ピナレロF10×シマノ・デュラエースR9100× カンパニョーロ・ボーラウルトラ

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以下のハイスペックかつ安定感間違いなしの組み合わせでピナレロF10を組ませていただきました。

メインコンポーネント:シマノ・デュラエースR9100シリーズ
ホイール:カンパニョーロ・ボーラウルトラ クリンチャー

フレームセットからの組み付け料金、納期

VIKINGではロードバイクの組付け作業を随時承っています。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

作業工賃:25,000円(税別)~ 
作業期間:1週間から10日

また、ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。

それでは。

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無敵の回転効率と安定した変速性能 カンパニョーロCULTとカーボンドライビッグプーリーV3 PLUS

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今回はコルナゴのV1-rのオーバーホールとカスタムをいただきました。V1-rはエアロロードを意識したフレームで、前後ダイレクトマウント式のブレーキを採用しています。フレームはあからさまなエアロ形状ではなく、“セミエアロ”といった感じですね。メインパーツはカンパニョーロ・コーラス。このコーラスを今回カスタムしていきました。

まずはパーツの分解から

オーバーホールはまず装着パーツを取り外し、洗浄、グリスアップへと続いていきます。特にヘッドパーツの周りはなかなか開けませんので、グリス枯渇や汚れが確実にあります。防水、防錆、潤滑をするためにグリスをしっかり塗り込みます。

画像はカンパニョーロ・ボーラワンのリアハブ内の洗浄後のパーツを並べてみました。ホイールメーカーによってハブ内のパーツ構造は異なりますが、カンパニョーロは比較的パーツ構成数が多い印象です。小さなパーツが多いのでDIYで行う場合は紛失にも注意が必要ですね。これからグリスアップをしながらハブに再組付けを行います。

カンパニョーロ・コーラスのクランクCULTベアリング化

オーバーホールと並行して承ったのが回転系のカスタムです。まず一つ目はコーラスのクランクのベアリングをセラミックベアリング「CULT」に交換。CULTはカンパニョーロ自慢の高回転効率を誇ります。また特殊工法によりグリスレスで使用でき、非常に高い耐久性のセラミックベアリングです。

関連記事:CULTにUSB カンパニョーロのベアリングのアップグレード承ります。

まずはじめに画像のように専用工具を使用し圧入されている旧ベアリングを抜き取ります。

旧ベアリングを取り外し、周りをクリーニングした状態です。これからCULTベアリングを圧入してきます。

専用工具を使用し、上からたたいて圧入完了です。

カーボンドライジャパンのフルセラミックビッグプーリーV3 PLUS

二つ目はリアディレイラーのカスタムです。もうお分かりだと思いますがビッグプーリー化ですね。今回は国内ブランドのカーボンドライジャパン(CDJ)のビッグプーリーキット「V3 PLUS」をお選びいただきました。上下プーリーは12×17T。もちろんフルセラミックです。

無敵の回転効率と安定した変速性能

完成しました。やっぱりビッグプーリーはインパクトありますね。

ビッグプーリー化した時の懸念材料は変速性能の低下ですが、今回全く問題なくコーラスの性能を十分に出せた格好です。

バーテープはスパカズのギャラクシーレッドを採用。ブラックとレッドを基調にした非常にまとまりのある1台に復活しました。

お渡し前の乗車チェックをさせていただいたのですが、クランクの回転が異次元のような軽さを感じました。特にCULTの影響は非常に大きいと思います。カンパニョーロしかできない専用のカスタムですので、スーパーレコード以外のウルトラトルククランクを使用しているユーザーさんは思い切ってCULTベアリング化に踏み切っても損はないはずです。

今回はCULTとビッグプーリーで無敵の回転効率と安定した変速性能が手に入ったため、非常に満足いただける結果になったと思います。

オーバーホールの料金と納期

ロードバイクのオーバーホール料金は税別30,000円からとなり、消耗品等の補修パーツは別途いただいています。作業期間は10日~2週間ほどでお渡しいたします。作業料金は車種や仕様により異なりますので、ご不明な点等ありましたらお問い合わせください。お見積りも承っています。

作業工賃:30,000円(税別)~ 消耗品パーツ別途料金
作業期間:10日から2週間

また、今回のようにオーバーホールのタイミングでビッグプーリー化等のカスタムもおすすめです。オーバーホールによって自転車がきれいによみがえりますので、新品パーツを装着するには非常に良いタイミングだと思います。

