簡単、時短。ライド後のセルフメンテナンス ディスクブレーキ編

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するロードバイクのメンテナンス、カスタマイズ専門店です。

ロードバイクのメンテナンスやオーバーホールはVIKINGをはじめプロショップにお願いするのが一番です。でも自分の愛車をちゃんと理解するためにも簡単なセルフメンテナンスを覚えてみてはいかがですか?

今回はユーザーさん急増中のディスクブレーキ仕様のロードバイクを例にして、ライド後の簡単、時短セルフメンテナンスをご紹介します。日々忙しく時間がない人にもおすすめな短時間でできるメンテナンスです。

ライド後のセルフメンテナンス4つの工程

作業は以下の4工程で行っていきます。

    1.ディスクブレーキ周りのクリーニング
    2.フレームのクリーニング
    3.スプロケットのクリーニング
    4.ホイールのクリーニング

作業時間は早い人であれば30分、長くても1時間以内では完了する内容です。基本的に初心者でもできる内容であり、特別な専門知識は不要な工程です。これ以上の内容のメンテナンスの場合、知識や自信のないユーザーさんは無理せずプロショップにお願いするとよいでしょう。

1.ディスクブレーキ周りのメンテナンス

まずはじめにフレームから前後ホイールを外します。専用のメンテナンススタンドをお持ちのユーザーさんはそちらを使用し、持っていないユーザーさんはバイクを上下さかさまにひっくり返して行ってください。

※油圧ディスクブレーキはバイクを上下ひっくり返すとシステム内にエアが混入するのでやってはいけない行為といわれています。しかし今回のセルフメンテナンスは約1時間の工程ですので、このような短時間であれば問題ない行為です。ご安心ください。

前後ホイールを外したら上の画像のようにディスクブレーキ本体のクリーニングを行います。クリーニングを行う理由はライド中ブレーキをかけることによりパッドとディスクローターがこすれあうことで「黒い粉」が発生します。

この黒い粉がディスクブレーキ本体やフロントフォークやフレームに付着し汚れになるためクリーニングが必要となるわけです。この汚れを放っておくと時間がたつにつれ落ちづらくなるので、ライド後のセルフメンテナンスでしっかりケアしておきたい工程です。

クリーニングの際に使用するケミカルはディスクブレーキ専用のクリーナーやパーツクリーナーを使用してください。そしてまずウエスにクリーナーをかけてからウエスで拭いていってください。ディスクブレーキに直接かけるよりもこのやり方の方がクリーナの無駄遣いも減り、パッド面など多量にクリーナーを付着させたくない部分を守ることができます。

2.フレームのクリーニング

次に行うのがフレームのクリーニングです。使用するケミカルはパーツクリーナーやワックス効果のあるクリーナーがおすすめです。マット(艶消し)フレームのユーザーさんにはマット専用タイプも出ていますのでそちらを利用するとよいでしょう。

晴れの日のライドでも、水たまりや濡れた路面に必ず出くわしますよね。特にBB下ダウンチューブは砂や泥が付着しやすい場所なので、しっかり拭いてケアします。

3.スプロケットのクリーニング

フレームのクリーニングが完了したら次はカセットスプロケットのクリーニングです。スプロケットリムーバー等の専用工具を持っていれば、外して1つずつクリーニングできますが、今回は簡易的なメンテナンスなのでホイールに装着したままで行います。

スプロケットに汚れがたまりやすいのは歯先ではなく、歯と歯の間です(まさに人間の歯と同じ様ですね)。歯の間をきれいにしておくことでスプロケット全体がきれいに見えます。

前述のウエスを使用して、このように歯間に挟み込むようにして拭いていきます。ウエスにパーツクリーナーをしみこませておくと効果的です。余裕があれば歯先もクリーニングしておくとベストですね。

歯間のクリーニングだけでここまできれいにできます。

簡易メンテナンスとしては十分なレベルではないでしょうか。

4.ホイールのクリーニング

次にホイールのクリーニングです。今回はライド後の簡単メンテナンスですので、ハブのグリスアップや振れ取りなどの専門的メンテナンスは行いません。あくまで状態のチェックとクリーニングです。

ディスクブレーキ本体の時と同様にライド中ブレーキングをするごとに黒い粉が砂のようにリム面に付着してきます。これをパーツクリーナーを使用しウエスでふき取ります。

ディスクブレーキ音鳴り解消におすすめ

ライド後の簡単メンテナンスとはちょっと逸れますが、ディスクブレーキにもリムブレーキと同様に「キーーー」といったような高音で嫌な音が鳴る場合があります。原因は様々で汚れが原因の場合、パッドもしくはローターにオイルが付着してしまった場合、さらにはパッドとローターの相性の問題・・・と原因の突き止めるのにも苦労します。

そんなときに便利なケミカルが存在ます。

SWISS STOP Silencer 400ml or 50ml(400ml:税抜5,800円、50ml:税抜2,900円)

自転車やオートバイのディスクブレーキに使用できる高性能の音鳴り防止ケミカル。ブレーキパッドに浸透し、表面を均等、フラットにすることで放熱性や防錆性の向上、振動の軽減等に効果があります。

自転車用ブレーキパッド専用メーカー、スイスストップの商品です。仕様手順は以下の通りです。

1:ディスクパッドを本体から外す
2:適切なパーツクリーナーでディスクパッドとディスクローター、ディスクブレーキ本体をきれいにする
3:Silencerの缶をカタカタと音が聞こえるまでよく振る
4:Silencerを少量ディスクパッドに散布し、完全に乾くまで数分待つ
5:ディスクパッドを本体へ取り付けなおす

注意:散布量が多いと制動力が落ちる可能性があるので注意が必要。また適切な制動力に戻すためにディスクブレーキ再調整が必要な場合があります。

スイスストップ関連記事:グレードアップにおすすめ「SWISS STOP(スイスストップ) CATALYST」 ディスクローター

またケミカル、メンテナンス用品を多数リリースしている「フィニッシュライン」からはディスクブレーキクリーナーという製品があります。

フィニッシュライン ディスクブレーキクリーナー:税抜1,300円

使い方は非常に簡単。動画ではちょっとガサツなイメージもありますが、ローターやキャリパーに直接吹きかけるだけ。ただこの動画では比較的ディスクブレーキ回りがきれいな状態でクリーニングしており、実際はもっと汚れているはずです。そのため多少のふき取り作業は必要になるでしょう。

まとめ

今回はユーザーさんがどんどん増加しているディスクブレーキのロードバイクについてのメンテナンスを紹介しました。ライド後に短時間でもこのようにメンテナンスすることで、きれいで安心して次のライドにも出かけられますね。

こだわって毎回入念にメンテナンスを行うことももちろんよいのですが(それに越したことはありません)、ただ毎回まとまった時間を取ってメンテナンスを継続するのは難しいのではないでしょうか。

今回紹介した「簡単、時短。ライド後のセルフメンテナンス ディスクブレーキ編」は帰宅後の空いた時間にもすぐできる内容なので、是非始めてみてはいかがでしょうか。

それでは。

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