CANYON(キャニオン) ULTIMATE CF SLXとカンパニョーロEPSのオーバーホール

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

今回はCANYONのULTIMATE CF SLX のオーバーホールの作業をさせていただきました。駆動系のパーツはカンパニョーロの電子式シフトであるスーパーレコードEPSという非常にレーシーかつエレガントな組み合わせです。

CANYONの完成車の多くはシマノのコンポーネントを採用しているため、カンパニョーロは非常に珍しい組み合わせと思われるかもしれませんが、欧州プロチームのMOVISTERはCANYONフレームにカンパニョーロを採用するなど実績もあるんです。

では早速作業を進めていきます。

パーツを分解、洗浄、フレーム単体へ

まずは前後ホイールを外し、スーパーレコードEPSのグループセットをはじめとしたパーツたちをフレームから取り外していきます。EPSのパワーユニットはフレームのダウンチューブ下部に収められており、クランク、BBを取り外すとエレクトリックケーブルの束が顔を出します。

ハンドル回りもこの通り。その後EPSエルゴパワーにつながっているエレクトリックケーブルを抜いていきます。

フレームからフォークを切り離し、ヘッド周りの洗浄とグリスアップを行います。

フォークの下玉押し装着部分は溝が掘られていて、この部分に砂やごみが溜まりやすくなってるため重点的に洗浄し、グリスアップします。

ハブも分解し、ベアリングの状態を確認しながらグリスアップします。さらに振れ取りやスポークのテンションのチェックを行います。

洗浄、グリスアップしたパーツを再組付け

各パーtの洗浄、グリスアップが終了したら、再組付けに入っていきます。ここでの組み付けの精度によってオーバーホール前後の性能差、使いやすさが大きく変わるタイミングになります。

EPSエルゴパワーをハンドルに再装着。

フロントディレイラーとエレクトリックケーブルを再接続。

リアディレイラーはパークツール製のインターナルケーブルルーティングキットを使用。チェーンステー内の狭い部分も簡単にケーブルを通すことができます。ケーブル内蔵式のフレームが多くなった昨今は、作業効率の点で非常に有効的なツールです。

余ったエレクトリックケーブルをまとめてフレーム内に収めていきます。

エレクトリックケーブルを収めたら、BBカップを再圧入します。

スーパーレコードのチタン製クランクシャフト。ギザギザした嵌合部分とねじ山にチタン用グリスを塗布。

クランクを装着。スーパーレコードのクランクシャフトは軽量化のためチタン製となっています。そのためチタン用の焼き付き防止用のグリスが必要になり、クランクボルトは逆ネジです。

ブレーキキャリパーを装着し、続いてパッドも装着。

オーバーホールの料金と納期

最後にギア調整とブレーキ調整を行い完成です。

EPS操作感はシマノDi2と異なり、レバーを押すクリック感が深い印象です。Di2はタッチすることで変速する感覚ですが、EPSの場合はレバーを操作する操作感を優先して作られているように感じます。

変速の動きは機械式よりもスムースで、電動式シフトの強みを非常に感じることができます。

弊社ではオーバーホール、フルメンテナンスのことをCメンテナンスと呼んでいます。毎日自転車に乗るユーザーさんやレースやロングライドに積極的に参加しているユーザーさんは、年に1度は行ってほしいと考えています。

作業料金は税別25,000円~となり、消耗品等の補修パーツは別途いただいています。作業期間は1週間から10日ほどでお渡しいたします。作業料金は車種や仕様により異なりますので、ご不明な点等ありましたらお問い合わせください。お見積りも承っています。

作業工賃:25,000円(税別)~ 消耗品パーツ別途料金
作業期間:1週間から10日

ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。

またメンテナンスに関して、こちらの記事も参考にしてみてください。フルメンテナンス、オーバーホール以外にもメンテナンスコースを設けています。

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それでは。
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