パーツの組付け工賃はオーバーホール時であれば追加でかかることは基本的にありません(※お持ち込みパーツがある場合や専用工具を使用する場合は別)。是非ご検討ください。

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ハンドル周りが一新する革新的バーテープ「シクロベーション」#ciclovationbartape

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ハンドルバー交換からフレーム組付け、オーバーホール・フルメンテナンスの際に必ずと言っていいほど行うのがバーテープの交換です。VIKINGではフレームの組付けやオーバーホールを多数いただいており、その際におすすめしているバーテープがCICLOVATION (シクロベーション)です。

VIKINGのSNSでは何度か登場し、一番のおすすめであるシクロベーション。当ブログで改めてご紹介します。

「シクロベーション」とはCiclo(イタリア語でサイクリング)とInnovation(革新、一新)を組み合わせたネーミングです。バーテープのほかにも機械式のディレイラーをワイヤレス化できる画期的なアイテムも送り出しています。

VIKINGではバーテープをメインに扱っていますが、ブランド名にInnovationが盛り込まれているように、ありきたりなバーテープでは全くありません。基本的に以下3つのモデルから成り立っています。

レザータッチ・フュージョン<FUSION>

シクロベーションでカラーラインナップが一番豊富なモデル。デザインでひときわ目を引くモデルですよね。「レザータッチ」とありますがレザー特有の硬さやざらつき感は一切なく、振動吸収性と手に程よく食いつくグリップ力が特徴です。価格は税別3,500円~(カラーにより価格が異なります)

N.GRREN 税別3,500円
M.SILVER 税別3,500円

N.YELLOW 税別3,500円
BLK 税別3,500円
TURQUOISE 税別3,500円
ORANGE 税別3,500円

レザータッチ・シャイニングメタリック<SHINNING METALLIC>

アメジスト・パープル 税別3,500円

フュージョンよりもよりメタリック感を強めたカラーが特徴です。

ENVYグリーン 税別3,500円
キャンディーレッド 税別3,500円
サテンシルバー 税別3,500円
SUNBURST ORANGE 税別3,500円
RUBY RED 税別3,500円

レザータッチ ガンマ<GAMMA>

GAMMA 税別4,000円

妖しく、鋭く、しっとりと力強い輝きを放つバーテープ。厚さは2.8㎜とほかのラインナップと比較すると少し薄めになります。

レザータッチ・シューティングスター<SHOOTING STARS>

赤と白のコンビネーション。まさにジャパンカラーといったところでしょうか。

レッドホワイト 税別3,500円

レザータッチ・アメージング カメレオン<AMAZING CHAMELEON>

室内や屋外、光の量など、見る角度によってさまざまな発色をするまさに「カメレオン」のようなカラーです。また厚さは2.5㎜でレザータッチシリーズの中では一番薄いモデルとなります。

VOILET PURPLE 税別5,000円
AMBER GREEN 税別5,000円

レザータッチ・ナチュラル・ブラックダイアモンド<BLACK DIAMOND>

ブラックダイアモンド 税別4,000円

最強のパワーストーンとも言われる「ブラックダイアモンド」の幻惑的な輝きをモチーフに、独自のパターンをあしらったラグジュアリーな仕上がりが楽しめるバーテープです。厚さは3mm。自然環境に配慮したオーガニックゲルを採用しています。フュージョンやシャイニングメタリックと比べて、握り心地はちょっとだけ固めです。

ブラックですが柄モノな感じはあるので、好みは分かれるかもしれませんね。個人的には好きなデザインです。

ハロータッチ<HALO TOUCH>

STORM 税別4,500円

見る角度や光源によって発色が変化するインパクト大なバーテープ

レザータッチ オーロラカラー<AURURA COLOR>

AURORA BLUE 税別3,500円

宇宙空間なイメージも併せ持つオーロラカラー。こちらもインパクト大です。

レザータッチ・マグマ<MAGMA>

オレンジ フレイム 税別4,500円

いわゆるガラものに近い配色で、ハンドル周りにかなりインパクトを加えることができるバーテープです。

Premium Handlebar Tape, 3D Carbon Touch, Black

ポリウレタンとアンチスリップ構造の3Dカーボンパターンです。良くカーボン柄のバーテープというと滑りやすいイメージがあったと思います。シクロベーションはその部分はアンチスリップ構造によって高いグリップ力をつけています。Fusionよりもグリップ力は高く感じると思います。価格は税別4,000円。

