使う上で不自由するのがタイヤのラインナップの少なさです。クリンチャー、チューブラーともに700cに比べて少ないんですよね。今回はタイヤの摩耗がそれほどでもなかったため悩むことはありませんでした。
ホイールのオーバーホール
ホイールは10速対応のモデルです。お預かりした時点で、左側に隙間ができていてガタが出ていました。
リアハブの左側に隙間ができガタ付きが見られた。ガタの解消と回転性能の回復を図るため、フリーボディとシャフトを分解します。古く、固着したグリスをクリーニングし新たなグリスを塗り込みます。
リアハブは非常にシンプルなシールドベアリング構造。
フリーボディが接触するラチェット部にもグリスを塗る。その後、振れ取りしホイール全体のクリーニングを行います。
良いものを長く使い続けるためにオーバーホールを

完全復活したCervélo P2。10年近く前のモデルでもオーバーホールと消耗品の交換をすればまだまだ現役で活躍できます。毎年新たなモデルがリリースされ、年式の古いものは淘汰されていくように感じますが、良いものを長く使い続ける事も非常に大事なことです。それが改めて今回の作業で感じた点です。





お気に入りの自転車を大事に長く使い続けるためには定期的なメンテナンスもさることながら、年に1回程度オーバーホールをすることが大事になってきます。
VIKINGでは随時オーバーホールを承っています。
作業期間:1週間~10日
基本工賃:25,000円~(パーツは別途料金)
是非お気軽にお問い合わせください。
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ネット直販の大手「CANYON」のULTIMATE CF SL のオーバーホールをさせていただきました。購入から2年弱で初めてのオーバーホールとなります。CANYONはドイツのライン川流域のコブレンツという街に本拠地を置く、スポーツバイクブランドです。
ツール・ド・フランスフランスをはじめとしたロードレースにもフレームを供給しており、近年日本国内のユーザー数も増え続けている新進気鋭のブランドです。VIKINGではネットからのメーカー直販という特殊な流通方式であるCANYONのユーザーさんのメンテナンスやカスタムを積極的に承っております。
CANYONはショップでは販売されていないため、メンテナンスをどこへ持って行けばよいか不安に思っているユーザーさんも多いと思います。そんな時は是非VIKINGをご利用ください。

関連記事:ネット販売のCANYON(キャニオン) 全ラインナップの組立て、メンテナンス承ります。

関連記事:CANYON(キャニオン)のオーバーホールとRed eTapへカスタム
パーツを分解し、たまった汚れを一掃
オーバーホールはまず、装着されているパーツの取り外しと分解からはじまります。

メインコンポーネントはシマノのアルテグラ。フレームのカラーとピッタリですね。スプロケットやディレイラープーリーはもちろんのこと、ブレーキキャリパーを分解し洗浄したり、STIレバーの内部も分解できるところまで行い、固着した古いグリスを取り除き、グリスアップします。

フレームからフォークを外し、中のベアリングを取り出します。古くなって黒くなったグリスを除去し、新たにグリスアップします。

ハブも圧入されているベアリング以外スモールパーツも取外し、洗浄します。今回のホイールはMAVICのキシリウムシリーズでした。MAVICはメンテナンス性も高く、非常に扱いやすいホイールです。

もちろんフレームもしっかりクリーニングします。白抜きの部分は汚れやすいので重点的に行います。
再度組付けて完成

スプロケットはしっかり脱脂、洗浄すればここまできれいになります。簡易的な汚れ落としではここまでは落ちないでしょう。スプロケットの汚れをしっかり落としたければ、ホイールから外し専用のケミカルが必要です。

クランクもかなりきれいに仕上がりました。

ブレーキキャリパーもこの通り。

サドルの裏やシートポストの上部など隠れた汚れもしっかり落とします。

ハブのボディもきれいになり、スポークやリムのブレーキ面もしっかり磨き光沢を復活させています。

全てのパーツを再組付けし、調整を出して完成です。




VIKING the MAINTENANCEではオーバーホールなどのフルメンテナンスを常時承っております。しばらく大きなメンテナンスを行っていなかった方、雨の中長距離を乗ってしまった方など、一度愛車をしっかり見た方が良いかもしれません。
基本工賃:25,000円(税別)~
作業期間:1週間~10日(レースやイベントの予定が迫っている場合はできるだけ早めに納品します)
お申し込みやお問い合わせは、ホームページより承ります。お見積りも無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。
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