BMC ROADMACHINE01 電動シフトとディスクブレーキの組み合わせでフル内装化を実現

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するロードバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。 

ロードディスクブレーキに関する記事が最近増えてきました。今回もその類となります。スイスのレーシングブランドBMCROADMACHINE01のフレームからの組み立てをさせていただきました。

フル内装化が可能なフレーム

BMCのROADMACHINE01は同ブランドの中ではエンデューロやロングライドに適したモデルとして位置づけられています。とはいっても全体を見るとエアロ形状を採用したりなど、フォルムやシルエットにもこだわるライダーにとっては満足できるデザインかもしれません。私個人的にも非常に好みな形状です。

さらにROADMACHINEはコンポーネントの組み合わせで配線やホースをすべてフレームに内装化できる特徴を持ちます。昨今のカーボンフレームは、ケーブルがダウンチューブやトップチューブの中を通る内装化のフレームが多数派になりましたが、このROADMACHINE01は電動シフトと油圧ディスクブレーキの組み合わせであれば、配線とホースがほぼ視界に入らないフル内装化が可能です。

以下の画像をご覧ください。フォークコラムが円形ではなく専用形状にすることで脇にディスクブレーキホースを通すスペースが用意されています。。この後にDi2のエレクトリックケーブルもホースに沿わせて配線していきます。

専用形状のフォークコラムの脇にホースと配線が通る

さらにステムを装着し、ステムの底部からホースとエレクトリックケーブルが顔を出す構造です。

これらの取り回しは機械式のシフト、ブレーキでは抵抗が大きすぎて実現は難しいと思います。油圧ディスクブレーキと電動シフトの組み合わせだからだからこそできる取り回しですね。

下から除くとこんな感じ。今回、ハンドルは3Tのエルゴノヴァを選択されたため、ステム底から出てきたホースと配線はすぐにハンドル内に入っていきます。外の空気に触れるのはほんの一部にすぎないということですね。

BBは定評のあるWISHBONEで

ROADMACHINE01のBB規格はBB86。プレスフィット式では多数派のBB規格です。一番ベーシックなBBでシマノ純正品もありますが、やはりここは回転効率、性能重視でセラミックBBをアッセンブル。WISHBONE(ウィッシュボーン)BB86-SHを装着です。

このWISHBONEのセラミックBBはVIKINGでも非常に人気があり売れ筋パーツなのですが、実際に装着されたユーザーさんもほとんどの方が前のBBとの違いを感じているご様子です。

WISHBONE BB86-SH:18,000円(税抜)

関連記事:純正からのグレードアップにWISHBONE(ウィッシュボーン)のセラミックBBはどうでしょう?

ブリーディングの精度で効きもタッチも変わる

油圧ブレーキのアッセンブルで避けて通れないのがブリーディング、いわゆるオイル注入とエア抜きです。ディスクブレーキのキャリパーやホース内は時間が経つにつれオイルが汚れ、気泡(エア)が溜まっていきます。

エアが増加するにつれて、ブレーキの効きが弱くなり、握りのタッチが柔らかくなります(カッチリ感が弱くなる)。そのため新しいオイルを注入するときはエアが極力残らないようにしっかりとセッティングすることが重要になってきます。

またDIYでもやりたいところですが、ブリーディングは専門技術が必要であることと、ブレーキオイルは有害物質でもあるので、作業はプロに任せるのが間違いないと思います。

油圧ディスクブレーキのアッセンブルは専門技術が必要なため、プロのメカニックに任せよう。

関連記事:シマノのロードバイク用ディスクブレーキの特徴とパッドやローターの違いで何が変わる?

関連記事:ディスクブレーキのパッドとブレーキオイル。交換はどのタイミングが一番良い?

フル内装化で見えてくる将来的なロードバイクの形

BMC ROADMACHINE01 シマノ・デュラエースR9170 Di2仕様の完成です。ホイールはENVEを採用。スペックは申し分ない組み合わせです。

ハンドル回りに注目するとケーブル類が一切ないフル内装仕様であることが分かりますね。

Di2のジャンクションAはダウンチューブに専用の設置場所があり、充電ポートもこちらになります。スマートフォンでDi2設定を行うためのワイヤレスユニットは、このダウンチューブ内に収めています。

スマートに仕上がったので組ませていただいた私も満足感いっぱいです。このような仕様のバイクが将来的にもっと増えていく気がします。さらにスポークやチェーンを廃した未来的デザインのロードバイクも今後出てくるのではないでしょうか?進化が楽しみですね。

フレームセットからの組み付け料金、納期

VIKINGではロードバイクの組付け作業を随時承っています。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

作業工賃:25,000円(税別)~ 
作業期間:1週間から10日

また、ロードバイク、MTB、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、お気軽にお問い合わせください。

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それでは。