Fusionを上回る高いグリップ力が特徴な3Dカーボンタッチ

Premium Handlebar Tape, Silicon Touch

シリコンタッチバーテープは、振動により衝撃やストレスを軽減し、疲労やケガのリスクを軽減する効果があります。シリコンの含有量が比較的多く、振動吸収力は上記2モデルよりも格段に高い印象です。一方でシリコン入りによりFusionや3Dカーボンタッチよりも重量増になるのと巻いた状態が太目になるのが特徴です。価格は税別4,000円。

グルーレスにより巻き直しが可能

以上がシクロベーションのバーテープのラインナップです。上記3モデルで共通して言えることが、グルーレス(両面テープ等の粘着剤がない)であるということ。これによりきれいにはがすことができるため、巻き直しが簡単に行えます。

例えばワイヤーを交換しなくてはならなくなった時など、通常のバーテープであれば基本は新品交換になってしまいますが、シクロベーションにはその煩わしさがありません。

シクロベーションは今VIKINGで一番おすすめしたいバーテープです。カスタム時に是非お手に取ってい確かめください。

シクロベーション公式HPはこちら

VIKINGシクロベーション関連記事:人気のシクロベーションバーテープ 続々入荷中

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TIME史上最軽量モデルALPE D’HUEZ カンパニョーロ・レコードEPSでアッセンブル

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ロードバイクユーザーさんの中で憧れのブランドのひとつに数えられ、レーシングブランドとしても名高い「TIME」。今回はTIMEのヒルクライムに最適化された「ALPE D’HUEZ」の組み立てをカンパニョーロ・レコードEPSで行いました。

ロードバイクのコンポーネントはシマノが圧倒的なシェアを誇りますが、TIMEに関して言えばカンパニョーロを積極的に取り入れてきた歴史があります。TIMEは基本的にフレームセットでの販売ですが、限定モデルの完成車にはカンパニョーロで採用し販売するなど、ユーザーさんのカンパ率が高いブランドです。

ブランド史上最軽量モデル ALPE D’HUEZ

TIMEのラインナップはすべて自国であるフランス生産であり、ALPE D’HUEZに至ってはブランド史上最軽量を実現しています。またフロントフォークはAKTIV フォークと称したダンパー内蔵の振動吸収システム採用し、乗り心地の良さとペダリング効率の向上に効果を発揮します。

BBは左右非対称設計のBB386を採用。

タイムが長年採用してきた独自のヘッドセット機構である「クイックセット」。専用工具を使用しベアリングの玉あたりを調整します。この機構により、コラム内にアンカーナットが不要となり、トルク管理のわずらわしさから解放されます。

カンパニョーロ・レコードEPSの組付け

レコードEPS 11速モデルをアッセンブルしていきます。配線の接続はシマノDi2とは異なり、バッテリーユニットからの伸びる配線と各パーツから伸びる配線をジョイントする接続方法です。

電動ケーブルとジョイント部はDi2よりも太めで、強そうな印象ですが、逆にケーブル内装ハンドルにアッセンブルする際は太さが裏目に出て、通すのが若干困難になる可能性も否定できません。ハンドルとの相性になるでしょう。

完成しました。改めてアッセンブルパーツは以下の通りです。

グループセット:カンパニョーロ・レコードEPS
ホイール:カンパニョーロ・ボーラウルトラTU
ハンドル:DEDA
サドル:サンマルコ
チェーン:KMC

今回チェーンはカンパニョーロ純正ではなくKMCのX11SLチェーンをチョイス。ALPE D’HUEZですからチェーンも軽量にということですね。

ちなみにALPE D’HUEZの意味はご存知ですよね。よくツール・ド・フランスの超級山岳に選ばれる有名な峠の名前です。ALPE D’HUEZを制するか否かで総合優勝の行方が大きく左右される重要な局面でもあります。

フレームセットからの組み付け料金、納期

VIKINGではロードバイクの組付け作業を随時承っています。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

作業工賃:25,000円(税別)~ 
作業期間:1週間から10日

また、ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。

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バイクとの相性で無難なカラーを選びがちなあなた!スパカズで冒険しよう!

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VIKINGの主力ブランドのひとつ「スパカズ」。若干ラインナップを増やしてみました。これら以外にもシングルカラーも取り揃えています。バイクとの相性で無難なカラーを選びがちなあなた!冒険しよう!

ツールボックスもあり〼

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噂の中国ブランド「ROLLING STONE」のカーボンロードバイクとは?

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今回はまだ日本に正式に展開をしていないブランドをご紹介します。

ブランド名は「ROLLING STONE」(ローリングストーン)です。英名ではありますが、中国は上海を本拠に構えるカーボンフレームメーカーです。公式ホームページはこちら。

VIKINGではこのローリングストーンを今月より取り扱いを開始します。

UCI認定のエアロロードフレーム

中国メーカーのカーボンフレームと聞くとまだ不安と思われる方は多いと思います。しかしモデルによってはフレームのUCI認定もとっていますし、アジアではローリングストーンを使用するチームも存在します。

ローリングストーンの一番の魅力は何といっても10万円前後でフレームセットが入手できるコストパフォーマンスです。公式サイトを確認すると非常に多くのラインナップを抱えており、逆に選択肢が多くて困るほどです。

ディスクブレーキモデルが今月入荷

またディスクブレーキ仕様のフレームも今月(2019年2月)中に入荷予定です。世の中ディスク志向が高まっていますが、ローリングストーンもこの辺りはフォローできています。入荷次第またお知らせします。

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同じグレードでも重量や形状に大きな違いが。デュラエースR9100のケース。

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今回お預かりしているカスタムで、機械式からDi2化の案件があるのですが、STIが同じグレードでも仕様によって大きな違いがあるので少し紹介しようと思います。

仕様の違いでSTIが4種

シマノ・デュラエースR9100シリーズにはTT仕様を除き、STIレバーが4種類存在します。

ST-R9100:機械式シフト、リムブレーキ用 365g 税別54,226円

ST-R9120:機械式シフト、ハイドローリック(油圧)・ディスクブレーキ用 505g 税別75,184円

ST-R9150:Di2、リムブレーキ用 230g 税別67,522円

ST-R9170:Di2、ハイドローリック・ディスクブレーキ用 320g 税別88,314円 

以上のラインナップでディレイラー、ブレーキによって使用するSTIが決まってくるのですが、それぞれ重量が大きく異なっていて興味深いのです。特に最大の重量差があるのはST-R9150(230g)とST-R9120(505g)です。同じデュラエース同士で300g近く重量差があるのです。びっくりですね。重量だけで言うと同じグレードでくくっちゃいけない気がします。

そうなるとディスクブレーキ仕様のロードバイクが重量面においてデメリットになると言われますが、Di2仕様によって操作性が向上することに加え、重量を多少抑えることができるんですね。

見た目も大きな違いが

ST-R9120(左)とST-R9170の違い

重量差185gの2モデルです。そこそこお腹にたまるステーキ1枚分てとこでしょうか?形状も大きく異なり、ブラケットの握り心地も変わってくるはず。日本人は比較的手の小さい人が多いので、女性も含めST-R9120は大きいなと感じるユーザーさんが多いのではと思います。

一方でST-R9120はDi2であるのはもちろんのことブラケットがコンパクトなのでほとんどのユーザーさんにフィットしやすい大きさですね。

賛否両論あるかもしれませんが、これから新しいフレームを組もうと考えているユーザーさんにひとつの参考資料になればと思います。個人的な意見としてやっぱりDi2が有利かなぁと。

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BMC ROADMACHINE01 電動シフトとディスクブレーキの組み合わせでフル内装化を実現

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ロードディスクブレーキに関する記事が最近増えてきました。今回もその類となります。スイスのレーシングブランドBMCROADMACHINE01のフレームからの組み立てをさせていただきました。

フル内装化が可能なフレーム

BMCのROADMACHINE01は同ブランドの中ではエンデューロやロングライドに適したモデルとして位置づけられています。とはいっても全体を見るとエアロ形状を採用したりなど、フォルムやシルエットにもこだわるライダーにとっては満足できるデザインかもしれません。私個人的にも非常に好みな形状です。

さらにROADMACHINEはコンポーネントの組み合わせで配線やホースをすべてフレームに内装化できる特徴を持ちます。昨今のカーボンフレームは、ケーブルがダウンチューブやトップチューブの中を通る内装化のフレームが多数派になりましたが、このROADMACHINE01は電動シフトと油圧ディスクブレーキの組み合わせであれば、配線とホースがほぼ視界に入らないフル内装化が可能です。

以下の画像をご覧ください。フォークコラムが円形ではなく専用形状にすることで脇にディスクブレーキホースを通すスペースが用意されています。。この後にDi2のエレクトリックケーブルもホースに沿わせて配線していきます。

専用形状のフォークコラムの脇にホースと配線が通る

さらにステムを装着し、ステムの底部からホースとエレクトリックケーブルが顔を出す構造です。

これらの取り回しは機械式のシフト、ブレーキでは抵抗が大きすぎて実現は難しいと思います。油圧ディスクブレーキと電動シフトの組み合わせだからだからこそできる取り回しですね。

下から除くとこんな感じ。今回、ハンドルは3Tのエルゴノヴァを選択されたため、ステム底から出てきたホースと配線はすぐにハンドル内に入っていきます。外の空気に触れるのはほんの一部にすぎないということですね。

BBは定評のあるWISHBONEで

ROADMACHINE01のBB規格はBB86。プレスフィット式では多数派のBB規格です。一番ベーシックなBBでシマノ純正品もありますが、やはりここは回転効率、性能重視でセラミックBBをアッセンブル。WISHBONE(ウィッシュボーン)BB86-SHを装着です。

このWISHBONEのセラミックBBはVIKINGでも非常に人気があり売れ筋パーツなのですが、実際に装着されたユーザーさんもほとんどの方が前のBBとの違いを感じているご様子です。

WISHBONE BB86-SH:18,000円(税抜)

関連記事:純正からのグレードアップにWISHBONE(ウィッシュボーン)のセラミックBBはどうでしょう?

ブリーディングの精度で効きもタッチも変わる

油圧ブレーキのアッセンブルで避けて通れないのがブリーディング、いわゆるオイル注入とエア抜きです。ディスクブレーキのキャリパーやホース内は時間が経つにつれオイルが汚れ、気泡(エア)が溜まっていきます。

エアが増加するにつれて、ブレーキの効きが弱くなり、握りのタッチが柔らかくなります(カッチリ感が弱くなる)。そのため新しいオイルを注入するときはエアが極力残らないようにしっかりとセッティングすることが重要になってきます。

またDIYでもやりたいところですが、ブリーディングは専門技術が必要であることと、ブレーキオイルは有害物質でもあるので、作業はプロに任せるのが間違いないと思います。

油圧ディスクブレーキのアッセンブルは専門技術が必要なため、プロのメカニックに任せよう。

関連記事:シマノのロードバイク用ディスクブレーキの特徴とパッドやローターの違いで何が変わる?

関連記事:ディスクブレーキのパッドとブレーキオイル。交換はどのタイミングが一番良い?

フル内装化で見えてくる将来的なロードバイクの形

BMC ROADMACHINE01 シマノ・デュラエースR9170 Di2仕様の完成です。ホイールはENVEを採用。スペックは申し分ない組み合わせです。

ハンドル回りに注目するとケーブル類が一切ないフル内装仕様であることが分かりますね。

Di2のジャンクションAはダウンチューブに専用の設置場所があり、充電ポートもこちらになります。スマートフォンでDi2設定を行うためのワイヤレスユニットは、このダウンチューブ内に収めています。

スマートに仕上がったので組ませていただいた私も満足感いっぱいです。このような仕様のバイクが将来的にもっと増えていく気がします。さらにスポークやチェーンを廃した未来的デザインのロードバイクも今後出てくるのではないでしょうか?進化が楽しみですね。

フレームセットからの組み付け料金、納期

VIKINGではロードバイクの組付け作業を随時承っています。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

作業工賃:25,000円(税別)~ 
作業期間:1週間から10日

また、ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。

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キャノンデールCAAD12ディスクのオーバーホールとホイール・チューブレスカスタム

こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するロードバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。 

今回はキャンデールのロングセラーモデルであり、ブランドの顔ともいうべき存在のCAADシリーズの中でCAAD12ディスクのフルメンテンナンス・オーバーホールとカスタムのご依頼をいただきました。

CAADシリーズの一番の特徴はご存知アルミフレームということですよね。アルミはカーボンに比べてコストが低く、フレームとして軽量で完成度が高いのでエントリーバイクに選ばれることも多い傾向です。CAADシリーズは初代から数えればもう30年近くになるでしょうか。時代とともにモデルチェンジを繰り返し、現在CAAD12まで登り詰めています。

オーバーホールとRIDEAチェーンリングの効果とは

まずはコンポーネントをはじめとしたパーツの分解、洗浄です。メインコンポーネントはシマノ105・5800シリーズでした。クランクがキャンデール純正の3ピース構造のSIクランクです。キャノンデールはBB規格にBB30を採用しているブランドのためシマノ製のクランクを使用したい場合は変換用のBBが必要です。例えばウィッシュボーンやスギノ、TOKENなどです。

今回はSIクランクを継続使用するためBBの変換は無しですが、チェーンリングは非円形(RIDEAパワーリング)にカスタム。ブランドは台湾のカスタムブランド「RIDEA」です。ペダリングで一番パワーがかかる部分をオーバル化することで新円時よりもパワー伝達を高め、上死点と下死点では無駄なパワーを消費しないよう早く通過させる仕組みです。これによりペダリングパワーのムラが減り、引き足を使用する必要がなくなります。そのため踏み込みだけ意識すればよくなるのでメリハリが聞いたペダリングが実現できます。

効果としては、目に見えてスピードが上がるというわけではなく、効率よくペダリングができるようになるため、登りにおいてリズミカル且つ安定したペダリングにつながっていきます。また上下死点での通過が早くなるためケイデンスの向上にも効果が表れます。

RIDEA ROAD POWERING

歯数:50/34T、52/36T、53/39T
価格:W2タイプ(±2T) 28,000円(税別)(アウター、インナーセット販売)

関連記事:新型デュラエース対応の楕円チェーンリング、RIDEA「POWERING」とは?

今後のトレンドとなるチューブレスホイール

ホイールのカスタムも行いました。MAVICのキシリウムエリートUSTです。こちらのCAADシリーズ同様、MAVICの歴史を語る上で欠かすことのできないアルミ製の名ホイールです。今回はそのロードバイクチューブレス仕様をアッセンブル。

MAVICのチューブレス規格「UST」は他メーカーのチューブレスレディタイプと同じく「シーラント」が必要です。シーラントとはチューブレスタイヤとリムとの気密性を高めるために使用します。またシーラントが入っていることで異物が刺さった時にシーラントがその箇所を塞いでくれる効果があるため、クリンチャーよりも圧倒的にパンクのリスクが減少します。

気密性と耐パンク性を高めるシーラントをホースで注入

また乗り心地もクリンチャーと比べると大きく異なります。同じチューブレス対応ホイールにチューブレス化したタイヤとクリンチャーのタイヤでそれぞれ乗り比べてみると、クリンチャーの方が乗り心地が硬い印象を持ちます。一方でチューブレスの場合はそれがなくすごくソフトで滑らかな感触を得ることができます。どちらかというとチューブラーに近い乗り心地です。

さらにチューブレスはリム打ちパンクのリスクが無く、空気圧を抑えることできるため、よりタイヤのグリップ力を得ることができます。

「レースシーンを塗り替え得るロードチューブレスのメリットを、メンテナンスにこだわるライダーたちによって享受できないのはいかがなものでしょうか」

とMAVICのHPに記載されていますが、おぉ!メーカーだけに突っ込んだ発言だなと思いながらも、私自身も今後チューブレスがロードバイクタイヤのスタンダードになることは間違いないと思っています。やっぱりホイールのバリエーションが増えたことが大きいと思います。フルカーボンホイールは以前までチューブラーが基本でしたが、技術力の向上でクリンチャーも対応できるようになり、さらにはチューブレスの可能になってきました。

シマノは以前からチューブレスに力を入れてきましたが、大御所のMAVICやカンパニョーロのカーボンモデルにチューブレスが対応可能になったことで爆発的増えてほしいなという願いはありますね。

チューブレス化することにより、耐パンク性の劇的な向上、前述した乗り心地の滑らかさが大きなメリットです。一方でデメリットとしては機能、性能にかかわることではあまり見当たりません。チューブレス化することでの初期投資はかかりますが、これはデメリットと言うにはちょっと違う気がします。

大きな異物が刺さりシーラントでも対応できない穴ができてしまった場合は、タイヤ交換となってしますが、これはチューブラーもクリンチャーも同じことなので、チューブレス特有のデメリットではありません。

以上を踏まえるとできるだけ早くチューブレスタイヤをお試しいただくのが良いのではないでしょうか。

CAAD12 ディスク カスタムスペック

モデル:CAAD12 ディスク
コンポート:シマノ105 5800シリーズ
ホイール:MAVIC キシリウムエリートUST
カスタムパーツ:RIDEA パワーリング,スパカズ ギャラクシーバーテープ,シマノデュラエース ディスクローター(SM-RT900S)

フレームのブルーラインに合わせて、バーテープのスパカズのギャラクシーブルーをチョイス。

MAVICのキシリウムエリートUSTがシマノセンターロック方式のため、ディスクローターもセンターロック式に換装(以前のホイールは6穴)。デュラエースグレードであるSM-RT9200Sでフロント160㎜、リア140㎜をチョイス。SM-RT900Sは冷却効果が高く、制動力の安定につながります。レバーやディスクキャリーパーがデュラエースでなくとも、ローターだけSM-RT900Sに変えるだけでも効果はあると思います。

オーバーホールの料金と納期

ロードバイクのオーバーホール料金は税別30,000円からとなり、消耗品等の補修パーツは別途いただいています。作業期間は10日~2週間ほどでお渡しいたします。作業料金は車種や仕様により異なりますので、ご不明な点等ありましたらお問い合わせください。お見積りも承っています。

作業工賃:30,000円(税別)~ 消耗品パーツ別途料金
作業期間:10日から2週間

また、オーバーホールのタイミングでホイールやコンポーネントを新調するのもおすすめです。オーバーホールによって自転車がきれいによみがえりますので、新品パーツを装着するには非常にうってつけだからです。

パーツの組付け工賃はオーバーホール時であれば追加でかかることは基本的にありません(お持ち込みパーツがある場合は別)。是非ご検討ください。

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お持ち込みフレーム、パーツの組み換えはピックアップサービスが便利。気になるエリアも紹介

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VIKINGでは他店さんで購入いただいたフレームの組み換えサービスも受け付けています。でもその際に大変なのは完成車とこれから組み替えるフレームの2台をお持ち込みいただくことです。自家用車をお持ちのユーザーさんであれば問題ないのですが、車を持っていなかったり、使用できないユーザーさんは西新宿まで持っていくのは困難ですよね。

持ち込むパーツが多く持って来れない際はピックアップのご利用を是非おすすめします。有料にはなりますが、自宅から宅配便でVIKINGに発送するよりお安く上がるかと思います。また伺った際に組立て方や料金の確認などヒアリングができますので安心してお預けいただけると思います。

ピックアップエリアのご紹介

とはいっても私が伺えるのも限界があるので、ここでピックアップ可能なエリアをご紹介しておきます。

赤:1,500円(税込)
紫:2,000円(税込)
青:2,500円(税込)

例えば、赤(1,500円)は23区の中心部です。新宿区、渋谷区、港区、文京区も入りますね。紫(2,000円)は川崎市や東京と埼玉の都県境までが範囲です。青(2,500円)は東京であれば町田市まで、千葉は船橋市、埼玉はさいたま市よりさらに北までご対応が可能です。

ご自身のエリアのラインが重なる場合は、お申し込みの際にご確認いただければと思います。

フレームセットからの組み付け料金、納期

VIKINGではロードバイクの組付け作業を随時承っています。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

作業工賃:25,000円(税別)~ 
作業期間:1週間から10日

また、ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。

遠方のユーザーさんも安心して利用できるように

スポーツ自転車ユーザーさんはできるだけ自宅近くのショップで購入、相談する傾向にあります。これは何かトラブルやお願いしたいことがあったときにすぐに持って行けるからですね。このように近場で安心してお願いできるショップであればすごく良いのですが、実際にそうもいかないこともあります。

VIKINGでは常々西新宿からできるだけ遠方のユーザーさんにもご利用いただきたいと思っていますので、このようなピックアップサービスを利用していただき、ちょっと離れていても安心してご利用いただける体制をとっています。

またピックアップサービスの日程についてはご希望日をお伺いさせていただく形でご対応いたします。ただお時間に関しまして、日中はVIKING the MAINTENACE店舗の営業があるため、現在ピックアップにお伺いさせていただくお時間は店舗営業終了後の20時以降とさせていただいております。

現状私一人の対応となり、事細かいご対応はまだまだかもしれませんが、是非ご検討ください。

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